自分の居場所だって感じている【生徒インタビュー】
こんにちは!
9kidslab -ナインキッズラボは「デザイン」を通じて、クリエイティブ領域を横断し「人生を楽しみながら切り拓く」子どもを育てる、小学生対象のオンラインスクールです。
それを実現しているのは、第一線で活躍する個性豊かな講師陣と彼らが作り出す掛け合わせの授業です。
第2回は「問いのデザイン(美術基礎×科学技術)」を受講する生徒さん「ニノちゃん」とそのご両親へのインタビューとなります。
9kidslabの好きなところは?
お題があるから作りやすいのと、完成後に、先生がほめたりアドバイスをしてくれるから楽しいな。植物の筆で文字を書く授業があったんだけど、文字がうまく書けなかったのに先生がなんて書いたか読み取ってくれて嬉しかった。
「(作品を作るにあたり)自由なところがいい。」
授業の時間も長いし、授業が終わっても、その後にまた作れるからいい。
学校だと時間が短くてゆっくり考えられないから、焦ってあんまりいい感じにできないことがある。
※9kidslabでは90分間での完成を目指しておらず、授業の後に生徒さんが各自完成するまで取り組んでいただいています。その後、完成品の画像を送ると先生からコメントがいただけるようになっています。
「(90分の授業時間は)集中しているとあっという間に終わっちゃう。」
たまにゆっくりみんなで話しながら授業をする日もあってそれも楽しい。
先生が話しかけてくれるし、(みんなの話を)聞くのも好きだから。
今までの作品でお気に入りのものはある?
■タイトル:オオカミの額縁
「おおかみこどもの雨と雪」の映画が好きだから作ったよ。ポイントは、色を塗るのではなく、手でちぎり絵にしたから毛並みっぽくできたところ。額縁のいいところは、他の工作と違ってずっと飾れるところ!
せっかく作ったのに片付けちゃうのは寂しいから。
■静電気の授業:電気のクラゲ
実験自体も好きだけど、実験道具を作るのが好き。静電気の回は自分で道具を作って実験したので、一番面白かった。学校でも実験はあるけれど、大体の道具は先生たちが作ってしまっているから楽しいところを(自分的には)奪われちゃう。
■夏休みの自由研究「台風LANと絵を描く」
まさに「美術基礎」と「科学技術」の掛け合わせを、夏休みの自由研究で「台風LANと絵を描く」と題して取り組んでくれました。
もとは「美術基礎」のにじみ絵(水分を含ませた紙に絵の具を垂らすと色が広がる技法)の授業と「科学技術」の顕微鏡(植物の細胞を観察)の授業をベースに
台風の中に絵の具を置くと、どんなにじみ絵ができるか?
さらにその絵を顕微鏡で観察したら何が見えるか?の記録になります。
・どうしてやろうと思った?
ママに「台風がくるからそれを利用して何か作ってみない?」と言われて、面白そうだからやってみようと思った。台風の中に行ってみたかったのもある。
・ポイントはどんなところ?
風で紙がやぶれてるところに沿って線ができたところが面白かった。
・台風の中の実験はどうだった?
雨が結構当たって、たまに吹く風が強くて飛ばされそうになった。傘がひっくり返ったりして楽しかったよ。
※お母様と一緒に安全に配慮して行ったそうです。
※こちらについては、生徒作品紹介で詳しく紹介させていただきます!
9kidslab入会のきっかけ
9kidslab入会のきっかけ
2022年に不登校となり、家で布団の中にずっといるような状態でした。
その頃、親子のコミュニケーションの一つとして、ペンで線を目的なく描き続けたりただ粘土をこねたり、一緒に手を動かすことによって気持ちを落ち着つけることがありました。
2023年1月に気持ちを切り替えて転校したところ、ほとんど毎日のように学校へ行けるようになってきたのと同時に、描いていた線に何か要素を付け足しはじめ、具体的なイラストへと変化してきました。本人のパワーが高まってきていたのだと思います。手を動かす楽しさも相まって、一ヶ月後には「絵を勉強したい」と本人が言い出しました。
9kidslabは友人のInstagramの投稿でたまたま見つけました。
一番の決め手はオンラインだったことです。
不登校時に体力がかなり落ちていて、習い事に通うこと自体に疲れてしまうだろうなということ、
そして、人との距離感という意味で、直接関わるより”自宅でオンライン”の方が本人も安心なのではと思いました。
ご両親はグラフィックデザイナーとのことですが、あえて習い事にした理由は?
1つめは、夫も私も仕事ではデザインに関係していますが、他分野出身で美術の専門的な勉強はしてきていません。本人が技術的なことを含めて学びたがっていたこともあり、専門の先生がたにお任せしたいと思いました。
2つめは、よくあると思うのですが、家族内で教えるってとても難しいですよね、けんかしたりだとか(笑)。本人だけが持つ”特別な時間”を作ってあげたかったということもあります。
子どもに対する新たな発見・変化はありますか?
「コミュニケーションの方法をいくつも持つようになりました」
自分の意見を積極的に言うタイプではないので、最初の数回は「すごく緊張する」と言っていました。少し前までは、家でも自分の気持ちを言語化するのが苦手で、「楽しい」「不安」など感情のカードを私が作って、それを差し出すことで気持ちを表現させていたくらいです。
それが、授業を通じてコミュニケーションの方法をいくつも持つようになったと思います。オンラインなので、「自分で説明しないと伝わらないから少し頑張ってみよう」という気持ちも出て、言葉だけではなく、表情だったり、作業過程や作品を通して自分を表現するようになりました。先生も注意深く見てくださっているのがわかります。
「計画性と計画どおりにいかないことも身に付いています」
もともと計画を立てるのが得意な子だなとは思っていましたが、授業の準備を通じてさらに身に付いています。
自分で道具の準備をするので、その分作ったものにも愛着が湧くのでしょうね。完成した作品をとても大切にしています。
しかし逆に、その計画的なところの加減がうまくいかないこともあります。授業中、本人が思い描いていたようには上手くいかずに泣いてしまい、途中で離脱したことも何度かあります。
例えば、植物で筆を作る授業がありましたが、その筆で文字がうまく書けずに泣いて動かなくなってしまいました。
それを見ていた夫が「思ったようにできなくてもそれを受け入れて、そのできなさを楽しめばいいんだよ。多分、先生もそういう気持ちでやっているからニノにぴったりの課題だよ。」
と言い、本人もそれなりに理解をしたようで最後まで取り組めました。
そのような課題にぶつかることも多々ありますが、それでも本人は次の授業にまた出たい!新しいことにチャレンジしたい!と、カレンダーに授業の予定を書き込んでいつも心待ちにしています。
本人も自分の課題に気づき始めているんだと思います。そんな時も先生にとても丁寧に寄り添っていただけるので、本人は何度でもチャレンジできるんだと思います。
9kidslabの魅力とは?
「先生がとても丁寧に寄り添ってくれる」
具体的に褒めたりアドバイスしてくださるのがいいと思います。
「先生に理解されている」と思える場があるのは、小学生にとって大切なことだと思っています。クラスの友だちとも緩やかに繋がっていて、お互いの良いところを見つけ合ったりしているのもいい光景ですよね。
「美術やデザインは特別なものではないことを教えてくれる」
美術やデザインは「私たちみんなの日常生活の中にあるもの」という先生たちの姿勢が一番の魅力だと思っています。実社会で活躍されている先生がたならではじゃないかなと思っています。
「授業中、複数の視点で見守られている」
ファシリテーターさんが常にもう1名参加してくださっているのも娘にとっては心強いですね。自己主張が苦手で自分から入っていくのが難しいのですが、先生以外にも見守ってくれる人がいるというのは娘にとって安心があると思っています。
※9kidslabでは講師の他にファシリテーターも授業に参加しており
生徒さんへのお声がけや先生への橋渡しをしています。
「足し算ではなく掛け算」
「美術基礎×科学技術」と聞いたとき、最初は面白そうだなとは思いましたが、2科目を組み合わせて授業することに実はそんなにピンときていなくて。
ですが、今年の夏休みの自由研究でその意味が分かりました。2つの足し算ではなく掛け算なんだなと。学びってこういう風に広がっていくんだということがよく理解できました。子どもたちが、いろいろなことに疑問をもって探求しつづける力を養うためなんだということを。私たちも親として勉強になりました。
いま、本人にとって(ナインキッズラボは)「自分の居場所だ」と感じているようです。そういう安心な場所があるということと、授業の準備や基礎的な力がだんだんと応用に積み重なっていることは、これからさらに本人の力になっていくと思っています。
自由で優しい場所に出会えたと思っています。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
9kidslabは世界中の子ども達、親達が、地域・国を超えて集まり、クリエイティブ領域を横断しながら学び、作り、発表する場をつくります。
体験クラス・無料ウェビナーも随時行なっていますので、この記事を見て、少しでもご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご参加くださいね。
♯10年先の価値がここにある
♯デザインという名の種を蒔こう