アンガーマネジメントは必要ない〜怒りがなくなって生きやすくなった
私は40代前半まで、”外面のいい” 人生を送ってきました。
保育参加をしていたときに、
「〇〇ちゃんのママって、怒ることあるん?」
と子どものお友達から真剣な表情で訊かれて、自分でも笑ってしまったこともあります。
家族以外の人の前で、イライラを出すようなことはしていなかったんですよね。
行き詰まっていた保育園時代
”いつもニコニコのママ” の仮面がはがれてきたのは、息子が年長、娘が年少のころでしょうか。
何をどうしても思ったようにいかなくて、毎日時間に追われるような感じがしていた私は、ふとしたきっかけで
「どうしてこうなるの!?」
家族に対して怒りが爆発してしまうのです。
「これはまずい……」
自分でも驚愕したのは、保育園から帰り道。
いつもなら電動自転車で10分ほどの道が、雨が降ると歩いて40-50分かかります。
ようやく家に着きそうなところで、子どもが発した言葉に対して、
「◇×△□ー!!」
と大声をあげてしまったのです。
怒号を発した自分が信じられず、しばし立ち尽くしていたのを覚えています。
(あまりのショックに、子どもたちの言動は覚えていません)
いい母親でありたかった
当時の私は、理想の母親像と現実の自分とのギャップに悶えていました。
毎朝、保育園まで送り届けるのに必死。
時間内に仕事を仕上げるのも必死。
電車に飛び乗るために常に早足。
ムラがある子どもたちにプリント学習をさせるのが大変。
私は料理に時間がかかりすぎるし、子どもたちは食べるのが遅い。
英語の絵本を読み聞かせたら、「日本語で読んで」と嫌がられる。
疲れを感じている夜に限って、分厚い児童書を「読んで」と言われる。
小さい子どもたちの背が伸びるよう1分でも早く寝かせたいのに、やるべきことが全然終わらない。
21時就寝なんて、絶対に無理……
毎日20時に寝るという保育園のママ友(しかも子どもは3人)の顔が浮かんでは、
「私には無理」
と絶望感を味わったり、
「早く、早く!」
子どもたちを急かしたりする毎日でした。
本当は ”ただいるだけ” で十分だったのに
子どもを怒鳴りつけたショックで立ち尽くしていたとき、子どもたちがキュッと私の手を握ってくれたように覚えています。
「やりたいと思ったときに、なんでもできるように」
と幼児教育に陶酔していた私でしたが、本当は、ただそばにいるだけでよかったんですよね。
料理をしなきゃ、と気力を振り絞るよりも、外食したり、お惣菜を買って帰ったり、もっと手を抜けばよかったんです。(むしろ、私の数少ないレパートリーよりも、子どもたちは喜んだでしょう)
そうした、毎日ギリギリの心境で走り続ける私を支えてくれていたのは、とある習慣でした。
おやすみ、大好き、ありがとう
私がどんなに疲れていても、どんなにイライラしていても、子どもたちと川の字になって眠るとき、一緒に唱えていたのです。
「お・や・す・み ☆ だ・い・す・き ☆ あ・り・が・と・う」
4回、4回、5回、1音ごとに子どもたちと手を握りあう瞬間が、私を癒してくれました。
こんなに素敵な習慣があったんだもの。
「私がやらなければ誰がやる!」
という思いこみを手放せていたら、きっと違っていたのにね、と思ったりもします。
(怒りを抑えられない自分が嫌すぎて、試行錯誤を続けたことが、今の私につながるわけですが)
自分を大切にする習慣を最優先する
ストレスフルな環境にあったり、時間に追われがちな方にこそ、自分を大切にする時間をルーティンに入れることがオススメです。
「今日もよくやった!私、ありがとう!」
自分に声をかけたり、身体をさすったりハグしたりして、自分を愛しむ。
今の自分があることを、周りのヒト・モノ・コトに感謝する。
(お子さんがいらしたら、一緒にぜひ♪)
毎晩ニュートラルな状態に戻る習慣を持つことで、日中のイライラも解消されるでしょう。
私は長年、
「どうやったら怒りをコントロールできるの?!」
と苦悩していましたが、ここ数年は怒りそのものが起きなくなりました。
アンガーマネジメントを本で学んだときは、
「6秒も数えらるわけがない!」
と思っていたこの私が、です。
怒りを抑えるのでもなく、人知れず怒りを発散させるのでもなく、怒りそのものを感じなくなる。
そんな人生は本当に快適。
なんて生きづらい人生だったんだろうって、今となっては思います。
あなたも心穏やかな時間を過ごされますように♪
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
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