見出し画像

アルジャーノンに花束をってあったね

わたしは絶滅危惧種レッドリストのいけばなを広めようと日々奮闘してる

いけばなって高価な花を使わなければいけない、というワケでもない
道ばたのアスファルトの割れ目から咲いてる花だっていいし、河原から摘んできた植物だって使っていい

いけばな普及推進大臣(勝手に名乗る)として、初対面の方にいけばなのはなしをすることが多い
その中で、花屋のはなしになることも多々ある
そして「お花屋さんは何年も行ったことがない。」という方が多い

画像1

花屋はウインドウショッピングは不可なの?

なぜ、花屋に行かないのか?
みなさん、「だって必ず買わなくちゃいけないでしょう」

それではお聞きしますデス
花屋に『必ず買いましょう』って張り紙ある?
絶対に買わなければいけないって法律ある?

かなりの頻度で花屋へ行くけれどそんな張り紙も見たことないし、そんな法律も聞いたことないョ

画像2

ここぞ!というときのためにも

ちょっと前の金曜日の夕方、花屋へ行くと若い男性が
「このバラ、全部だといくらになりますか?」と店員さんに聞いている声が聞こえた

思わず「おお❤?」って振り向いちゃった
見事に立派な赤いバラを見てるじゃあ~りませんか!うふふ

「それじゃぁ30本だといくらですか」とその男性は更に聞く

そして
「他になにか入れたいんですけど」

ここですかさず店員さん
「ならカスミソウですよっ!!!!」と大量のカスミソウを出してきた

ぎょえ~~~~~~っっっっ!

思わずココロの中で叫び声をあげちゃった

しょっしょっ昭和?ひ~え~
確かにね、昭和バブルのときは赤いバラにカスミソウって定番だったけど、、、
バラってとてもステキでごまかしが必要ないから、ごまかし的なふんわりしたものを入れると野暮ったくなるのよね、、

そして最近はこういったごまかし的なことはあまり見かけない

くだんの男性も首をひねってる。そして「他になにかおすすめは……」と恐る恐る聞いてる
それでも頑なにその店員さんは「バラの花束にはカスミソウ!です(ふがっ!)」

あのぉ~、
先ほども驚きましたとおり令和のイマドキにバラにカスミソウおよよ
カスミソウに罪はないけれど匂いもきつくてヘンテコリン(残念なおトイレのかほりがする)だし、


わたしだったら、になるけど

贈る方はどんな方なのか、女性(と思うけど)なのか、その方は何を好むのか、かわいらしいものが好きが、スタイリッシュなものを好むのか

贈るシチュエーションはどんななのか

贈る目的はなんなのか、お誕生日なのかプロポーズなのか

根掘り葉掘り聞いちゃうけどな、

決してそれはワイドショー的興味ではなく花を選び慣れていないお客様に寄り添うため

画像3

なんだかその男性が気の毒になっちゃって結果を見たくなくて花屋をでた

つまりその日はお買い物せず
でも咎められませんでしたよ^^

こういう悲劇を生まないためにも買う買わないは別として普段から頻繁に花屋へ行き色々見ておくことををおススメいたしますデス

最近の花屋はオサレ大型商業施設(大阪だとルクアとかグランフロント大阪とか、あ、最近だとリンクス梅田の入り口にも)に通りすがりで見ることができる花屋も多くあるのでどうしても敷居が高ければそういったところを覗くといいよ

ではでは



追伸(?):
『アルジャーノンに花束を』主人公のチャーリイ・ゴードンは最後にライバルであり親友のねずみアルジャーノンに花束を贈って、とあるけれど、どんな花束を贈ったんだろうね



いいなと思ったら応援しよう!