少しの酸素
今日はとある先生の話をしたいと思う
🐸先生
中学校の時の先生。科目は理科。若い男の先生
私は中学1年生の時に教科担当していただいたがそれ以来、特に接点はなかった
ただ友人が🐸先生にとても懐いていて、テスト前はよく質問に行っていた。私はそれについて行っていた
ただそれだけ。
たったそれだけの接点で私にとって忘れられない先生となった🐸先生の話、長くなりますが少し聞いていっていただけませんか??
🐸先生はとにかく変わっていた
なんだかほかの先生とは違った
例えば、私が物理嫌い!なんて言うと俺も嫌いと返してくるようなところ。多くの先生はそこで励ましたりしてくるんじゃないだろうか?
初めて🐸先生のことが気になり出したのは中学に入学してすぐのことだった
理科の実験中、私はクラスの子に実験器具を取られてしまった
取られた と私が呟くと隣にいた🐸先生はそういう奴だろと諦めたように言って私の実験を手伝ってくれた
何気ないやりとりかもしれない
先生なら取り返せよと思う人もいるかもしれない
でも私はこれでよかった
中学に入学して怒る先生が増えてついていけなかった私には怒らない声を荒らげない先生がいることに安心したのだ
🐸先生は不真面目な子に対してほとんど怒らない
でも真面目にしてれば絶対良い事をくれる(提出期限が少し遅れても見逃してくれたりとか笑)
そんな先生だった
私は🐸先生に自分の発言を否定された記憶がない
私は中1の頃、先生とクラスメイト数人と揉め事を起こした
それは上手な解決に至らなかった
私は言ってはいけないとわかってても校舎内で聞こえてくる声すら耐えられなくて「なんであいつらはまだいるの」「声も聞きたくない」「いなくなって、消してきて」などと言った
ほかの先生は大抵困った顔をしながら「そんな事言わないの」「前を向いてもう忘れな」と言った
でも🐸先生はそんなこと言わなかった。んーと少し唸りながら「そうやなぁ」なんて言うのだ
🐸先生がどうすることもできないのも私に同調できないのもわかっていた
だからただ否定しないでいてくれることがとても嬉しかった
「お前が悪い」そう言われないことがただただ嬉しかった
🐸先生はいつも少し気だるげだ
🐸先生は生徒からも先生からもいじられている
目の前で起きた買い食いも「今学校の外だし」なんて言って見逃しちゃう(中学は買い食い禁止)
(あの子らの顧問には後で報告しようと言っていたことは先生の為に書いておこう)
やっぱりなんだか“教師”らしくない
それでも「この仕事なんだかんだ楽しいよ」と言う🐸先生が私は好きなのだ
🐸先生の考えや発言はいつも目から鱗が落ちた
私が理科を好きなったのは🐸先生が理科の先生だったからで
100%の大人嫌いにならずに済んだのは🐸先生がいたからで
楽しく生きてる大人もいるんだと知れたのは🐸先生の言葉があったから
面と向かって言うのは恥ずかしいから言えないけど、私はそんな🐸先生に出会えたことに感謝しています