Hinako Makita

デザイン(etc...) | シンガポールでの留学記録、ときどき備忘録

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最近の記事

randomly arekore... (なつやすみ)

今年の頭ぐらいから、しずかなインターネット(https://sizu.me/home)でゆるゆると、誰に見せるわけでもなく不定期に文章を書いている。 とびきり嬉しいことがあった日のlivelyな熱量をそのまま塗りたくるためのキャンバスでもあり、何に思い悩んでいるのかよく分からないまま憤慨した気持ちをぶちまけるための器であったりもする。 この頃は夏休みに入り、休学生活が始まった。 次の1年をどう過ごそうか、あんまり目処が立っておらず、ふわふわとした理想論だけが先行きして、現

    • あたらしい故郷を想う

      言葉に閉じ込めてしまったら、留学生活の毎日の鼓動が、遠いどこかに不可逆に消えて聞こえなくなってしまいそうで、ずっと書き出せずにいた。気づけば帰国してもう1ヶ月が経つ。そして加筆する頃には2ヶ月が経とうとしていた。 昨年8月、身ひとつでシンガポールへ飛び立ち、異国の地での毎日が白紙から始まった。深すぎる孤独と不安を前にして落ち込むことはできず、日々出会う未知の気配を面白がりながら、ただ猪突猛進に生きた。快かった。当たり前だけど、関係性がひとつもない土地に身を置くと、自分から動

      • weekly arekore... ④

        #week 11 - 12 前回のあれこれからだいぶん時間が空いてしまった。 振り返って日々を書く間も惜しいほど、ぎゅうぎゅうに、ただ前に進んでいた。友だちとの言語も摂取するメディアも、英語がメインの日常にシフトしていったからか、日本語で文章を残そうという選択が薄れていた。それくらい没頭して日々を送っていたんだと思う。 とはいえ、決して器用とはいえない不慣れな言語の上で成り立つ日常は、自分が感じていること考えていることの繊細な部分をキャッチしないでぐんぐん進んでゆくから、

        • weekly arekore...③ (未)

          書きかけ下書きのまま詰まってたものだけど、記録として公開しておこう #week6 2学期目も折り返し地点まで来てしまった。あまりにも早いし、スタジオ課題の最終成果物はまだ何も見えてないので、あと半分でつくれるのかクエスチョンマーク。後悔だけはしたくないので、3-4月中旬まで友人が誘ってくれる旅行など断り続けて制作時間を確保している。 Furniture Studio: 家具デザインに関する知識と全体像をなんとなく掴めてきた頃、自分でデザインをする、という後半戦にようや

          何かが終わり、そしてまた別の始まりを迎える節目の日はきまって、生きているなという確かな感触とよろこびに満ちた感情がすうっと訪れる。またそんな1年を重ねられて幸せだ。病める日も健やかなる日も毎日をつくったハチャメチャを全部ひっくるめて、祝福したくなる。

          何かが終わり、そしてまた別の始まりを迎える節目の日はきまって、生きているなという確かな感触とよろこびに満ちた感情がすうっと訪れる。またそんな1年を重ねられて幸せだ。病める日も健やかなる日も毎日をつくったハチャメチャを全部ひっくるめて、祝福したくなる。

          weekly arekore...②

          #week5 週のはじめと終わりでは、考えていることが全然違って面白い。noteを1週間かけて書いていると、最初の一文なんて絶対に書き直したくなる。書き直そう。 美しい週末を過ごした。今までの自分が、自分の大事だと思うことを捨てないで曲げないで生き抜いてきたことを、心から祝福したいな。なんて思えるような人たちと出会っていること、肩を並べて笑い合っていること、ここまで歩みを進められているという事実にただ嬉しかった。 めちゃくちゃ眠たい週。ホルモンバランスにめちゃくちゃ支配

          weekly arekore...②

          weekly arekore... ①

          1週間の出来事あれこれとか、留学先での課題との奮闘痕跡を書き残そうと思い、ウィークリーレポートを始めよう。毎日ちょっとずつ記録していって週末に投稿する作戦。今学期とっている各スタジオ授業の説明はまた今度まとめる! semester2 # week4 風邪を拗らせたのか、文字通り全くの声を失った状態で日曜、月曜と過ごしたweek4の幕開けだった。学期が始まった1月15日から割とエンジン全開で課題に取り組み、徹夜など度々重ねていたからか、免疫がへばってしまっている。篭りがち

          weekly arekore... ①

          it's all about how you cultivate your heart attuned to capturing the ephemeral arts found in everyday life.

          it's all about how you cultivate your heart attuned to capturing the ephemeral arts found in everyday life.

          とある雨季の夜に

          留学2学期目が始まった近況を、noteに残そう!と力みながらちょくちょく書き進めては下書きを保存していたけど、カロリー高めだったのでまだ完成していない。授業の紹介などはまた今度。 盛りだくさんで前進的なオーラを纏わせた留学記録は一度横に置いといて、なんでもない1日を、今を記録しておこう。じっとりと茹だるような雨が降り続け、脳みそが鈍かった今日を、今考えてることをとりあえず殴り書きした。 2学期目- week2の水曜日: 22:50 時々、不愉快な疲れが溜まると、1日中へ

          とある雨季の夜に

          end of 2023 :

          シンガポールは残り2時間で2024年を迎えようとしている。 今年はとにかく冒険的な1年だった。世界各国でたくさんの人に出会い、気のおける仲間と共に暮らし、たくさんの人からあたたかな愛を受け取ったなと振り返る。もちろん思い悩みもがく毎日の連続でもあったけど、その度にひとり言葉を手帳にぶちまけて、あるいは過去の自分の言葉に救われながら、ひとつ、またひとつ強さを持って進んだり、戻ったり、ただ浮遊したりしてまた年の瀬を迎えることができた。数年ぶりに、自分らしさ全開で生きるということが

          #04 学期の終わり,つくったものたち ~ そして猫 -(exchange report)

          新生活の感覚もすっかり無くなり、この地で出会った仲間と共にのびのびと日々を過ごしていたら留学開始から3ヶ月ちょっとが経ったらしい。1学期の授業が全て終わり、テストを除いてはもう冬休みに突入した。はやすぎる。前回書いたnoteから随分間が空いてしまったが、不定期ながらに書き留めておこうと久々にエディタを開く。 9月に最後書いてから約2ヶ月の間、前半はフィールドワークや旅(ベトナム・マレーシア)そしてSingapore Design WeekやArchiFesといった展示など、

          #04 学期の終わり,つくったものたち ~ そして猫 -(exchange report)

          #03 生き物たちに倣う -(exchange report)

          寝そべって、ただ上を見ていることが多い2週間だった。自室の天井だったり、星の見えないシンガポールの灰色の夜空だったり。 沼地に足を踏み入れた時のような重たい足取りで、前に進むのも億劫だけど突っ立ってるだけでは沈んでしまうのでちょっと足掻いてみるという具合で、うまくいかないことばかりといった感じだ。軽やかにスキップしていた留学開始時のお祭り騒ぎから落ち着き、ある意味ふつうの日常がどっしりと姿を現したのかもしれない。水の中にぷかぷか浮いたあとの、陸に戻った時の気だるい重力感みた

          #03 生き物たちに倣う -(exchange report)

          #02 はしゃぎ眠る、新学期-(exchange report)

          新学期がはじまった。 わたしの住むUTownは、キャンパス内で最も栄えていて、学生たちの活気で溢れかえっている。 鳴り止まない音楽フェスの予行練習に、大行列の無料アイテム放出フェア、至る所に出現する部活/サークル(Interest Group)の新歓ブース。 コロナ禍だった大学1年生の頃よりも、随分と濃い新入生生活を過ごした2週間だった気がする。 大学敷地内に住むことはとても面白い。 キャンパスの空気感、数万人の学生たちがつくりだす雰囲気が、肌身に直接伝わってくる。 朝、

          #02 はしゃぎ眠る、新学期-(exchange report)

          #01 はじまりました, NUS交換留学 -(exchange report)

          常夏の国、シンガポールについてから全ての曜日を生活して、あっという間に1週間が経った。 外に出ると、じっとりとした生暖かい空気が全身にまとわりつくが、不思議と不快感はない。東京のようなビル街独特のムワッとした重たい暑さはここにはなく、思ったより過ごしやすい気候だった。信じられないぐらい縦にも横にも広く伸びた大木が、キャンパスの至るところに生えていて、熱帯気候独特の植物たちの溢れんばかりの生命力に圧倒される。 5月までの2学期間、シンガポール国立大学(NUS)School o

          #01 はじまりました, NUS交換留学 -(exchange report)