5.14 HUMANisM SIX LOUNGE レポ

とてつもなく人間臭くて、とてつもなく綺麗で、とてつもなく繊細なSIX LOUNGEのロックンロール。
彼らが地元大分で放った爆音の花束は、それはもう物凄いものだった。


リハの 「 トゥ!トゥ!トゥ! 」 、「 SHEENA 」 。また、1曲目の 「 僕を撃て 」 。
耳に飛び込んでくるのはリクの主張の激しいベースライン。シンタロウのパワフルなドラム。そして何より存在感を放つユウモリの歌メロ。

今回トッパーであったSIX LOUNGE。間違いなく彼らが大分別府、ビーコンプラザの舞台に莫大な高揚感を連れてきていた。


あの高揚感は初めてSIX LOUNGEを聴いたときのソレときっと同じものだ。その衝動こそがきっとロックンロールであり、彼らの音楽には何度も何度もリスナーを昂らせる何かがある。

SIX LOUNGEが見る人を魅了する理由のひとつはそれなのだろう。


実は今回、去年6月の THREEツアー Zepp Fukuoka ぶりにSIX LOUNGEを見たのだが、以前聴いた「 STARSHIP 」 や 「 スピード 」 とは違うものを感じた。

同じ曲であってもその時にしか味わえない温度感やエネルギーがある。何度も何度も新しく出会わせてくれる。だからこそ生物(なまもの)である “ 音楽 “ は素晴らしいな、と思うし、こうやって出会いに行くことを辞められない。



話は変わるが、SIX LOUNGEの曲は、ゴリッとしたかっこいい曲調に反して歌詞を見ると意外と可愛らしいものが多かったりする。

今回のセットリストにもある、 「 天使のスーツケース 」 や 「 ふたりでこのまま 」 が正にその代表例である。

荒々しさと包容力を兼ね備えるSIX LOUNGE。このギャップというか対比というか、本当に狡いなというか、上手いなというか。
とにかく彼らの作るロックンロールはマジックすぎて魅力的すぎる。


どこまで行っても嘘のない、SIX LOUNGEがくれるあのワンオンワンの空間が堪らなく好きだ。


流しているものが汗なのか涙なのかも分からないままボロッボロになるまでアイラブユーを表現したくなるのは、そこに彼らからのアイラブユーが有るから。

言いようのない感情を全て音で奪い去ってくれるSIX LOUNGEの音楽に救われている。

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