Karen

おはヤニ 友人に過去のこと日記にしとけよって言われて

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最近の記事

4.逃げられない海外という檻

落ち着いたころに私は母に尋ねた。 結局証拠って何だったの?って。 わかった、いずれ分かることだしねって 母は自分の机近くに私を呼び寄せた。 嫌な予感がした、聞かなきゃよかった、ていうかなにその引き出し? 開けたところ見たことないんだけど。 母は引き出しを開け、クリアファイルを取り出した。 そこには写真が何枚も入っていた。 今までの父の暴言、私たちが見えてなかった部分の悪行、日付、写真、内容 ワーすごい。 私たちは離婚するかもしれない。いやすると思う。いや分からない。

    • 3.衝撃と嫌悪

      父が行方不明になって2日後。(すでに3日目になっているが) さすがにと思った運転手は探しに行くと地下の駐車場に向かった。 結論から言うと、父は居た。 ふざけてるみたいだが、地下の駐車場で地べたに大の字になり寝っ転がって爆睡していた。 馬鹿みたいだよね。わかるよ私。 今思い出しても鮮明に蘇るしょうもない衝撃。当時の私にはあまりにも衝撃なハナシ。 だって父は日本人を守るためにここにいるんだって そう言ってた その本人が何してんだって話。 いやほんとに。 運転手に肩を抱きか

      • 2.違和感は気のせいだと

        私たち家族はとても仲が良かったように見えた、と過去関わってきた人たちはみなそう言っていた。 母は慣れない生活ながらも必死に父を支えていたし、 父はきっと治安の悪い国で仕事に苦労もしていただろう。 私が父のためにおにぎりをにぎりお弁当を渡したとき、父はfacebookに写真付きで嬉しそうに投稿するぐらいには、きっと愛されていた。うん、いま投稿見てきたけど、残っている、大丈夫間違ってない。私がにぎったおにぎりが、父の昔のfacebookアカウントに、うん、投稿が、残っている。

        • 1.こんにちは、私の記憶

          突然失礼します、こんにちは、ガキンチョの私 こちらアラサーになるヤニカス。きみは思春期真っただ中のガキンチョ 急にこんなことを書き出して過去に問いかけるぐらいには最近昔の情景がよく思い出せない。 そんな自分に焦りを感じて過去日記でも書こうと思った、そして書いてる、んで昔の私に聞いてみようと思った、いろいろと。 時は遡り中学1年生の私。 かつて私は何不自由ない生活を送るただの女の子だった。 ちょっと変わっていたのは 父が大使館のなんかすごい警備だか護衛だかの仕事に任命さ