誰かを喜ばせたり、喜ばせてもらったり
今日は、チェーンナーさんが毎年企画されている「バトンリレー企画2023◎人生は人喜ばせ合戦」に参加させていただきます。
いつもnoteを通して交流させていただいている、ともやさんからバトンを回していただきました。
ありがとうございます!
バトンリレー企画とは、ある共通のテーマでnoterたちが記事を書き、次に書くnoterさんを指名してバトンを回していく企画で、
今回のテーマは、
「人に喜んでもらったこと」
「してもらって嬉しかったこと」
だそうです。
まず企画に参加させていただくにあたり、上に貼ったチェーンナーさんの記事を読んでみたのですが、企画のタイトルにある「人生は人喜ばせ合戦」って、シンプルにめちゃくちゃいいなと思いました。
この言葉は人生の本質をついていて、かつ世界平和の本質さえもついている。そんな感じがします。
現在大学院で心理学を学んでいる私は、まさに今「誰かを喜ばせる」「誰かから喜ばせてもらう」という相互作用が人のウェルビーイング(身体的・心理的・社会的に健康な状態)に与える影響について考えている最中で、関連するキーワードとしては利他行動や互恵性があげられるのではないかと思います。
先日こちらのnoteに書いたように、利他行動による心理的なメリットを得るためには、単に送り手が利他行動をとるだけでなく、利他行動の受け手から送り手に対してポジティブなフィードバックが返報されることが必要だとされています。
わかりづらい図で恐縮ですが、
流れにするとこんな感じ↓
つまり、「誰かを喜ばせる」だけでなく、「誰かに喜ばせてもらう」だけでもなくて、「誰かを喜ばせつつ、誰かに喜ばせてもらう」ということが、すべての人がウェルビーイングであるために重要なのではないかと思います。
では、「誰かを喜ばせつつ、誰かに喜ばせてもらう」って具体的にどういうことかというと、
たとえば私が経験したエピソードとして、私は大学時代のコロナによる自粛期間中に、シニアのLINEやZoom等のICT利活用をオンライン上でサポートしたことがありました。
高齢者と比較するとICTリテラシーの高い学生たちが、紙に操作画面の絵を書いて画面に映してみたり、「左下にあるマイクのボタンを押してください!」と声かけしたりと、
学生が一生懸命に創意工夫し、力を発揮することが、結果的にシニアのICTスキルをどんどん向上させ、シニアからの「ありがとう」「助かったよ」という感謝や喜びの声を引き出すことにつながっていました。
そしてあっという間に一年が経ち、大学卒業間際の頃でした。
私はゼミでとあるプロジェクトに参加し、それを機に新聞に名前を載せていただいたことがあったのですが、それを見たシニアの方々が「載ってるよ」と、新聞を大学まで届けてくださったことがありました。
すると大学の先生から、「〇〇さんが新聞と一緒に柚子を届けてくださいました」と連絡がありました。
快く自宅まで送っていただき、届いたダンボールを開けると、一気にさわやかな柚子の香りが広がりました。
ありがたくて嬉しくて、心があたたかくなるとともに、コロナになってからの一年間、シニアの方々のICT利活用をサポートするなかで、「ちゃんと関係性を深めていくことができたんだな」と実感した瞬間でした。
ーー以上のように、こうした“持ちつ持たれつの関係性”が、人と人とのつながりを深め、きっとそこからあたたかなつながりが紡がれていくのではないかと、私は実体験を通して思うのです。
そして何より、誰かを喜ばせることと、誰かに喜ばせてもらうことって、心底幸せな気持ちになる。
このような経験を経て、私は「利他」という概念に興味を持ち始めました。
それで、「利他ってなんだろう」「利他にはどんな効果があるんだろう」という疑問から読んでみたのが、『「利他」とは何か』という本です。
これはコロナになってから書かれた本で、マスクを着用することや、人との距離をとる行為には、「自分の感染予防をするという利己的な側面だけでなく、周りの人への感染拡大を防ぐという利他的な側面がある」という見方がこの本では提示されています。
「誰かを喜ばせつつ、誰かに喜ばせてもらう」というあたたかな交流が、結果的にすべての人が幸せな状態、つまりすべての人のウェルビーイングにつながるのではないかと思います。
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次にバトンを回す人ですが、私がnoteをはじめた当初から交流のあるYさんに回させていただきます。最近お忙しそうな感じがするので申し訳ないのですが、note上の知り合いが少なくすみません…(笑)。
お忙しければ、断っていただいて大丈夫です!
本日は大変長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。