『構造の類似から多くを学ぶ!?』 プチっとスタディ vol.82
[キーワードと言い換え]
アナロジー
≒
ある物事を全く別のカテゴリーの物事に当てはめたり応用したりすること
[プチっと解説]
あなたもそれぞれ全く異なる事柄に、
「これってあの仕組みと一緒かも知れない」、
あるいは
「この仕組みはあれに応用出来るかも知れない」
と考えることってありませんか?
違うものでも似たような構造になっているものって何気に見かけますよね。
そして意識的に似せている場合もあるでしょう。
(まだちょっと難しいぞ)
vol.49で紹介したケーススタディにおいても、
「同構造の…」という内容が登場していたように、
閃きや課題解決にも繋がる考え方であったりします。
(細かいな笑)
同じ構造を「他のものにも当てはめる」のは
vol.42のラテラルシンキングに寄った思考によるものです。
このことを「類推」、アナロジーと言います。
なお前提となる物事の構造を理解するためには、
vol.32のロジカルシンキングが必要です。
なんだかかなり込み入ってきてしまったので
ここら辺で深掘りにもつれ込みましょう。
(それがいいね)
[更に深掘り]
類推をする為には何かしら「例」が必要になってきます。
例といえばvol.67のメタファーなんてものもありました。
メタファーもある種の類推です。
(そんな言葉出てきたっけ?)
メタファーとアナロジーにどういった違いがあるかと言えば、
メタファーは見た目などの表面的、感覚的な類似を取り上げます。
実際にvol.67でも出てきた「会話が平行線」というのは感覚的にわかるはずです。
対してアナロジーは、
解説で何度も挙げている通り「構造」の類似を取り上げます。
(外と内の違いね)
そこで…
構造といえばハニカム構造です。
(ん?)
正六角形がすき間なくきれいに並んだ構造のことをハニカム構造と言いますが、
ハチの巣を思い浮べてもらえればわかると思います。
ハチの巣は非常に理想的な構造で、
六角形の並びが強度と軽さを両立してくれます。
(素晴らしいお家だ)
素材が最小限で済み、力も上手く分散してくれる優れものです。
このハニカム構造は人間界でも建築材や、航空機など様々なものに使われていますけど、
僕らの周りでもたまに見かけませんか?
サッカーゴールネットもそうかもしれません。
(え、ちゃんと見てみよ)
建築物や乗り物、スポーツ用の資材も
ハチの住み家である巣と同様に強度や軽さが求められますからね。
その辺を踏まえると、
アナロジー的な思考がそれらへのハニカム構造の応用をもたらしたと言えるでしょう。
別々のものに共通点が見いだせると、
その構造の応用が意外な課題解決をもたらすかも知れませんよ。
[投げかけ]
あなたも
一つの構造が別の何かにも応用できないか想像してみてはいかがでしょうか?
以上
今回はアナロジーを解説しました。
[次回のプチスタ予告]
次回は
『ダブルバインド』
こちらを解説予定です。
お楽しみに!