「雑草は抜いてはいけない」
私のガーデニングの先生、カーメン君の言葉には時々目からうろこだ。
何年も前、ワンオペでYouTubeをやっていた頃にも、
「雑草と言っても、緑が綺麗」という一言で、気楽になった。
それまでは(私、なんでこんなことになってるんだろう)とか、
(私がなんでこんなことやらなきゃいけないんだろう)と、
石拾いや草取りや瓦礫との格闘に、お握りを食べながら、
荒地を見て泣きたくなることがあった。
「雄々しい」とでも形容するしかない、
樹木のようなたくましい草は、そのうちに無くなったけれど、
休みの合間に行う土いじりは、癒しではなくなりつつあり、
もちろん仕事でもなかったのだけれど、
回りの空き地からも押し寄せる雑草の波に、嫌気がさしてきた。
「雑草を抜いても、
土の中にある別の雑草の種が、日の目を見て、生えてくる」
言われてみれば当たり前のこと。
だから「雑草は抜いてはいけない」のだ。
綺麗に草取りして、花を植えよう、種を蒔こうと思っても、
草取りする場所が多すぎて、延々と「花を植えよう」とか、
「楽しんで草取りしよう」という余裕が作れないのだ。
それまでも、「草取りは要所要所を抑えれば、綺麗に見える」と、
自分なりに、適当なさじ加減でやっていた。
道路から見えるところ、砂利の小径、
大きな石の際、並べたレンガの近くなど、
視線が行くところさえ、綺麗にすればいい感じ。
だけど、雑草が生える場所を減らしていくしかない、と気づいた。
低木を増やして日陰を作れば、草は育たない。
そもそも育つスペースを作らないことが第一。
「雑草が生えていなくて綺麗」ではなく、
「雑草までもが綺麗」にしなければ。
ちゃんとした畑として確保してる場所以外は、
少しお金をかけて、グラウンドカバーで覆ってしまうことに決めた。
例えば芝桜や四季咲きなでしこ、あとは何があるだろう。
マツバギクは旺盛すぎて、他の花をじゃましないだろうか。
地下茎で進出するユーフォルビアのような厄介者は困る。
すぐ抜けてくるような、根の強情じゃない植物でなけれぼ。
とりあえずバラの一角に少し実験。
ミックスで植えた芝桜が二か所にあるので、今のところ芝桜が第一候補。
自宅の芝桜は濃いピンク一色で綺麗だけれど、
ミックスで購入する方が安上がりだし、
増えたところは引っ越しする場所が増えるし、足りなくなったり、
間違って抜いても補充が出来る。
植えたからと言っても、芝桜の中に雑草が育たない訳ではない。
ほんの少しの隙間から太陽のエネルギーを受けて、雑草が生えてくる。
でも芝桜は丈が低いので、雑草は分かりやすいし、
放って置いても、最終的には刈ってしまえば目立たない。
ヤブガラシのような雑草だけ、気を付けてれば済むので手間が減る、かも?
昨日は早朝からお墓掃除に出かけて、回りを綺麗にしながら、
(雑草は抜いてはいけないんだから)、と、
呪文のように唱えて、考えを巡らせていた。
そうすれば、
回りの空き地から押し寄せる雑草との戦いのみに、集中できる!
何事も戦いには作戦を練るのが大事。
なんだか、明日の希望がふつふつと湧いてきたかも♡
花の種じゃなくて、苗を買ってもいいですか?あなたのサポートで世界を美しくすることに頑張ります♡どうぞお楽しみに♡