丁寧な暮らしはできないけれど楽しい暮らしはできる。
丁寧な仕事をする人に出会うと、少しだけ恥ずかしくなる。
私は、丁寧な暮らしとは程遠い生活をしているから。
手作業を大切にしている人に出会うと、少しだけ恥ずかしくなる。
私は、自分の得意でない事は自分でやりたくなくて、誰かにすぐ頼みたくなるから。
「丁寧な暮らし」に憧れもあるけど、できない、コンプレックス。
だけどすぐ、「私は私」とも思う。
最近は、誰に会っても「毎日楽しく暮らしてるよ」って胸張って言えるのが嬉しい。
忙しくても、しんどくても、楽しいから続けていられることばかり。
好きな人たちと一緒に過ごせることの、ストレスの少なさ。
私のやり方は、自分に合ってると思う。
ただやっぱり、自分とは正反対のやり方をしている人に出会うと、なんだか私、楽してないかなぁとか、軽率かなぁとか、もっと自分でできることあるのにすぐサボるなぁとか、、、少し考えてしまう。
少しだけ、ね。
きちんと丁寧に食事を作ること。
隅々まで掃除して空間をきれいに保つこと。
作れるものは自分で作ろう、やれることは自分でやろうと思う気持ち。
そういうのが、自分には欠けてる。
「カナコはお店をやるのにあたって、何を1番大切にしているの?」と聞かれて、なんとなく、言い出しづらかったのは、聞かれた相手がきちんと丁寧な暮らしを実行している友達だったからだ。
私は、本心を言えば、自分が楽しいことをまずやりたいと思っている。
誰のためではなく、自分が楽しめること、ストレスなくやれることを、やって暮らしたい。
そして、それをきちんと仕事にするために工夫をしているイメージ。
誰かのために何かをやってるわけじゃなく、自分のためにお店をやっている。
ただ、結果としてそれがお客様も楽しめるようになっているのは、自分なりの「工夫」によるものだ。
だから仕事として成り立つ。
SNSでの発信も、自分も楽しいしお客様も楽しんでくれてる。
イベントを立て続けにやるのも、自分がやりたくなっちゃってやるだけだけど、お客様も楽しんでくれてる。
一つのことをじっくり突き詰めてやるような、職人のような仕事ではないけれど、もしかしたら浅くて広いいいとこ取りのようなやり方なのかもしれないけど、私が楽しいし、みんなもきっと楽しいと信じている。
そういう意味のことを言いたかったけど、なんとなく、言い逃してしまった。
うまく伝えられなかった。
でも、次からはちゃんと自信を持っていうんだ。
「私も周りの人も、楽しいことをやるのが1番だと思ってるよ。」って。