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忘れないように、書くことから始める~北海道胆振東部地震から4年

これを書いているのは2022年9月4日。
晴れた空、風は少し秋を感じさせる。トンボが飛んでいる。そんな日。

北海道新聞電子版でこのニュースを見て、あぁもうそんな時期か…と思い出す。

つい忘れてしまいがちだけど、4年前のこの時期震度6弱の地震を経験したのだ。

1.当時の振り返り

当時のわたしの状況はこんな感じ。

  • 千歳に引っ越してきて4年目。

  • この家に引っ越してきて9か月。

  • 子どもは1歳。

  • わたしは仕事してなかった。

  • 北海道の9月初旬は冷房もストーブも使わないでOKな気候。

  • 車はダンナのみ。自分のは無し。

正直、大きな地震が起こるとは思いもしなかった。
札幌に住んでいた時から、最大震度で4くらまでしか経験していなかったと思う。

備えはどのくらいしていたか。本当に最低限だったと思う。

  • 懐中電灯~小型のひとつ

  • 電池~数個

  • ローソク~細長いのが数個

水のペットボトルや非常食という専用のものは備蓄しておらず、でも、子どもがまだ小さいので頻繁に買い物しなくても良いように、ある程度の食料ストックはある状態。
その割には、オムツなどの子どものものは十分には買いおきをしていなかったと思う。
「無くなったら買えば良いよね」くらいの気持ち。

2.この記事で書きたいこと~今の状況とシミュレーション

地震が発生してからの状況は、いくつか記事にして、マガジンにまとめてある。

なので、今回の記事では、4年経過した今「備え」や「意識」がどう変化しているかと、今あの時と同規模の地震があったらどうするかを考えて書いてみたいと思う。

3.今の備えと意識

地震後落ち着いてから1年内に、買いそろえたもの。

  • 手回し式ラジオ

  • カセットコンロ式ストーブ

  • 懐中電灯2つ(家に合計3つ)

  • 缶入りローソク2つ

  • わたしの車(家に合計2つ)

上から4つは、地震対策として。車は、単に生活上必要になって。
でも、たぶんわたし用の車があるというのは、地震発生時に動ける範囲という意味では大きな意味があると思う。

ペットボトルの水を常に置いておくのをやめてしまったようだ。
これは反省。このあとネットで注文しよう。

これがいい例で、やっぱり地震対策の意識は低下している
いざという時に取り出せるところにモノがあるだろうか。
ダンナの登山用リュックには、応急処置用グッズと小さい懐中電灯が入っているので、このリュックの近くにもう少し地震用のものを置いておこうかな。

今は流行りの感染症対策に目が行きがちで、地震と共通する部分(食料や水の備蓄)はそれでカバー出来ているけど、地震は違う備えが必要になる。

スマホの充電器の他に、携帯バッテリーも準備しておこうかな。

あとで家族会議かな…。

4.今起こった場合のシミュレーション

お隣苫小牧市のキラキラ公園。ここに座って何時間も過ごせそう。

地震が起きて困ったことと、どのくらいで状況が回復したか。

  • 地震発生が深夜。

  • 翌朝起きると電気が使えなくなっていた。それから2晩電気がない状態で過ごした。

  • ガス、水道は使えた。

  • お店から無くなったもの~おにぎりパンなどすぐ食べられるもの、葉物野菜、果物、乳製品や豆腐などの生鮮食品、お米、電池。

  • ガソリンスタンドに長蛇の列が出来ていた。

  • ダンナは仕事休みにはならず。半休を2日に1回取れる状態。

電気は地震直後は使えた。
なので、両親に連絡したあとは「充電しなきゃ」とは思わず寝てしまった。
すぐ何でも充電しておけばよかったな…と思う。

もそう。
当時は水道とガスは幸い使えたけど、直後から何かに水を汲んでおけば良かったと思う。

食料は、深夜すぐ買いに出ることを考えるよりは、普段から備蓄することを考えた方が良い。
電気が使えず冷蔵庫が止まってしまったことを考えると、冷蔵品をたくさん買っておくよりもレトルトなど、常温で長期間もつものが良い。

。車は本当に、もう一台ある状態にしておいて良かったと思う。
当時は、子どもを抱っこひもで抱っこしながらお店をいくつかまわって大変だった。
千歳に住むなら、子ども連れなら車はあった方が良いと思う。

当時、ガソリンスタンドに長蛇の列が出来ていた。
なので、ダンナも私もメーターが半分になったらガソリンを入れるようにしている。
ダンナが仕事にいってる間にあの規模の地震が来たら、子ども連れで買い出しに行きたいし、もしかしたら札幌の実家に行くかもしれない。

札幌の方が一日早く電気が使えるようになったと両親から聞いた。
車で1時間ちょっとは、普段行き来するには少々遠いけど、こういう災害時のリスク分散という意味では程よい距離なのかもしれない。

避難所は当時、千歳に開設されていた。
主に旅行客の方々が利用していたと思う。
まだオムツを使う子どもがいる場合は、避難所に行くか実家に行くかを選択できるなら、実家を選ぶかな…と思う。


5.書くことで思い出し、忘れないように

この街の四季は美しいです。

こうやって書いていると、色んな思い出がよみがえってくる。
まだnoteに書いてないけど、ドラッグストアで赤ちゃん連れの人がいたこと。
道を歩いていて、ちょっと離れたスーパーまで歩いていく途中の80歳くらいのおばあちゃんと立ち話したこと。
夜、ダンナとお隣のおじいちゃんが、お互いの車の座席に座りながら何やら話をしていたこと。

自分があの時思っていたこと。

ちょっとしたことだけど、書くまでもないかもしれないけど…そんなことがいっぱい。

たぶん、それは、ふとした時に役立つと思う。
自分だけじゃなくて子どもに。身近な人に。そういう話をすることで役に立つ人に向けて。
やっぱり記録として留めておきたいと思う。

noteはそんなことを書き留めておくのに良い場所だな、と思う。

とにかくまず、水のペットボトル。買わなきゃ。




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