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#空回る

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普通になれなかった、
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#デザイン

凍狼星 / Lupus

凍狼星 / Lupus

黒い月が染み出す夜に 
青い鳥を探す狼は誰 
飼い殺しの時限爆弾の中身は 
滑稽な道化師であればいいのに 

手を合わせたら 虚夢に溶けてほら 
音もなく魂まで融解する 
懺悔なんて 大そうなものじゃない 
見よう見まねで 傲慢に祈るだけ 

ステンドグラスで照らされた眼窩は 
白昼 君の目元の鮮やかさに似て 
赦されたみたいな清々しい顔で 
ヒトの目を欺く 

「嫌いになったでしょう」 
不釣合

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紙吹雪は微笑まない

紙吹雪は微笑まない

開ければ 幸せが出てくる箱なら
君は 喜んで値を付けた?
売った時間と 人肌と 後悔
記憶の中 自画像に爪を立てる

昨日まで蕾だった 花 踏んで
狂ったみたいに 笑い出す
蹴り上げる靴の先は
檻の中から吹き出す シャボン玉 潰していった

絵本の兎が 赤い瞳に涙を溜めた
怯える剥製は 言葉を持たず 不満の色
鏡に映ったのは 古びた体躯だけ
幸いだ 誰も心など見たくはない

首をもたげた サーカス

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アブノーマル・ルーティーン

アブノーマル・ルーティーン

女学生に道を譲れない
雨の道は 醜く濡れていた
黒い服を好んで着るのは
少し優しくするだけで 喜ばれるから

駅のホームのどこまで歩いたら
平穏な気持ちでいられるかな
誰だっていいさ 思い通りにならない日の
僕の心を 逆撫でしないなら

車内 不眠明けの頭は 感傷までバグって
幼い少女の大げさなセリフが 刺さったまま
『 だ い す き 』 その言葉を
誰もが 誰かに 言われたがっているのに

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