024
二年振りに脱皮をした
比喩じゃなくて そのままの意味で
昨日 浴槽に浸かりながら ふと手のひらを見たらさ 薄く皮が剥けていたんだ
皮といっていいのかもわからないような 薄ーいやつ ボンドを塗って乾かしたのに似ている
母親が昔 そうして手にボンドを塗り広げて乾かして剥がして遊んでいたらしい
僕にはまだその遊びの楽しさはわからないけれど そういう遊びのある生活がいいなあと思う
もしもこれからも楽しさはわからないままだったとしても そういう遊びを楽しいと思う人と居られたらいいなあと思う
この人と居たら何でも楽しいし 何でも美味しいし何でも心地いいし とか さ そういうのだと思う
愛なんて大きな看板は要らなくて 小さく穏やかな日向があればいい それがいちばん難しいのも知ってる それが難しくない場所を探して歩いてる
乾燥なのかな 皮剥け
痛みも痒みもなくて 皮というか 本当に薄い膜みたいなのが 浮いているみたいに剥けている なんなんだろうこれ
さいきん 心の帰省をしていて
その話は またいつか別で書けたらいいなと思っているんだけれど
その帰省先で聞いた何気ない会話のなかでさ 手の皮が剥ける話があって それを聞いて「そういえば自分も前にあったな」と思って 翌日手見たら剥けてた そんなことある ? ?
前にあったのもこのくらいの時期だった気がする 少しずつ暖かくなってきて でもまだ常にぽかぽかではなくて 朝と夕方はちょっと肌寒いね くらいの
季節の変わり目に体調を崩しがちとか あまりないし 敏感肌でも 花粉症でも ないんだけれど この小さーい面積で感知してたりするのかなあ ちょっといいな だいぶ困るけどな 長引かないといいなあ
手のひらとか 足のうらとか 基本どこかへ触れている部位って 保湿難しいよな
他の物へ移ったら嫌だし 手なんかはしょっちゅう洗うからいたちごっこだし 裸足派なのでそれ用の靴下とかは買っても続けられないし
ということで 全部剥いた 薄皮
思いのほか 大変ではないけれど難しくはあって あーあー本当にと思いながら剥いた バイバイ皮
ボンドみたいにぺりぺりーっていけば楽なんだけれど あれは粘性があるからできるんだろうな 手の皮はそうはいかなかった なんだろう 鰹節みたいな感じ ついてこない つまんだところだけ千切れちゃう
僕は天才なので「こういうのは粘着で取るのだ」と思い 目の前にあったコロコロでぺたぺたしたんだけれど 普通に粘度足りなくて無理だった 布のガムテープとかだったらいけたんかな 痛そう、、
ある程度素手で戦って もういいやって諦めて いくらか生活して 気付いたら全部無くなってた わーい 繰り返さなくていいからなー
皮膚繋がりで 全然違う話なんだけどさ
傷痕の痒みって何で制圧できますか
傷痕といっていいのかわからないけれど 傷ではないからなあ どちらかといえば痕というかんじ
それがさ 温められたり 保湿されたり するとさ べらぼうに痒くなるの まじべらぼう べらぼうってなに
一回掻くと一生痒くなるから掻きたくないんだけれど いつも迷わず掻いちゃうし いつもうわああああああってなる
ヘアブラシで掻くと気持ちいいって昔どこかで見たのを思い出して してみたら わりとよかったです 引っ掻かずに済むのもいいね
痒さの話してると痒い気してくるよね 読んでくれている人どっか痒くなってるかな ごめんね
報復として とっておきの痒み話をコメントに置いていってください まあそんなの僕が嬉しいだけなんだけどな 構ってくれ
出来たての傷の周りがとか 出来かけの瘡蓋がとか そういうことではなくて もう状態としては皮膚なんよ 多分
一時期 熱めの湯船に浸かったら蕁麻疹出してたのも関係あるかな 体質なんかなあ
根本的にはどうにもならなくてもいいから とりあえず手元の痒みがどうにかなる方法を ご存知のものがあれば教えてください、、最悪病院行くけれどなるだけ行きたくねえだ、、
久しぶりに脱力した文章を書いているなあと 脱皮の話が終わるまでは 思っていて
直近の幾つかに比べたら きっと こういう方が人は選ばないんだろうなあ とか 思ってしまって
そうしたらさ 空き巣の足音で目を覚ました番犬みたいにギラッギラの目で天邪鬼が躍り出てきて 傷痕の話でもしたくなってしまった 台無しだなあ
人目につくとか 一度上げたら完全に消せはしないとか そういうことがどうってこともなくなるくらいには
遺すつもりで書いているから つい 後で嫌になることがなさそうな方を選んでしまうな
いつまで経っても一切嫌にならないなんてものは無いだろうし 嫌になるのは変化の証拠だから 寧ろ それこそがいいんだけれど
なんというか 上っ面を憶えているから嫌になるのと 根底を憶えているから嫌になるのでは その味は全く違う気がするんだ 気がするだけだけどさ
いまの 気分というか そういう時期なんだと思う
当たり障りのない 人を傷付けづらい より好かれやすい そういうのじゃないなあ と 良し悪しはおろか好みでもなく 単純に いまの なんだろう 寂しさかなあ
わざと汚して 手垢を足して 唾液を混ぜて そのうえで好かれて敵わないって諦めさせられたいんだろうなあ 負かされたいんだよ たぶん たぶんずっとそうだった
綺麗な心とか 素直な表情とか そういうのがいいよねってことは僕も思うしわかっている
どうせまた屁理屈だといわれるんだろうなと 学習の成果を噛み締めながらいうけれど
ぐちゃぐちゃはぐちゃぐちゃのままがいちばん澄んでいると思うんだ わからなかったらわからなくていいよ わからないからって嫌いにはならないしわかるからって好きにもならない いつも必然だからどうにかしようとしないで 優しさのつもりで難しさをくれるな
なーにが小さく穏やかな日向だよ って 思うかなあ 思うよなあ
どこにだって嘘はないんだけどな
歪んだままで真っ直ぐだよ
真っ直ぐにも種類があって 周囲にどんなものがあろうと気に留めずそれらが無いときと同じように貫くそれと 周囲のものをなるべく多く捉えてそれらとぶつからないように空いたスペースに収めるそれとは 同じ言葉で表してはいけないくらいの違いがあるね きっと
穏やかを倣うにはきっと後者で 僕がしているのは前者で それは一直線上にあるんだろうか それとも裏表かな どんどん難しくしているかもしれない 嘘のないことに執着しきったこの先はどんなだろう 大丈夫かな 大丈夫か 大丈夫じゃないとかないもんな 解釈でどうにでもなると言い切れるくらいには僕の武器はそれなので 折り紙製だけれど
疑うことを忘れたいから 隠すことを手放そうと
無効化される前提でしかしないと
戯れ合いの一種にしかしないようにと
していてみたいんだ 無理は肌で知る 生身で経験した事以外は僕にとっちゃ都市伝説と大差ないので 今に見ておけよ だから言ったろっていっぱい笑えるから 笑ってくれ
どうせ殆どは妄想と噂だからさ
ときどき思い出しては そういうの全部忘れて 嫌でも否定できないものだけを残して そうして身軽に生きていたいと思う なあ
きっと僕はこれからも 希望の傷をたくさん拾って歩くんだから その分たまに捨てていたい 手の皮分だけでもいいからさ
うわっ ! 上手いこと言ったみたいな顔してる ! 全然上手くないぞ ! ごめんなさい ! !