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せめてもの濁した言葉で
丁寧に包んで欲しかった
取り立てて飾らなくても良いから
心は少しだけ残した形で



キミがくれた愛のない
無慈悲な優しさは
綺麗だった私の心を
真っ黒に汚した

 


『今までよりは幸せに』




キミが何と比較して今までよりはと
言ったのかなんて 
今では知る術もない




確かに  キミは私の
この手の届く所でいつも笑っていた
四六時中  隣にいた



『世界が終わればいいのに』



そんな言葉も漏らしながら
偽りの世界の中で
苦い蜜に溺れながら
とっても幸せそうだった


誰よりも近くにいて
誰よりも必要とされ
誰よりも優しい言葉を貰って
誰よりも濃厚な時間を費やして
誰よりも雑に愛され
誰よりも不幸せだった




私は魔法にはかからなかった
それが  せめてもの救いなのだと
今なら  理解も出来る




キミが私を招き入れた世界で
同じように陶酔出来ていたのなら
私も幸せだったってバカみたいに
今でも笑って言えているのかも




キミが私を道具として
扱った8つの季節の中で
私は自分を捨て  この身を尽くし
同じ様に転がる素振りを続け
同化したヒトを演じていた



残念だけれども、キミも私の
道具にすぎなかったよ
都合よく  そばに居て
都合よく  いつだって
抱きしめる事が出来て
感情のまま  実行に移せば
キミを消す事だって出来たのだから




時を経て
どちらかが悪いのではなく
お互い様の成れの果てだと
美化することにする



ありがとう
あの頃のキミへ









遠い昔の、、、悲しい恋愛

 

メリークリスマス🎄


クリスマスに書く作品じゃないんですが、何か降ってきました。
細かく書いちゃうと・・・アレなので、色々勘ぐりながら読んでみて下さい。



この人の事です!(リンクから是非)




ではまた、お会いしましょう。
読んでくださり、ありがとうございました。






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