ちょっとやばいんだけどこの本
読書記録
1冊目
杉井光
「世界でいちばん透きとおった物語」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172476070/picture_pc_b39f16facba2f46e024440408775f28a.png)
私これもう読み返せないです。
でも、もし記憶を全部消すことが出来たら、
絶対にまた読みたい。
私そんなにめっちゃ本好きでたくさん読む人間じゃないし、
かと言って全く本読まない訳でもないんだけど、
久しぶりになんか面白い本読みたいなーって思って
知り合いにおすすめしてもらった本がこれだった。
大御所ミステリー作家・宮内彰吾が亡くなった。彼の愛人の子供である主人公は、
彼が人生最後に書いていたという
「世界でいちばん透きとおった物語」という題名の作品の原稿を探すのだか、、、
「それ」に気づいた時の衝撃が半端なかった。
今まで読んできた本の中で
いちばん衝撃が強かった。
まじ最高。天才すぎる。
2冊目
背筋
「近畿地方のある場所について」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172476124/picture_pc_332ae16214b7f0533b28675e4a567b60.png?width=1200)
私ホラー系
怖いけど好きで見ちゃって
後々後悔するタイプ。
本でも映画でも。
この本も面白そう!って思って
好奇心で読み始めたらもう止まらなくて、
めっっっちゃ後悔した。
正直この本を他人におすすめしていいのかも分からない。
なんならもう本自体手放したい。
呪いだよ呪い。
この本の編集者であり、作者背筋さんの友人でもある小沢くんという人が、
近畿地方の「ある場所」にまつわる怪異について調査しており、
調べを進める中で消息を断ってしまいました。
「情報をお持ちの方はご連絡ください。」
という1文からこの本は始まります。
特に、本の最後に付録みたいなのがついてるんだけど、
本を一通り読み終わったあとに見て、
まじで心臓止まるかと思った。
けど最高に面白かった。
「見つけてくださってありがとうございます。」
3冊目
姫野カオルコ
「彼女は頭が悪いから」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172477067/picture_pc_e149fd976514d173b9aba97128271e71.png)
この本は
決して読んでていい気分になれるものではない。
むしろ苦しかった。
読み進めたくなかった。
辛すぎる。
でも読むべき本だと思った。
この本は、2016年に実際に起きた東大生による集団強制わいせつ・暴行事件に着想を得た作品。
本の内容もそんな感じで、
この本の中の出来事はもちろんフィクションなんだけど、
特に女性には読むの辛すぎるかもしれない
(けど勧める)
(男性にはむしろ読んで欲しい)
ようなことが行われてて、
何が惨いかって、
被害の内容ももちろんだけど
その被害者の女子大生に対する世間からの批判、バッシング。
メディアとか、
今自分の目の前にある情報だけを鵜呑みにすることの恐ろしさを改めて感じました。
多くの人が読むべき、
気づきの多い作品でした。
4冊目
ダニエル・キイス
「アルジャーノンに花束を」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172477192/picture_pc_b190c50f453b669b6f74223672a3df17.png)
多くの人が読んだことあるであろう名作。
泣けました。
主人公のチャーリイは
32歳になっても
幼児程度の知能しか持っていない。
そんな彼の元に飛び込んできた
「頭が良くなる脳手術」。
白ネズミのアルジャーノンも
この手術を受け、実際に効果があらわれている。
チャーリイもこの手術を受けることにし、
彼の知能はみるみる向上していく。
そこで気づく事実ーー
自分は今まで周囲の人間にどう扱われていたのか。
この小説は
そんなチャーリイが書く経過報告でできています。
手術前、知能の低い彼が書く文章は、
誤字脱字ばかりで、漢字も少なく
非常に読みにくい。
手術後、知能が向上し
天才的な文章を書けるようになるが、、、、
最後の1文がやばい。
ぶわぁっとくる涙。
泣いてないけど。
これ友達が読んで「今までで1番泣いた本」って言ってた。
これ最初読んだ時、
翻訳した人が凄すぎる
ってひたすらに思いながら読んでた。
最近読んだ作品の中で、
特に衝撃だった4作品について書きました。
おすすめの本等あったら
ぜひ教えてください!
今回はこの辺で
また次回、お会いしましょう