子どもへの声のかけ方(絵本編)
前回から少々時間が空いてしまいました。塾内イベントでちょっとだけ忙しかったのです…。
うちの塾は小学生から高校生まで50名ほどが通っています。
田舎のためメインは高校受験です、受験のためにだけ通う生徒が半数。開校5年目でようやく塾内イベントなどにも参加が増えてきました。
そして先日、塾内のイベントで読書会を実施したところです。
これはずっと思っていたことなのですが、まあ、子どもたちの読書率の低いこと!書籍はおろか、雑誌もマンガも読まない生徒もいます。そういった生徒はテレビも観ることが少なく、何をやっているかと思えば動画サイトを何時間も何時間も見つめて過ごしているとのこと。
大学入試も変わり、早く正確に読むことが求められているのにも関わらず、文字に触れる機会が残念ながら少なすぎです。
そして、保護者様もあまり読書をしていない…。
ならばどうするか…
ということで、今回は「高校入試問題に取り上げられた作家さん(3年分)」というテーマで実施しました。参加してくれた親子、塾生のみなさんは塾長の解説を聞いた後、楽しそうに本を選んでいました。選んだ本を読書カードに記入し、読み始め。今回は60分でしたが、オンラインならもっと長い時間で実施している人もいるようですね。これからどんな風に開催していくか、また考えていきたいと思います。
読書好きに育てたい、という保護者様は結構多いです。
中学生になって入塾して、
「うちの子国語が苦手なんですよ~」
「全然本を読まなくて困ってるんですよ~」
・・・あまり書くと愚痴っぽくなってしまいそうですが、まぁそんなご家庭が大半です。
私個人は親に本を買ってもらったことはあっても一緒に読むことはありませんでしたし、どちらかというと読書は相当好きな本でない限り読みませんでした。父は読書家でしたが、子どもと一緒に読書をするということはありませんでした。本の話もした記憶はありません。母も買い与えるだけで一緒に読むことはありませんでした。兄弟も多かったですし、長女だった私が親と一緒に読むという発想にならなかったのも事実です。保育園の先生が読んでくれた絵本の内容の方がはっきりと覚えているくらいです。
そんな私がうらやましくてたまらないのは主人です。以前触れたことがありましたが、主人はとても読書家で、マンガも雑誌も小説も大好きです。朝も晩も仕事の時以外はほぼ本を読んでいます。楽しそうに本を読み、その本について話ができることは、娘の成長に大いに役立ったと思っています。
主人が持っていたマンガ本で「アポロ」(朝倉世界一)
という本がありました。娘が2~5歳くらいの間、なぜかしょっちゅう読んでくれとせがまれ、マンガ本を絵本のように読んでやりました。あまりにも繰り返し読んでいたため、その本は娘の好きなページで裂けてしまいました。(数年後同じ本を買い直しました)
私も、主人もその本に限らず、いろいろな本を読んで聞かせました。一緒に読むのが楽しかったのです。
ちょうど一年前に亡くなられた、福音館書店の松井直氏が書かれた『絵本のあたえかた』にこのようなことが書いてありました。
私自身が特に実感しています。
就学前の時期は、とにかく読み聞かせをしてほしい。
声のかけ方、というタイトルにしましたが、今回の場合は絵本を読む親の声を通して、その物語に広がる世界を共有することが声のかけ方なのだと思います。
すばらしい絵本はたくさんあります。
その絵本の言葉をお父さん、お母さんの声で伝えてあげてください。きっとお子さんは嬉しくてぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでくれることでしょう。
次回は子どもへの声の書け方(コーチング編)を書こうと思います。
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引き続きよろしくお願いいたします。
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