見出し画像

#14 星を編む/汝、星の如く

読んでる間は共感と納得が流星群みたいに次から次への流れていって何もかもが私を救ってくれる気分になるのに、
読了後は放心状態で何から書いたら良いんだか。
でも、きっと今書かないと忘れちゃう、忘れたくない、2回目は、明日の私はまた違うことを思うはず。
今回は今までに増して本当にただのメモです。

狭い街で、島で、人の噂を最大のエンターテイメントとして生きる人々。他人のことは分からない。
でもどう言われても構わないと割り切るには時間がかかる。
それは遠い世界のことじゃなくて現実だから。

私の私たる部分が他人に明け渡されてしまうような。家族は、友人は、パートナーは私の一部なんかじゃない。

私は、私の感情で幸せだったり辛かったりするのに、恵まれた状況に手放しで感謝できない自分を恨んだり。恵まれた人を、実情も知らずに羨んだり。
人が幸せだと言うのを、勝手な色眼鏡で見る。
我慢してるだけだ、可哀想だと決めつける。逆も然り。

良い親ってなんだろう。家族の形の正解ってなんだろう。共依存で、自立して、距離感を見誤って崩れて支え合って利用して。
それでも愛してる。お返しなんて返ってこなくても、無条件に。愛情なんて矛盾だらけ。

もうとっく平気になったはずの救急車の音が耳につく。誰を迎えに行くの、助かるんだろうか。助かるってなんだ。

何故か「星を編む」から読み始めちゃった。
逆だとまた違った物語になるんだろうなと思いつつ。永遠にループしたくなるね、

夕星を最後の頼りに、ウイスキーをラッパ飲みする。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集