季節の移ろいにともなう、私の変化
ある日を境に過ごしやすい日が続くようになった気がする。窓を開けると心地よい風がカーテンをやさしく揺らし、鳥のさえずりやどこかの家庭の声が聞こえる。夏は暑さを避けようと窓を完全に締め切っていたので、すっかりそんな環境音を忘れていた。
この記事を書いていると、近くの学校からどうやら今日は体育祭のようで、生徒の歓声や音楽がよく聞こえた。いつもなら聞き流してしまう日常の音が、季節の変わり目だからか少し敏感に感じ取っている気がする。
夏の茹だるような暑さによって、湧き上がったやる気が、あっという間にしぼんでしまったのを少し後悔している。いや、あの暑さにはどうにも太刀打ちできなかったから、後悔しても仕方がないのだけど。
夏に何もできなかったのを取り返すかのように、空気が軽くなってからというもの、活動的になっている自分がいる。
加えて、今月は夜勤ばかりで朝の時間がたっぷり取れる。早起きのパートナーに合わせて少し早めに目覚め、いつもならスマホをだらだら眺めてしまうところを我慢する。その代わりに洗濯や軽い掃除をさっと済ませ、2人で朝食を楽しむ時間をつくる。見送った後は、残りの家事をするか、自分の内面と向き合うためにノートを開き心の動きを書き留める。あるいは、気になる分野の学習に集中する。そうしているうちに、出勤準備の時間がやってくる。
以前は「もう準備しなきゃ!」と慌てていたけれど、今は朝の時間が充実している。たった2時間早く起きるだけで、時間を無駄にせずこんなにも豊かに過ごせるなんてと驚いている。
三日坊主で終わるかと思いきや、ほぼ毎日のように同じように過ごせているので、もはや習慣化できたも同義だ。
この中で一番やってよかったと感じているのは、朝に思考を書き留めることだ。もともと日記を書く習慣はあったけど、忙しさに負けてひどいときは1週間以上書けていなかったときもあった。
それを朝にノートを開くということだけを決めて、前日にあったことを言葉選びも気にせず思うままに綴っている。安易な表現になることもあるけれど、頭に浮かんだことをそのまま紙に書き出すことで思考が整理される感覚がある。
noteやIntagramなどデジタルでも文章を書くときも思考は整理されるけれど、"手で書く"という行為はセラピーのように自分を癒してくれる。
さらに枠を決めて書いていたのをやめて、自由に書くようにした。そうすると、自分の内面により深く向き合えるようになった。
書くことを習慣化してから、頭の中が混乱することが減り、やりたいことやアイデアが広がっているのを実感している。
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まだぼんやりとしているけれど、私には叶えたい夢やなりたい自分がある。思考を整理することで、断片的だったなりたい姿が少しずつ形づくられる。
秋が深まるごとに、私の中でも何かが少しずつ変わっているような気がする。木々が色づき葉が落ちて春への準備をするように、過去の未完成な部分を手放して新しい自分への準備をしているのかもしれない。
変化はすぐに訪れるものではないけれど、少しずつ積み重ねていけば、きっと未来が少しずつ形になっていく。
今年も残り3か月。
3か月で何かが大きく変わるかはわからないけれど、毎日少しずつでも前に進んでいる。その先には、今描いている自分が待っていると信じている。
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