カウンセリングを受けてきた
2022/3/8(火)
記録
予約時間通りに相談室に入る
めちゃくちゃ緊張しながら
相談室ってこんなに広かったんだ、知らなかった
SCさんはどこかで“おばあちゃん”をしていても不思議ではなさそうな方だった
案内されて部屋に入る
中には長方形の机が1つ
辺の短い方にSCさん、辺の長い方に私が座る
向かい合わないんだとびっくりした
SCさんの前にはアクリル板があってご時世を感じる
私の前には時計が置いてあった
SCさんに受付票みたいなものを渡されて書いててねと言われる
自分の名前、学年とクラス、家族構成
悩み事は何なのか
悩み事は思い浮かばなくて白紙のまま
すぐに書かなかったことを後悔した
SC「何か悩んでることはあるのかな?」
抽象的だと思った
口を開いても言葉は零れてこなかった
言いたいこともわからなかった
5分、10分
簡単に時が流れていく
SC「しんどいことはないかな?」
しんどいが何なのかなんてわからなかった
自分から予約して訪ねてきたくせに何も話そうとしない私は一体どう思われているんだろう
不愉快だろうな。なんて矛盾だらけなんだろう。気持ちが悪い
そう思えば思うほど体に力が入る動けない
俯いて、手は膝の上、力の入った肩と背
入ってこないで
自分から訪ねておいて何なんだと思いつつそう叫ぶ心
SC「こう○○さんの中でまだ言葉にできないぐらい深いところなのかなぁ」「言いづらいかな?」
イントネーションは関西弁。なのに言葉の語尾は標準語
このちぐはぐさが全てを表している気がした
そうして何も何も無い空白のまま30分が経った時、「あっちにね、砂場とフィギュアみたいなのがあるの。1時間そうやって模型を完成させて過ごす人もいるの。見てみる?」
箱庭療法だ…とすぐに思った
私は頷いて見に行った
棚の前に立ってフィギュア達を眺めても特段何も思いつかなくて、何より動きを見られることが怖くて私は突っ立つとしかできなかった
突っ立っていてもそれはそれで視線を感じる
何を思われてるんだろうか
仕方がなく棚の前でしゃがんで手を伸ばすなどしてみる
倒れてる木を起こし、重なっている動物たちを整理する
私はどうしていいのかわからなかった
ただただ自分のせいで気まずいこの空間から逃げたかった
何をしに来たのだろう
それは私が思っていいことじゃないはずだ
「ボードゲームとかもあんまり興味無い?」
次はそう聞かれた
私は静かに頷いた
ルールもあんまりわからないし体も上手く動かない。見られるなんて怖い。できない。
この人とは少なくともしたいとは思えなかった(ごめんなさい)
「じゃあ戻って座ろうか」
頷いて椅子に戻る
私はやっぱり俯いたままだった
沈黙が重い
あと20分もなかった
このままじゃダメなんだろうと思って、バインダーに手を伸ばす
SCさんがこれ?と言いながら鉛筆とバインダー(受付票)を渡してくれた
私は『声が出なくなる』とだけ書き込んでまた返した
読まれる瞬間がいちばん辛くて怖い
「そうだったんだねぇ!」「そっかそっか」
納得がいったという声だった
そして付け足すように「よく書いてくれたねぇ」
定型っぽいなって思った。思った、だけ。
そこから踏み込まれてく
「お友達とかとは話せるのかな?」
頷く
「なんで声が出ないのかな?緊張?それとも言葉が浮かばない?怖い?」
首を傾げる
ぜんぶ この3文字も言えやしない
「じゃあ他にはどういう相手が話せないのかな?」
バインダーをもらって『先生』と書く。
とてもざっくり。
「こういう場面ででなくなるのかな?」
頷く
「そっかあ じゃあなかなか大変だね」
「学校だと避けて通れないもんね」
何度か話の間でこんな言葉も掛けられた
そうして残り10分
「今日は1時間経つからここまでになるんだけど次回どうしようかな?」
「せっかくね、今日教えてくれたんだからこれからなんでそうなるのかとかわかったらいいかなって思うんだけど」
頷く。次回はなくてよかった。けど来なきゃいけない事はわかった
日と時間を指定されたけどその日は模試だったような気がした
わからないなあと思っているとその日その時間が無理なら保健室で予約変更してねと言われた
(ちなみに予想通り模試だったので無理でした)
そうしてぺこりとお辞儀をして外に出る
背中と肩が痛い
そんなに固まってたのかとびっくりした
これにて私の人生初スクールカウンセリング終了
後書き
真っ先に思ったのはカウンセリングに向いてない人間なんだろうなということ
兎にも角にも踏み込んで来られることが怖い
終始警戒心MAX
そりゃ疲れる 体も凝るわ
周りの話等もあってあまり良い印象を持たないまま受けたのも良くなかったかなぁ
なんだか観察されているみたいで落ち着かなかった
何を言っても何をしても、何かを感じ取られたり観察されたりしているんじゃないかと思うと何もできなくなった
何をどう思われるのかと思うと怖くなった
自分は相手のことを何も知らないのに相手は自分のことを知っていく
自分のことばかり知られていく
相手がどんな人かもわからないのに
そんな気持ちに襲われながら自分のことをさらけ出すなんて到底できなかった
待たれれば待たれるほど怖くなる
一方的に自分の身の上話とかどうでもいい世間話とかでもしてくれたらいいのに と本気で思った
そしたら何か信頼したり好きになったりしたかもしれない
とにかく何も知らないままじゃ不信感しか抱けなかった
本当に申し訳ないけど
次も行かなくてはならないのはわかる
受けなくちゃ改善していけないもわかる
だから私はやっぱり私を無視しようとした
でも予約を変更しなきゃいけないと気付いた時の私の気持ちには微かに、でもハッキリと安堵がいた
行かなくていいんだという安堵が
わがままだと思う。自己中だと思う
それでも少し無視をやめて本音に耳を傾けるのなら怖いし行きたくない
それは勿論私が悪い。100%私のせい。
私にとって沈黙はコミュニケーションになり得なかった