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【傲慢と善良】読書感想文。


今回ご紹介する作品は、こちら。


【傲慢と善良 / 辻村深月】


˚*.꒰  あらすじ  ꒱.*˚
婚活で知り合った架と真実。
ある日、婚約者である真実が忽然と姿を消した。
その居場所を探すため架は彼女の"過去"と向き合うことになる。



ここ最近は短編メインで読んでいたので
久しぶりの長編は読み応え抜群。
7・8時間かけて読了した達成感が半端ない。



現代の婚活がうまくいかない理由は、『傲慢さと善良さ』にあるような気がするんです。
皆さん、謙虚だし、自己評価が低い一方で、自己愛の方はとても強いんです。 



"自己評価が低いのに自己愛が強い"
傲慢さと善良は紙一重であることがよく分かる。


また、ある程度の要領の良さは大切。
真面目や正直さも度が過ぎると危ない。
傷ついたり、痛い目を見てしまう恐れがあるので
自分で荒波に揉まれながら習得しないと。



正直、登場人物たちに共感は出来ず・・。


わたしもマッチングアプリの経験があり、
そこで夫と出逢って結婚したので
共通点がある点では取っ付きやすかった。


しかし、登場人物たちの傲慢さが
あまりにも目立っていたり、
わたし自身が婚活が大変だった思い出がない。
寧ろトントン拍子で物事が進んだ。


その為、あまり共感が出来なかったのかも。



ただ、母娘の共依存の恐ろしさや
田舎特有の閉鎖的な人間関係や環境の
生き辛さが忠実に描かれており、
作品自体はとてもクオリティが高いと思った。



結婚=ハードルが高い・面倒なもの
と、思われてしまう描写が多いのも気になったが、自分の直感を信じて、まずは挑戦し、
ビジョンを持つことがかなり重要なので
未来設計を徐々に行っていくと
具体的なプランを見出すことができて
より前向きにポジティブに考えられるはず。



結婚に対して諦めモードの方は
どうかご自身を思い詰めないでいただきたい。
もちろん、結婚が全てではないので
"あなた"の人生が楽しくなりますように
と、祈っています。


今回は久しぶりに図書館で借りたのだが
図書館のありがたみを改めて感じた。
このご時世でなかなか気軽に遠出が出来ないため
図書館でたくさん本を借りたり予約した。


毎日本を読んで、リラックスした休暇を送ろう。



ここまで読んで下さり、ありがとうございました♥










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