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文フリ東京37のレポ、というか個人的な備忘録

文学フリマ東京37が終わりました。終わってすぐバタバタと帰福して寝て、翌日になりました。寝て起きて食べて寝てぼーっと過ごして迎えた夜、やっと充電完了したようなので、昨日の感想をだらだらと書き留めておきたいと思います。

どんなにハッピーな出来事も日が経つと忘れてしまうし、最近は歳のせいかその傾向が強くなっているようなので、楽しかった記憶をできるだけ残しておきたいと思うのです。というわけでこれは、他人様に有用なレポというよりは個人的な備忘録です。

2023年11月11日(土)、6時ごろ。浜松町駅近くのホテルで、アラームよりも早くに目を覚ましました。

前夜にコンビニで買っておいたツナマヨ巻きと納豆巻きをゆっくり食べて、ゆっくり身支度を整えて、10時ごろチェックアウト。浜松町駅でつづきさんと落ち合って、会場へと向かいます。

モノレールには同志とおぼしき人たちがたくさん乗り込み、案の定、流通センター駅でどどどっと下車しました。

流れに身を任せて進めばすぐに会場が見えてきました。

うわあ、やべえ、すげえ。なんて、文学性のカケラもない感想が口をつきました。

予定より早く、出店者入場開始の10時半、のちょっと過ぎに着いてしまって並ぶかなあと思ったんですが、スムーズに会場入りできました。会場設営のみなさんと運営のみなさんのおかげだと思います。ありがとうございました。

で、ブースの設営。といっても、本が2種類とフリペが1枚、にたいしてこっちは二人がかりなので、わりとスムーズに完了しました。

視界が遮られたので、ポスターの下半分は途中で剥ぎ取りました。

こうして見ると改めて……地味なブースですね……。

設営完了の旨を呟い……ポストして、つづきさんからもらったシフォンケーキを昼食にして、開場を待ちます。(おいしかった)

運営の方が何度も「見本誌コーナーの場所はお配りしている資料に載っているのでそちらでご確認ください」的なことを放送していたので、何度も何度も訊かれて困っていたのかなと思います。みなさん、資料はちゃんと読みましょう。なんて言う僕も、見本誌を置きに行くのはつづきさんに丸投げしたので、見本誌コーナーの場所は知らなかったんですけどね。

入場列が長くなったので、とのことでアーリー開場?だったかなんだか、とにかく11時50分に開幕しました。

どんだけたくさんの人が雪崩れ込んでくるんだろうか、と思っていたけど序盤はかなり平和でした。きっと著名な作家さんのブースに行ってから他のところに行こうってひとが多いんだろうね、なんてつづきさんと話しながら、のんびり待ちます。

15分くらい経ってからかな? 僕らのブースの前の通路にも人通りが増えてきました。大混雑、みたいなことは最後までなかったんだけど、人通りは最後の最後まで途切れることがなく、これがTOKYOの賑わいかあと圧倒されました。

が、人通りに反して、チラシはなかなか減りませんでした。去年の福岡では早々に配り終えたので、あれの何倍もの人が来るならと気合を入れて300枚刷ったんですが、たぶん200枚以上余りました。(そしてほとんどをつづきさんが配ってくれました)

福岡だと多くの方がとりあえず受け取ってはくれたんですが、そして京都もそんな感じだったらしいのですが、東京は断られることが多かったです。東京の人たちの方が、イベント慣れしているので断り慣れしているのかもしれません。どっちがいいとか悪いとかじゃなくてですね。

最初にお客さんが来てくれたのは、たしか開場から10〜15分くらい経ってからのことだったかと思います。ブースに置いてあった見本誌を少し見て、それからお買い上げいただきました。

嬉しくて舞い上がってしまって、300円ですとありがとうございますしか言えなくて、もったいないことをしたなあと思います。なんか、もう二言三言だけでも、会話ができたらよかったんですが。

会話といえば、隣のブースの良識さんがすごくて。

服おしゃれですねとか、どこで知ってくれたんですかとか、出店者さんなんですねブースどこですかとか、めちゃくちゃコミュニケーションをとっていて、お客さんも楽しそうで。

すごいなあ慣れてるなあと思ったら初出店って言っててさらに驚きでした。

ゆったり自然体で構えて、それに興味を持った人たちが足を止めて買っていってくれる、なんかほんとすごいなあって思いながら隣で見てました。

作品も気になったんで買わせてもらおうかと思ったんですが、いやそうするとこっちのも買わないととか気を遣わせてしまうかな、って思って迷っているうちに残り少なくなって、まだお客さんもたくさん来るだろうに残り少ないのを買うのも申し訳ないかな、と思っているうちに売り切れてしまって、残念と思っているあいだにうちの本をお買い上げいただいて……。

なんかもう後悔ばっかですが、終始感じよく接してくれてめっちゃありがたかったし、またどこかでお会いできる機会があるといいなって勝手に思ってます。

うちのブースにも、お客さんがぽつりぽつりと来てくださいました。

noteやxで繋がっている方も来てくれて、しかもご自身も出店されてるのに早い時間に来てくださった方もいて、めちゃくちゃ嬉しかったです。また、ちょうど離席中に来てくださった方もいて、ありがた申し訳なかったです。

まったくのはじめましての方に読んでいただけるのももちろんとても嬉しいんですが、なにかしらで繋がっている方に読んでいただいて交流を重ねることができるのもとても幸せだなあと感じます。

はじめましての方に関しては、今回はブースで試し読みをしてお買い上げくださる方が多かったように感じました。以前福岡で小説を販売した時は、あまりそういう方はいらっしゃらなかったので、土地柄なのか、詩歌というジャンルの特性なのか、はたまた……といったかんじでとても興味深かったです。

目の前で作品を読んでいただくってのは、やっぱり緊張します。でも緊張感丸出しでガン見されたら嫌だろうなあって思って、キョロキョロとあさっての方向を見たりしていたんですが、それはそれで挙動不審で怖かったかもしれません。すみません。

で、読んでみてから「これください」って言っていただけた時の喜びはひとしおです。

いやもちろん、すべてのお買い上げが等しく尊くありがたいんですが、立ち読みからのご購入はなんか、自分の作品を良いって思ってくださったのがダイレクトに感じられるというか。

もちろん良いって思ってくださったのはつづきさんの作品だけかもしれないし、僕の圧に屈っして買わざるをえなかった方もいるかもしれませんが……。

作品を書いてる時も本にした時も、もちろん自分では良いと思って書いて作ってしてるんですけど、でもそれが果たして他人様にとっても良かったり面白かったりするかってわからなくて、というかむしろこんなん誰が面白いと思うんだろうみたいな不安にさいなまれることも多くて、だから試し読みからのご購入はなんか、通じたー!感がとても強かったです。ありがたい。

で、お一人の方はもちろん静かに読まれるんですが、お二人で来られた方とかは「ここ、面白いね」なんて話しながら読んでくださって、それもとても嬉しかったです。

15時台に、30分ほど買い物にも行けました。が、会場の広さ人の多さに対して、時間と体力が圧倒的に足りず。せっかくフォロイーさんが教えてくれたブースにも行くことが叶いませんでした。

それでも、昨年の福岡で知った来宮さんの新刊がゲットできたり、歌会に参加させていただいたことのある牛さん谷じゃこさんのブースに伺うことができたり、その他気になっていたブースのいくつかも回ることができました。あと、吉川トリコ先生にサインをいただいてお話しまでさせていただきました。


入手した本を見て思うのは、どれもまず装丁が素敵だなってことです。

対して自分のは……うるさかったなあ。不安だったんですよね、ほとんどだーれも知らないところで、だーれも知らない作品を売るのが。で、少しでも知ってもらおうと帯風の装丁にして恋愛の詩と短歌です!って書いたんだけど、あれいらんかった気がします。もっとプロダクトとしても愛おしくなるような本が作れるようになりたいなあって思いました。デザイン力、ほしい。

だめだ、なんか楽しかった思い出を書き連ねてるはずなのに、ちょいちょいネガティブが入ってしまいます。違うんです、とても楽しかったんです。が、いま冷静になって振り返ると、やっぱ自分のいろいろなアラが見えてしまうなあって、それだけです。アラは伸び代ですよね、なんて無理やりポジティブに。

そんなこんなで終了時刻の17時をむかえ、バタバタと片付けをし、空港へ向かいました。モノレール駅の外までずらーっと列ができていてうわぁってなりましたが、思ったよりもどんどん列が進んでいったので、そんなに待った感じはありませんでした。あと空港方面は、反対方面にくらべて乗る人が少なくて快適でした。

飛行機の時間があったんですけど、つづきさんが空港まで来てくれたのでちょっと反省会というか打ち上げというかのお茶をして。創作についてのお話をして。月並みだけどがんばろって思って。

最後までとても充実した一日でした。

運営のみなさま、設営してくださったみなさま、ブースに足を止めてくださった方、フリペを受け取ってくださった方、お買い上げいただいた方、宣伝を見てくださった方、拡散してくださった方、陰ながら応援してたよって方、関わってくださった皆々様、本当にありがとうございました。

祭りが終わって、休息日も終わって、明日からまた日常です。なんだかなーってこともある、というかそんなことばっかかもしれないけど、創作の気持ちは忘れずに、書いて詠んで読んでいきたいなって思います。

今後の予定ですが、2024年1月20日に福岡で開催されるふらっとぺらっとpage3に参加させていただけることになりました。文フリ東京に持って行った『夕陽のかたち』を委託しようかなと考えています。おまけでペーパーもつけたい。また宣伝とかさせてもらいます。よろしくお願いします。

というわけで以上、文フリ東京37の備忘録でした。ありがとうございました!

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