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海外のジャパレスに学ぶ

オーストラリアに飲食のアルバイトをしに行ったのか、勉強しに行ったのか何をしに来たたのか分からなくなりそうで、一旦アルバイトを辞め、勉強に専念しましたが、3か月もしない内に最初に事故った車を売ってくれたサトシさんから連絡がありました。
クローズネストのレストランあずまという店のキッチンハンドを代わって欲しいとの連絡でした。
最初は断ったのですが、1か月だけとの約束で手伝う事になりました。
親方のあずまさんと高山さんが始めたお店で、クローズネストに移転したばかりの頃でした。今ではシドニータワーのマーケットストリートに店を出すなど大きくなっている様です。
なんだかんだ1年くらいお世話になり、本当に学校の勉強が追いつかなくなったので(何個も授業の単位を落としていました)上がりました。

たかがジャパレスと言われますが、今自分が同じ飲食店をやっていると考えると現地のリカーライセンスの高いハードルだったり、保健所の審査だったり、食材の物流だったり、雇用している人のビザだったりと異国の地で日本と変わらないクオリティでお店をやっているって凄いなと思います。
それに比べたら日本で飲食店を出すというのはものすごくハードルが低いのと、続けるにあたってのビザ諸々の心配も無いし、諸々恵まれているなと思えるのも留学時代に飲食店でアルバイトをしていたお陰です。

ただ、あの当時(オリンピック前)の自分が知っている範囲でしかありませんが、シドニーの日本食のビジネス事情は自分にとってあまり夢を見られる様なビジネスではなかったのも事実です。
多店舗展開するお店は皆無で、潮目が変わったのは2000年のシドニーオリンピックからだと感じてます。
自分はオリンピックの直前に日本に帰国してしまったので、残った友達から聞いた話でしかないのですが、明らかにビジネス環境が変わったと聞きました。よく物価が高くなったなど噂は聞いていましたが、お店の客単価が爆上がりし、回転数も昔と違うとの話を聞きました。知り合いのお店もシティに進出し、どんどんと大きくなっていくのも聞き、やはり景気で変わるんだなと思いました。
聞くとお客様に提供しているもの、サービスなどは変わらないのですが、明らかにお客様の支払い方などが変わったと聞きました。

今年の東京オリンピックでオーストラリアの様になるか、はたまたコロナで撃沈するか、神のみぞ知ることではありますが、これからも生き残りたいと思います。

まだまだ日本に帰ってきて20年間の飲食店の思い出はありますが一旦やらかした話は終わりにします。

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金島誠一郎
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