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《日記》逃げたまえ2月(初旬)
某日
昼飯をイオンで食べたいと前日から言っていたのに、行かないと言い出した。
何も作りたくないのだが、コンビニにもスーパーも行かないと言う。しまいには、何も食べないと言い出す。
じゃあいいやと、本当はとっておきたかった冷凍の秘蔵品を出そうとしたら、イオン行く〜と言うので私がキレた。
こういう、その瞬間の気分に振り回されるのが本当にストレスだ。
そのうち泣き出したが、そのまま15分で昼食と夕飯をつくった。
まま抱っこ、目が痒い、腹がかゆい、おもちゃがおちたよう。
痒いのだけは対応し、黙々と準備する。
昼のは炒飯をチンして、漬物を出す。
食べる食べると大泣きするので食べさせる。
うまい。冷凍の炒飯ってなんでこんなうまいんだ。息子も大好物の漬物にテンションがあがり、持ち直していた。
「ぜんぶたべたら、みかんも、たべようね」と言われ、ひとつだけ残ってたみかんを食べさせる。
「なんで一個しかないの」と言われる。食べたからだよ。半分こしようねと言われ、感動した。
なんでないのってよく聞かれるけど、「無くなる」ことが謎なのか。
剥いてあげながらひとふさ食べたら「なんでたべるの」と言われた。さっきのお前は誰。
*
節分
息子「えへーまき」
*
某日
肉嫌いな息子が、唯一食べるはずの唐揚げを揚げたら、ひと口食べてやめてしまった。へこむ。
唯一と書いたが、最近はコロッケの肉や、マクドのチキンナゲットを食べられた。その勢いで「おにくすきだよ」とまで言い出していたのだが。
お店の唐揚げは食べる。へこむ。
*
某日
んああ。食事の時間が長過ぎる。
今日は夕飯に1時間半かかり、途中で帰宅した夫に交代してもらった。というか私がもう座っていられず彷徨いていたら、代わってくれた。ナイス。
量はかなり少なくしている。まあでも食パン一枚でも結局1時間近くかかる。
もう終わるかと聞くと「食べる!」と怒る。
筋トレしたり読書して待っていたこともあったが、今や膝で食べたがるからそうもいかなくなった。困った。
この日はそのままイライラして風呂を終え、布団で絵本を早口で読み、あーこんな感じで終えたらいけないなと、
少し遊んで笑って、明るく楽しくトイレに行き、
(本人の希望でオムツではなくパンツで寝ることになった。トイレへの意欲が最近素晴らしくて、オムツでおしっこすることは殆ど無くなった。)
感動し褒めちぎりながら、布団に戻って点眼薬をさし、スリーパーを着て、たのしく寝られる、
かと思ったんだけど
私が寝室用の水筒の水を飲もうとすると、奪い取られた。
食べものはこちらが望まなくてもお裾分けしてくれることがあるのだが、そういえば飲み物は絶対に分けてくれない。以前、息子の水筒しか持たずに外出してしまった時も、絶対に飲ませてくれなかった。謎のこだわり。
いつもは適当に流せるのに、私の中で「なんで?」が残り、変な雰囲気で寝た。
理由を考えたって仕方ないよな、「とにかく飲んでほしくない」んだよな。
*
某日
朝、金曜日くらいかと思っていたらまだ火曜で絶望した。
そんなことは忘れて夜、
「もう2月になって10日くらい経つし、そろそろnoteで"2月初旬"記事を出すか」
と思ったら、まだ4日だった。意味がわからない。
2月は逃げると言うが逃げてってくれない。追い抜いてしまっている。
いや、盲目的に爆走して、人類が二月を追いかけているそのコースから外れているのかもしれない。それは恥ずかしいな。
逃げろ、逃げたまえよ、2月!ほら!
と思ったけど、「私から逃げろ」と言う人類は稀で気色悪くて、だから2月はおずおずとペースを緩め、また私から離れるのだろうと思う。
*
某日
友人とランチに行った。嬉しかった!楽しかった。息子は最初こそ緊張していたが、友人が優しく接してくれて段々寛いでいた。
ごはんもほとんど1人でサッサと食べていた。
パンケーキだったからかもしれないけど、大人2人がしゃべっていて、息子は喋りまくる相手がいなかったからだと思う。ほっといてしまい申し訳なかったけど、喋らなければ早いのだとわかった。
行きと帰りで別の沿線を使い、遠回りしたりして、この日は5つの沿線に乗った。
帰りの駅までは遠いのに、友人はそこまで一緒に散歩してくれてそれも楽しかった。
この方は親ほど年齢が離れていて、そして多分大変なお金持ちで、生きてきた環境は大きく違い、あちらからするとツッコミたいところは多々あるだろうに、私は普通の友達な感覚で接している。それって彼女の懐の深さのおかげだ。そういう大人になりたい。
*
某日
息子が初めてトイレでうんこした。何がすごいって、「そろそろトイレでうんこしようかなあ」と言った2日後に、根性で成功したことだ。
息子は、自分で決めたことに執念を持って取り組む人だ。私ちょっと泣いた。
そして新幹線に乗ってきた🚄成功したら新幹線に乗るとずっと言っていたので。
すでに午後だったので少し迷ったが、こういうのは早いほうがいい。秒で家事を済ませ準備し、ダッシュだ。
在来線を乗り継ぎ、新横浜から東京駅まで。
「ひかり」に乗った。
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在来線で寝ていた息子は、寝ぼけながらも車窓にかじりつき、いろんな電車や見慣れない都会の景色に見入っていた。
東京駅ではたくさんの新幹線が次々と到着し、また発車した。
大好きな「はやぶさ」の先頭が見え、そうすると「こまち」が連結されているのではと、ホーム反対側まで歩いた。新幹線、長い。抱っこキツい。
こまちも見れて、そのまましばらく新幹線を見て、在来線に行ってまたいろんなのを見て、帰った。来てよかったね。
東京駅構内にはファミリートイレなるものもあり、たいへん有り難かった。どこの駅にも作ってほしい。
帰りは真っ暗で、あっという間の長旅だった。
しかし毎日相変わらずなにかにつけて抱っこで、身体が痛い。
お出かけとなると更に長い。「今日は何時間抱っこしているんだろう…」と考えていた帰り道、「さむいよ!まま、いそいで!!」と言われ、
そんなに急ぎたいなら自分で走ったら良いよと腕からおろしたところ癇癪を起こし、えらいこっちゃだった。
だがもう歩いてもらうよ。もう残り10mくらいだったけど。
家に着いても、抱っこして!靴下脱げない!ママが脱がせてくれないと!あれして!これして!と暴れている。
抱っこすれば落ち着くのだろうが、たまには自力で切り替えたら良い。夕飯の支度や猫の世話などしているうちに落ち着いた。
ご褒美旅の最後に手厳しくするのはどうかとも心の隅で思ったけど、今日はこれでよかった。
夜もパンツで寝るし、トイトレもファイナルステージだ。長旅の思い出が、息子の明日からのパワーになりますように。
全身痛い。