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4期目の失敗と苦悩、5期目のゴールに向けて

こんにちは。
A-Co-Labo(エコラボ)代表の原田です。
私たちは企業が抱える課題を研究者の知見で解決する、研究開発特化型ナレッジシェアサービスを運営しています。

2024年9月30日。無事に4期目を終えることができました!
期待してくださる研究者の皆様、企業の皆様のおかげで踏ん張れた1年だったと思います。
本当にありがとうございます。

しかしながらこの4期目、私にとっては忘れられないくらい悩んだ1年でした。
今日は4期目のエコラボってどんな感じだったのよ?を失敗を含めてお話しできればと思っています。
私の失敗や反省がこれから起業を目指す人たちの気づきに繋がれば嬉しいです。



4期目スタート時、実は苦悩の真っ最中だった


到達したいゴールがあるからこそ起業し、事業を成す。
事業規模は大なり小なりあると思いますが、起業する人にとって初期の思いは皆同じだったはず。

しかしながら3期目のエコラボは負のスパイラルに突入していました。
初年度の「やってやろうぜ!」的なモチベーション貯金がどんどん減り、内心焦りながらも新しい種を蒔くという悪循環にはまっていました。

事業を成し続けていくことの難しさを感じ、経営に関しての悩みを周りに相談せずに一人で抱え、結果として全てのサイクルがうまくいかない。
そんな孤独のなかで、4期目を迎えようとしていました。

モヤモヤした気持ちを伝えることもなく、なぜか皆同じ想いを抱え、「同じスピード感で動けるはず」と、心のどこかで思っていたのも悪循環を加速させました。
代表である私がこのような余裕のない状態で、事業がうまく回ることはないんです。
次第にメンバー間での会話は減り、会話の節々に疑心暗鬼になり、言葉一つ一つをネガティブに受け取り、勝手に責任に押しつぶされそうになる。
そんな鬱々とした日々が続きました。

このままでは終わる。全てを手放し初心に帰る決断


3期目の途中から数ヶ月、悩みました。

人としては好き。メンバーとのビジネスの関わり方。
エコラボの負のスパイラルを止めるための一手。
この先エコラボという事業をどう育てていきたいか?
何よりも私自身の5年後はどうありたいか?

自問自答の中、私が出した決断は
「一旦解体。1人会社として再スタート。」でした。

全ては自分の経営能力の低さが招いたことですが、何よりもエコラボをこのまま終わらせるという選択は取りたくなかった。
期待してくださる研究者の皆さんと、もっと一緒に仕事をしたい。
そのためにも自分自身が初心に帰る必要があると考えました。

しかしながら起業前から一緒にやってきたメンバーにこの決断を告げるのはとても辛い事でした。誰が悪いわけではないのに、今のエコラボに残すメンバーを選ぶときが本当に辛かったです。

「経営者は情に流されるな」とよく言われますが、経営者だって人間です。
今後のことを1対1で伝える時は心が痛かったです。

しかし、「ビジネスとしての当たり前」をこのタイミングで感じることができたのは、私にとってはとても良い経験だったと思います。

みんなで立ち上げたエコラボ、4期目は1人でのスタートでした。

立て直しの中、新しい出会いやチャレンジの機会


前半は引き継ぎ作業や、エコラボの立て直し作業に追われ、本当に禿げるかと思いました(苦笑)。
自分でやってみて分かるんですよね、いなくなった人間の大切さ。
でも、エコラボを加速させる、そのゴールに向けて一番良い選択は何か?と悩みに悩んだ結果であるので、後悔はなく目の前の立て直し作業に集中しました。

そんな中、エコラボのサポートをしたいという人たちに出会い、支援くださったり、仕事を持ってきてくださったり、研究者を紹介くださったり。
残ったメンバーも自分から提案行動してくれ、みんなで成長痛を伴いながらの1年でした。

日頃から人に助けられてばかりの私ですが、この時ばかりは人の温かさに本当に涙が出そうになりました。

そんな中、思ってもみなかった相談が来るようになりました。
「エコラボさん、技術ベースの新規事業研修できないですか?」

R&D出身のメンバーが多いエコラボにとって、技術をベースとした新規事業のコンセプトメイクから携わることができるのは価値があること。
研究者の知見もその先の支援に活きる。

多様な業界のR&D部門に所属していたコアメンバーの知見を集約させながら、今年の春から技術部門向けの新規事業研修サービスをスタートしました。方向性が見え始めたからこそ、苦しい中に楽しさを見出せました。

新規事業研修サービスすでに大手メーカー様にて複数実績を積ませていただき、日々ブラッシュアップ中です。

長期支援の研究相談も増えました。これまでは短時間、スポットワーク的な知見提供が多かったのですが、数ヶ月伴走してほしいなどのPoC案件が増えました。
これは研究者の皆さんの知見が生きる場なのでもっともっと増やしていこうと思っています。

エコラボが考える「遠くの目標」とは?


早くいきたければ一人で行け、遠くに行きたければみんなで行け。
有名なアフリカの諺ですね。

4期目のエコラボは、まさに何度も何度も「遠くの目標とは?」を考える場面が多かったです。

一人になって分かったことはたくさんあり、都度反省をした日々でした。
同じ失敗をしないために何をすべきか。エコラボをチームにするためにはどのような形が良いのか。
頭フル回転で試行錯誤する日々の繰り返しでした。

43歳にもなって反省したり、後悔したり、喜んだり、悲しんだり。
こんなに感情が忙しい1年はなかったように思います。

一人で抱え込まず、キャパを超える前にメンバーを信頼して時にお願いしたり。自分ひとりでなんとかできることなんかはたかが知れていて、手を借りてでもゴールを目指す、一人の成長ではなくみんなで成長しながら太い幹を作り枝葉を増やしていく、その形が今のエコラボにとってはベストだとと考えています。
ただ大きな決断をする時には私がブレずに行う、その覚悟はこの1年でできました。

エコラボが目指す「遠くの目標」は、起業時とと変わらない「研究を諦めない社会や仕組みづくり」です。

だからこそ、研究知見に価値を感じてもらえるよう、私たち自身が泥臭く動き続けること。
そして利用後に、研究共創に対しての考え方が変わったと思う人を少しでも増やすこと。
研究共創はこうあるべきという概念を私たち自身も捨て、エコラボなりの方法でやり続けること。

「エコラボがあってよかった」と多くの皆様に感じてもらえるように。
そして5期目が終わる時に「今期楽しかったね!」と言いながら、関わってくださる皆様と、美味しいお酒を飲めるよう、エコラボメンバー一同がんばります!

A-Co-Laboは無料相談をやっています。
悩みがある、原田と話してみたい、起業を考えているので壁打ちしてほしい、失敗談聞きたいなど、ライトな相談も大歓迎です。
ご興味ある企業の方、研究者の方、お話ししましょう。


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また、A-Co-Laboは企業でのビジネス経験を持つ研究者で運営しています。自身の研究者としての経験を活かしたキャリア形成について、いつでも無料で相談が可能です。


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