カメラを買った日、それからの1週間
8/22(木)
会社の近くにある中古のカメラやさんでCanonのミラーレス一眼を買った。お店の口コミを見たところ評価が良さそうだったので、赤の他人たちに100パーセントの信頼を置いて臨んだところ、本当にめちゃめちゃ親切に対応してくださった。念願の一眼レフデビューを果たした帰り道は、新しい恋人との生活が始まった日のふわふわした気持ちに似ていたと思う。
大学生のころから、料理をきれいに撮りたくてカメラに興味は持っていたのだけど、安くても数万円はかかる大きな買い物に踏み切れるほどの金銭的な余裕はなく、貯金を切り崩してまで欲しいかと訊かれるとそこまでの熱意もなかったような気がする。
当時はその程度だったカメラへの関心が変化したきっかけは、写真家・幡野広志さんのご著書『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(ポプラ社)の、担当編集者の方のnoteを読んだことだった。この本をつくるにあたってカメラを始めて、幡野さんのワークショップにも参加されて、だんだんと写真を撮ることがご自身の生活に溶け込んでいくようすの伝わるnoteの記事に魅了された。わたしは一度ハマると突き詰めたくなるタイプのオタクなので、その方のnote記事は片っ端から読み漁って冗談抜きで5回ずつ読み返した。さらっと書いたが異常である。そうしてお会いしたこともない方のページを5周しているあいだに、カメラのことを検索する回数が増え、評判の良い中古のカメラやさんを調べ始め、家電量販店に偵察に行き(なんだかこわくて挫折したけれど)、気付いたら精密機器の入ったましかくの箱と保証書を抱えて電車に乗っていた。
8/23(金)
数年前から知っていたけれど、いいカメラを持っていることときれいな写真を撮れることは同義ではない。ここから先はカメラ初心者の成長記録なので、お手柔らかに。
8/26(月)
8/27(火)
8/28(水)
8/30(金)
・退勤後に恋人とカレーを食べに行ったのだけど、そのときの写真だけ何度やり直してもアップロードできない。おいしかった気持ちを見ず知らずのひととも共有できるのは写真があってこそなんだなと思う。これは前の週にもおなじことを考えていた。
9/1(日)
きっかけを逃さずに新しい場所へ飛び込んでいく勇気はいつまでも忘れてしまいたくないし、背中を押してくれたnoteの記事には心から感謝している。素敵な文章とお写真をありがとうございました、これからもっとがんばります。