【詩】イメージする世界
わたしには未来を聴く力がある
わたしはこの場所が好きだ
イメージは良い
曇り空、涼やかな初夏
トラックのコンディションも良い
微風のスタートライン
腕と脚をプラプラさせる
トントンと少し跳ねる
履きなれたスパイクは
少し湿っているみたい
グー、パー、グー、パー
はぁーーー、、すぅーーー、、
静止
わたしには未来が聴こえる
詩人だから
耳を澄ます
世界を研ぎ澄ます
心が渇いている
未来が閃く音
腿が反応する
既知の旋律が躍る
真空の領域が開く
わたしには未来を聴く力がある
わたしはこの場所が好きだ