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壁、そして砦

高い壁を乗り越えた時
 その壁はあなたを守る砦となる

どこかの居酒屋さんの貼り紙で見た言葉です。
居酒屋さんにはユニークな貼り紙だけど、どこのお店だったんだろ。

「参入障壁」という言葉があります。
ある事業を始めるのに、特に何も必要のない事業だと、簡単にスタートできますよね。
でも、そんな事業だとライバルたちも簡単にやってきます。
逆に、その事業を始めるには多くの資源(人・物・お金など)が必要な事業だとどうでしょう。
設備がいる、お金がいる、コネもいるし、資格も必要で、手続きも大変…。
自分もなかなかスタートできない代わりに、ライバルたちはなかなか追従できません。
これが「参入障壁」。
冒頭の言葉の「砦」は「参入障壁」に読み替えられそうです。

事業や企業だけでなく、ひとりの個人に対しても言えると思います。
人も高い能力を備えたり、難易度の高い資格を取得することで、他の誰かが横並びになれない障壁を高めることができます。
そのためには、まず自分が高い壁を越える必要があると思います。
テレビゲームには難易度の低いイージーモードや、難易度の高いハードモードが選択できるものがありますよね。
ゲームの世界では、イージーモードだとサクサクと先に進みます。
でも実際の世界では、ハードモードをクリアして得られるのがイージーモードなのかもしれませんね。
実世界でイージーモードを過ごしていては人はなかなか育たず、壁を越えずに平坦路を悠々と進むだけでは、その人のレベルはなかなかアップしません。
ドラクエで例えると、街の近くの平原でスライムやドラキーばっかり討伐していたのでは、勇者は勇者として開花しないのです。

高い壁を乗り越え、砦を築く人、すなわちハードモードを選択し突き進む人は、ハードモードをクリアした次にスーパー・ハードモードにトライする傾向もある気がします。
壁を壁と思わない探究心、フロンティアスピリッツや根性が、人をより高い砦を持つ人にしていくのだと思います。

振り返って自分を見つめると、まずは今日、小さな壁から乗り越えていきます。

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