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潜愛


今宵もまた
愛しき貴方を
待ちわびて
ひとり寂しさで
枕を濡らし
静かに
眠りにつくのです


深くきつく ぎゅっと
瞼を閉じ
利き手で  闇をまさぐれば
少しだけ
貴方の温もりに
触れられそうで
毎夜  この胸を
焦がしています


いつか
終焉が訪れる刻には
貴方の隣にそっと
寄り添っていたい
心の1番深い場所で
願うだけならば
許されますか?


貴方に見初められた
誇り
それだけを胸に
貴方の為のこの命
天に捧げます








京都にあるお寺。
高台寺の中で書いた作品です。


昔の戦国の世の日本は一夫多妻だったにせよ
秀吉の正妻、ねね様だけお世継ぎが出来ず。それでもひたすら待ち続ける女の人の心情に寄り添うと悲しい気持ちになりました。


せめて、ねね様と秀吉。
お互いが遺骨になってからでもひとつに祀ってあげられたら良かったのにと、切なくなりますね。


高台寺はねね様が秀吉を待ち続けたお寺として400年。
ねね様の遺骨は埋まっているそうです。



京都にお越しの際は是非どうぞ。



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