LEO
昨晩気がついたことがある。
愛されたければ、愛さなくてはならない。
もらいたければ、与えなければならない。
私には、何が与えられるだろう。
忘れることしか、手放すことしか、私にはできなかった。
だから全て忘れよう。そう思って目を瞑った。
LEO
私は白い光の中にいた。
隣には自分の身体よりも大きなライオンいた。
私は彼の背中に乗り、鬣に抱きついてしっかり握りしめていた。目的地へ私の代わりに彼が歩いてくれていた。そこに向かうには要所で映像を観なくてはならなかった。ライオンと一緒に横になり、映像を見る。すると子猫のようにライオンは私の腕を口に入れてあそぶ。「こら!ヨダレでベタベタになっちゃうでしょ!」としつけのようなことを言い、そのヨダレまみれの腕で大きく顔と鬣を撫でた。顔中ベッタベタで満更でも無さそうな表情でムスッとするライオンがなんとも愛おしくて目が覚めたのだった。
明日は獅子座新月。