「陶器リング(pottery ring)」製作日誌:Tee. craftjewelry 密着取材
こんにちは、サクライです。
ついに明日発表を迎える陶器リング(pottery ring)。
その仕上げの工程を取材に、改めてTee.さんの元へ取材に向かいました。
今回は趣向を凝らして、対談形式風に取材の様子をお伝えします。
また作業場のBGMの曲の流れが面白過ぎたので(サクライの耳コピが大半なので、間違ってる部分もあるかもですが)、そちらも合わせてお楽しみください。
工房取材
サクライ「おつかれさまでーす(ドアを開けながら)」
ユカさん「こんにちはー!駐車場の場所分かりました?」
サクライ「地図のおかげでバッチリでした!近くでめちゃめちゃ良いですねー」
(Tee.さんにお客様用駐車場ができました!ありがたや!)
作業場のBGM : Jackson Sisters - I Believe in Miracles
トモヤさん「髪切ったじゃないですか(作業部屋から出てきながら)」
サクライ「いやー、ようやくさっぱりできましたー。今日もよろしくお願いします!」
ユカさん「じゃあ作業場の準備の間、納品のお話しましょうか」
サクライ「お願いします!」
作業場のBGM : Monie Love - I Can Do This
(陶器リングの納品の荷姿、日程のお話を最終的な形に詰めさせていただきました!
Tee.さんの保証書、シルバークロスも付属いただき、内山紙のオリジナル化粧箱でお届けします!)
厚い内山紙、薄い内山紙、こんにゃくのりを用いて、ペーパー工房金子さんにて一点一点手作業で製作いただいたオリジナル箱。
本番は透明箔押しで輪郭がもう少し見えるようになります。
左から松代陶苑さんの松井窯印→co:doのサスティナブルロゴ→Tee.さんのロゴ
作業場のBGM : しばたはつみ - シンガーレディ
(そして修理対応やカスタマーサポートの面など、購入してくれる方へのケアについてもしっかりお話できました。ユカさん、ありがとうございます!)
作業場のBGM : Eric B. & Rakim - Don't Sweat The Technique
(準備を終えたトモヤさんの小休止&音楽トークを挟みつつ…)
トモヤさん「じゃあ始めましょうか」
サクライ「おす!お願いします!」
作業場のBGM : Xavier Omär - SURF feat. Masego
トモヤさん「いま現状が、石合わせが終わったとこですね」
トモヤさん「これで一個づつ爪の部分を寄せていくところです」
サクライ「これが動かないように固定するやつでしたっけ?(下の写真の、指輪を固定している銀色の球体の道具)」
トモヤさん「そうそう、逆に動かしながら角度変えて叩いていったり」
サクライ「おー、動く動く!」
(彫刻台というこの道具、3Dにぐにゃぐにゃ動いて、止めればガッチリ固定されます。)
作業場のBGM : Funkadelic - One Nation Under A Groove
様々な角度からリングの爪を叩いていくトモヤさん、P-FUNKと共にリズミカルな音が作業場に響きます。
開いていた爪が中石に合わせて閉じていく様子が伝わるでしょうか?
松代焼を傷つけないよう、熟練の技が光ります。
サクライ「おや?ハンマーが3種類あるんですね?」
トモヤさん「そうっすね。重さで調整してて、強めに寄せたいときには重いハンマーで叩いてくとしっかり寄ってくれるんで、」
サクライ「あ、なるほど!それで微調整は軽いハンマーなんですね!」
トモヤさん「そうそう、あんま石の近くで大っきいハンマーでガンガンやっちゃうと、石に負担かかって割れちゃったりもするんですよ」
サクライ「それこそペンチと一緒で使い分けなんですねー」
前回のnoteでもご紹介した通り、Tee.さんは30個を優に超えるペンチを使い分けています。
作業場のBGM : Madcon - Beggin
サクライ「爪がしっかり留まって、この後は?」
トモヤさん「叩くとどうしてもタガネの跡が残るんで、これで慣らしていきます(グラインダーを取り出す)」
トモヤさん「地金多いとことかはヤスリで削ったりもするんですけど、バランス見ながら磨きかけてくって感じになります」
サクライ「このヤスリも全部使い分けですか!すごいなー!」
トモヤさん「指輪だと、グラインダーを使って内側とか細かいとこやって、大枠や外側はバフ台で仕上げる感じです」
トモヤさん「右側がフェルトで、左側が布、あとピシッとした面を出したいときは板状のボール紙を使っていきます。研磨材も800番とか1500番とか番手を変えてやってきます。」
作業場のBGM : DJ Shadow - Organ Donor
サクライ「これって前にTee.さんがCampfireのクラウドファンディングをやった際に購入した...」
トモヤさん「そう!集塵機ですね!これが無いとバフ台で削った塵が部屋中に舞ってしまうので、おかげ様で作業効率がグンと上がりました」
(バフ台を置いた机の下でバキュームのように塵を吸い込みます)
サクライ「やっぱり彫金やジュエリー工房だとマストアイテムなんですか?」
トモヤさん「それこそ、前いた会社だとこれが5台あって、流れ作業みたいに右から左へ工程をパスしてく感じでしたね」
サクライ「この機械があるとないじゃ全然違う感じです?」
トモヤさん「もうぜんっぜん!今までバフ台を使ってた作業もグラインダーでチマチマやってたんで、本当に時間ばっかりかかっちゃうし、馬力も全然違うんで」
サクライ「じゃあ、もう本当にクラウドファンディングさまさまっていう」
トモヤさん「さまさまっすね(食い気味に)」
作業場のBGM : Jamiroquai - Canned Heat
トモヤさん「ちなみにフェルトで削り上げた状態がこんな感じ」
トモヤさん「まだツヤとかないんですけど、フェルトでまずは面を整えてから布で光沢を出してくイメージですね」
(写真からでも伝わるほど、光の反射が段違い!工程を追うごとにジュエリーとしての美を増していきます)
トモヤさん「刻印もこんな感じでバッチリっすよ」
こちらも先程の内山紙の化粧箱と同じロゴがそれぞれ入っています。
レーザー刻印とはいえ、この精緻な表現力はすごい!
作業場BGM : Incredible Bongo Band - Apache (Grandmaster Flash Remix)
トモヤさん「とまぁ、こんな感じですね。取れ高的には大丈夫っすか?笑」
サクライ「いやー、ありがとうございました!もうバッチリ最高です!」
ユカさん「二人ともお疲れ様でしたー。」
あとがき
トモヤさんが工房で、「テンションの上がる曲のプレイリスト」をかけながら作業する様子を見て、ダンサーの経験が彫金にも活かされているのだなぁと感じました。
ダンサーが曲に合わせて、目線や関節の動きなど振り付けを凝らして踊りの流れを作るように、クラフツマンとして素材に合わせてジュエリーのデザインや付け心地にこだわり作品を完成させるTee. craftjewelry。
異なるジャンルのように思えて、実は地続きの表現者としてのトモヤさんのキャリアが、指輪一点一点の上に積み重なっているのではないでしょうか。
こうして出来上がった「陶器リング(pottery ring)」は、明日7月3日より松本パルコさんでのポップアップエキシビジョンで初お目見えとなります!
他にも「モンクバッグ(monk bag)」に「半纏(Japanese short coat)」、そしてHARVEST LABELとのコラボレーション半纏&巾着と、充実の内容となっております!
是非是非、皆さん遊びに来てください!お待ちしております!
会期中は基本的に無人の展示開催となるのですが、3日と4日そして24日と25日に、co:doスタッフが商品のご案内に立たせていただきます。
それでは、皆さん良き週末を!
ではでは。