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古い自分が終わるとき

今日はよく晴れた気持ちのいい土曜日でした。
午前中にホットヨガで身体を伸ばし、午後からカウンセリングへ。
先生にお会いするのは3週間ぶり。
その間に起きた心境の変化などをあれこれと話します。

先月4月は、父親から「金貸してくれんなら俺もう首くくるわ」と自死をほのめかされ脅されながら多額の金銭を巻き上げられ続けていた20代のトラウマをブレインスポッティングで処理したんですが、そのあと一時的にとても不安定になってしまい、私には珍しく希死念慮が突発的に出てきてかなり戸惑いました。

前回のカウンセリングでその話をしたところ、先生は全く動じずに「古い自分が終わろうとしている時、つまり古い自分が死ぬ時、変わりたいけど変わりたくないというその心理的葛藤や抵抗から、そんな風に希死念慮が出てくることがあります」と仰っていました。

確かにいま古い自分が終わろうとしているのをめちゃめちゃ感じる…それならばもう少し頑張ってみるかと思っていた4月上旬。いま思えばあれがいわゆる「夜明け前が一番暗い」と言われる時期だったんだなと感じる。いまは嘘みたいに夜が明けた実感があります、という話をしました。

その後、急にいろんな歯車がカチカチッと噛み合って心の体制が整って、過去のしがらみをバサッと手放せたんですよね。続けてきたトラウマ治療の成果がしっかり実を結んだようで、父親に関するフラッシュバックが全く起きなくなりました。
そのおかげでこれまで漏電のように漏れ続けていたであろう気力・体力を、自分や家族を大切にする時間に注ぐことができるようになった。

それと前後するようにずっと取り組んでみたかったボディメイクに挑戦する意欲も湧いてきて。
区のボディメイクプログラムに参加して、食事指導やトレーニング指導を受けたり、仲間たちとがんばる日々が楽しい。

アトピーだった私はよく父から容姿を貶され、自分の姿をずっと好きになれなかったけれど、カウンセリングでそこもきっちり消化したせいか生まれて初めて「誰のためでもなく自分のために、自分が心地よくいられる姿になりたい」と思えている。そんな話もしました。

以前、このnoteに『こころの家を建て直している』という文章を書いたけれど、今は『自分という魂や肉体が宿る神殿を造ろうとしている』という感覚にグレードアップした感がある。カウンセリングを通して、それくらい本気で「自分をちゃんと大切にしよう」「自分をちゃんと幸せにしよう」と思えるようになったんだと思う。


そのあとは、先生とトラウマ治療できて本当によかったとか、いやいやなめらかさんの自己治癒力が凄いんですよなど褒め合いをして。

なめらかさんはもう大丈夫なのではないか、また何かあればいつでも来てくれていいけれど、継続したカウンセリングはいったん終了でも大丈夫な気がする、と事実上の「卒業認定」を先生が下さったので、カウンセリングの日々は今日でとりあえずおしまいとなりました。

5ヶ月半で16回のカウンセリング。
一生分泣いたと思えるほど、毎回カウンセリング室で身体を折りたたむようにして咽び泣いて、誰にもしたことのないような話や感情を吐き出して、これがずっと続くかのように思っていたけれど。
先生に言われるまでもなく自分でも「今日でいったんおしまいだな」とカウンセリング室に入る前から晴れ晴れと予感していたので、間違いなく巣立ちの時期なのでしょう。

「なんだか名残惜しいですね」と言ってくださる先生と笑い合って、握手させてもらって、たくさんお礼を言ってカウンセリング室を後にしました。
プロの技で信じられないくらい楽にしてもらって、感謝してもしきれない。毎回カウンセリング室で大泣きしていたのに、今日は一度も泣かなくて、でも駅に向かって歩きながら少し泣きました。

自分の中で、ある一つの濃厚な季節が終わったんだなーと思う。
トラウマ治療、楽しかったけどつらかった…。
文字通り、七転八倒だった。
でもあの時に「やる」って決めて本当に本当によかった。
自分をぎゅっと抱きしめて、よくがんばったねって労ってあげたい。

担当してくださった秋葉原心理オフィスMAYの猪野先生と、治療のきっかけをくださった漫画家の三森みささんに深く感謝いたします。


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