100m歩くたびに、5分休憩
通勤中、地下鉄の入り口にもたれて、休憩している男性をみかけたとき、Yさんを思い出しました。
「間歇性跛行」(超難しい漢字ですね)といって、数mから数100m…歩くとしんどくなって休憩が必要になる症状…でうちの鍼灸院に来院されていました。
都会は、休める場所が少なくて、特にこれから先、夏に向かって暑くなる季節は、先が思いやられます。
なにせ、ほっと一息つける木陰には、すでに人が休んでいるのですから。
間歇性跛行(かんけつせいはこう)
脊柱管狭窄症のYさん(男性)
初来院は2019年。
今年2022年3月、当院の治療終了。
・10年以上続く腰と脚の不調。
・100m歩いては休憩が必要。
・どこか旅行に行っても、動き回れるのは午前中だけ。
午後は、ホテルの部屋に戻って、寝ていないといけなくなるほどでした。
一年強の期間、2週に1度ペースの治療を続けた結果、長時間歩き続けても、休憩する必要がなくなり、腰や足に感じていた辛さは、「ほとんど」感じることはないまでに。
最近は、好きな神社仏閣巡りで、「〇〇から▽▽まで歩いた」という嬉しい報告をしていただくまでになりました。
それでも、まだ完治とは言えないと判断していたので、現在まで月1回のペースでメンテナンスさせてもらっていました。
正座することができないとおっしゃっていた左足も、少しは座れるように。(神社仏閣がお好きなので、座れた方がいいです)
脊柱管狭窄症に鍼灸は良いと思います。
ちゃんと歩けるようになります。
痛み止めやお薬より、かなり前向きな対処法だと思います。
なにせ、症状を治すのは、ご本人の治癒力ですから。
「鍼灸で治す」ということは、
医者に治してもらう、のではなく、
「自分で」治す、ということです。
Yさんは、自分の意志で鍼灸院に通い、栄養を見直し、ジムに入会されるほど意識が変わりました。
そして、大好きな仕事に自信を取り戻して、職業人生の最後の一年のうち半年を閉める長い出張に、今年の四月から向かわれます。
Yさんが締めくくりの年に、大きな決断をされたことに感動しました。
鍼灸がその一助になったことを確信しています。
今、歩けなくて困ってる方。
今日が一番若い日です。
鍼灸で、歩ける自信、取り戻しましょう。