パリ近郊・サンジェルマンアンレー 🎵わたしの城下町
私が住んでいる街は、パリから西へ20km、近郊線でシャンゼリゼヘ30分。歴史のあるサンジェルマンアンレーという街のお隣り。その為ちょっとした買い物には街へ出掛けます。
今日は、その街のクリスマス秒読みな週末の様子をご紹介します。
私の大好きな作詞家の安井かずみさんもパリに数年滞在されていたそうですが、そんな彼女が帰国後に書いたのが、小柳ルミ子さんのデビュー曲「わたしの城下町」。日本情緒溢れる平尾昌晃さんの作曲で71年に大ヒットしました。
実はここ、サンジェルマンアンレーも城下町です。
私の地元、埼玉の小江戸、川越にもちょっと似ています。
都心から30分の城下町。
近郊線RERのA線の終点駅を降りると、ドーンと目の前に現れるのがサンジェルマンアンレー城。
ベルサイユ宮殿を作り、バレエがお好きだったルイ14世の生まれたお城です。別名太陽王がどんなにバレエ好きだったか知りたい方は映画『王は踊る』"Le Roi Danse"(2000年)を見ると、バロック期の作曲家リュリと、劇作家モリエールとの関係も良くわかります。
現在は国立考古学博物館となっていますが、残念ながら今はコロナの為閉鎖中。3万点も展示物があるそうなので、中はまた別の機会に来てみましょう。
お庭はサンジェルマンの森と繋がっていて広大です。高台になっているので天気の良いときにはエッフェル塔も見えます。
お城と向き合うよう様にあるのがサンジェルマンアンレー教会。ここのパイプオルガンもなかなか良い音です。
こちらお城の側面チャペルのステンドグラスが見えています。
その左側に観光案内所と、近代的な図書館。隣には劇場もあります。
そして街の中心へ向かうと作曲家ドビュッシーの生家。
城下町なので17世紀から建物があるこの通りはパン通り"rue du pain"と言って古く、2年位前にも突然アパートの天井が崩れ落ちるという事故がありました。
商店街のある通り。映画館もあります。
パン屋さん、エリック・カイザー。
お裁縫屋さん。今はもう珍しい。
お魚屋さん。
カキ売ってます。
お肉屋さん。
チーズ屋さん。
メガネ屋さん。お菓子で作ったクリスマス用デコレーション。
チョコレート屋さんのショーウインドー。
郵便局とその前の広場。週末ミュージシャンのお兄さんいた。
ここには週3回朝市が出ます。
スーパーで買い物をして出てくると、さっきの郵便局がカラフルにライトアップ!!
とってもきれい。
夜もだんだん更けてきました。
ライトが映える時間帯。
こじんまりしていますが、一通りの買い物は十分できます。
パン屋さんでは小さいビュッシュ・ド・ノエル売ってました。
私がいつも行くお肉屋さんはジビエ(キジやシカ類)もあるのでクリスマス定番メニュー、高級鶏シャポンさんもいました。
テリーヌ類や付け合わせなどもあります。
今日は鶏の丸焼きの下に置いておくと、落ちてくる肉汁のおかげで美味しくできるいつものジャガイモがなくて残念。ステーキと食べたかったのになぁ。
ワインカーブとおもちゃ屋さんを見て、
紅茶屋さんと、
いくつかの雑貨屋さんを見て、家路に着く。
♪お城の門をくぐり抜け
見上げる夕焼けの空に
誰が歌うのか子守歌
そんなわたしの城下町♪
パリに来られるようになったら、ぜひついでに寄って行っていただきたいものです。
それではまた。