優しくありたいと思う限り、優しくはなれない。何故なら本当の優しさの定義には、無意識が含有されるから。分かっていても優しくありたいと思う私は傲慢。どうも私はアンパンマンにはなれそうもない。
『今、すごく空が綺麗だよ、』 模試帰りの電車。彼女はいつもの特急ではなくて、敢えて普通電車に乗りました。一度は椅子に腰掛けますが、すぐに立ち上がって移動し、先頭車両のドアにもたれかかったようです。物憂げな瞳で夕暮れ時の空を見上げます。美しいグラデーションに染まった空に、幾筋かの低く黒い雲が走っています。 『小説だったら、この雲はどんな心理描写かしら。』 彼女は思います。彼女はおもむろにスマホを取り出し、写真を撮ります。 『明日、見せたいな。』 しかし、空というもの
お久しぶりです。 随分前に、修学旅行で北海道に行きました。 季節ハズレの、感想文。 私はただひたすらに怖かった。何が怖いのかわからなかった。高いところは苦手じゃないし、どちらかというとスピード狂だし、地面に足はついてるし、滑ることに抵抗はない。私は何をこんなにも恐れているのか。私の膝はどうしてこんなにも震え続けているのかーー、ああ、そうだ。私は曲がるのが怖いんだ。曲がるときに体を傾けるのが、身体のバランスが崩れるのが怖いんだ。思えば、初めて自転車の補助輪を外した時も、
文学作品というものは、一般にとっつきにくい印象を持たれやすいように思う。それはおそらく、文体の違いや文化的背景の違いに起因するものであろう。しかし、多少の読みにくさに耐え、読み進めていくと、そこには丁寧に抽出され、濃縮された、人々の心があることに気づく。究極まで高められ、丁寧に物語という瓶に詰められたそれは、たった一滴でもエッセンシャルオイルのように強く香る。どんな具体的素材の中でも、たった一滴で、その存在に気づいてしまう。 …はい。かっこつけました。以下、駄作です。内
https://note.com/heywood/n/n6a141e6261fb こちらの企画に参加させていただきます! 土曜日、学校帰りの電車は少々居心地が悪い。午前中で放課の土曜日は、いわゆる休日の真っ昼間に電車に乗ることになる。今日も、車内はそれとなく着飾った若者や家族連れで満員だ。路線沿いにある観光スポットの名物である、まんじゅうの紙袋を提げている人も多い。太陽の昇らないうちに乗る行きの電車や、日が沈んでからしか乗らない平日の帰りの電車と違って、車内には暖か
椅子は、そこにあった。寂しげな背中をたたえながら。 体育祭が近づいていた。体育祭。いつもは無彩色の学校が、1日だけ、鮮やかに色づく日。赤に青に黒に、情熱に青春に歓喜に屈辱に。放課後には太鼓や演舞、チアの掛け声が響く。彼らの屈託のない笑い声、真剣な眼差しは、秋晴れの濃く澄んだ空にあまりにも似あう。 漫画みたいだと、私は思った。体育祭を染める色は、ぺったりとのっぺりと、その行事を正しい配色で色付けていく。あるべき姿で、思い出というページに印刷していく。恋も葛藤も不和も
夏目漱石 こころ あまりにも自分の心情、状況に重なりすぎる話は、苦しくなって読んでいられなくなってしまう。共感という言葉だけでは言い表しきれない。共鳴、とでも言おうか。人間の罪、それは誰もが一生抱えていくものなのか。これを私は一生抱えていくのか。
前編、中編はコチラ↓ コチラの企画に参加させていただいています! ◆今までに読んだことがあるもので「これ自分がプロになって書き(描き)たかったやつ!」と強烈に感じた作品 電池が切れるまで 宮本雅史 などの、子供向けのノンフィクション。将来書きたい。 ◆生まれ変われたらなってみたい既存の作家 平野啓一郎さん ◆定期的に読み返す本 ハリーポッターシリーズ 国語の教科書 本当に素敵な、透き通ったような、お話がたくさん載っています。挿絵も綺麗。私の小学校は、光村図書さ
あ、 葉っぱが恋をした あ、 コスモスが笑った あ、 虫の合唱が聞こえる 森のみんなでおでむかえ 新しい秋おでむかえ 小学生の頃に書いた詩を発見しました。 秋の訪れはいつも唐突です。 秋が過ぎ去っていくのも唐突です。 いつの間にか、冬の気配すら感じる季節になっていました。 この詩は少々季節はずれかもしれません笑 なんの前触れもなくやってきて、なんの前触れもなく去っていく。そんな秋を、かっこいいなあと思ったり。
前編はコチラ↓ コチラの企画に参加させていただいています! 早速後編、いってみよう! と思っていましたが、語りすぎてとても長くなってしまったので、まさかの3回構成になりました笑。 では、気を取り直して、中編、レッツゴー! ◆16〜20代の頃に好きだった本、シリーズ サード・キッチン 白尾悠 主人公の心の動きにとても共感しました。日本で暮らしているとなかなか気づかない、差別やステレオタイプに向き合える本。 熱源 川越宗一 風土 福永武彦 実はまだ読み終わっていない
初めまして。水青と申します。みおと読みます。高校2年生やってます。Z世代にも関わらずことごとくSNSに疎いです。流行にも疎いです。未だ昭和を生きる、平成生まれのJKです。(それはもはやJKとは呼べないかもしれませんが笑)音楽、特にクラシック、吹奏楽、ミュージカル、それに読書が好きなので、読んだ本の感想や、エッセイなんかも、気が向いた時にあげてみようかなあ、と思っております。いつか小説なんかも書けるようになりたいなあ、とか思ったり。 自己紹介がてら好きな本の紹介でもしよ