もしカラスミのマーケッターだったら?
こんにちは、PR&マーケティングディレクターの石本です。
今回のお題は、カラスミです。
塩雲丹、このわたとともに、日本三大珍味にも数えられるカラスミのことを本当にご存知だろうか?
かくいう私も、カラスミ好きでありながら、あまり知らなかったので、この記事を執筆するにあたりいろいろと調べてみました。
カラスミとは、ボラなどの卵巣を塩漬けし、塩抜き後、天日干しで乾燥させたもの。名前の由来は形状が中国伝来の墨「唐墨」に似ていたためそう呼ばれているとのこと。
日本には、安土桃山時代に中国から入ってきた歴史のある食べ物なのであり、あの天下人 豊臣秀吉もこよなく愛したという。
私が愛してやまないボッタルガというイタリアのパスタにもカラスミが使われているし、台湾、スペイン、エジプトなどでも作られており、世界的に親しまれている食品だ。
ヨーロッパでは"地中海のキャビア"と呼ばれワイン愛好家の間で重宝されているとか。
日本では、長崎県と香川県で作られており、長崎産はボラ、香川県産はさわらを使って生産されています。
そんな歴史と魅力がたっぷりあるカラスミだが、少し残念なことがあった。
旅行中に長崎で日本酒祭りがあった際、カラスミの業者さんも出展していた。
ただひたすら、ガラガラだった。
カラスミ好きの僕としては、早速買ってみたが、やはり美味しい。美味しいが、立ち飲みをするのにパッケージで売られても困る。
それに、カラスミの良さが語られていない!
店主からも説明は全くない!
それはそれは由々しき事態だと思う。
僕が、カラスミを売るなら、"カラスミの歴史"を売ります。
さりげなく細かくカラスミの歴史を解説したのですが、少し食べたくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
正直、私個人としては、ボッタルガが食べたくて仕方なくなっておりますので、早くこの記事を書き終えたいと思います。
人は情報を"食べる"生き物
カラスミの発祥は、紀元前の古代ギリシャやエジプトだと言われています。
いいかどうかは別として、人は食べ物そのものではなく、情報を食べる生き物です。
食べログの点数が高いお店でご飯を食べて喜んでいる人が多いし、メディアで見たから行列する人がいるのも、そのことを物語っています。
実際に世界のCACAO SANPACAのチョコレートなんて、一箱にいくつもの国のナッツ入りのチョコレートが分かれて入っていて、どこの国が、甘いとかフルーティとか書いてある。
そもそも、チョコレートが得意ではないのでわからないが、そう言われてみればそんな気もする。
これも全て情報です。
こんな調子でカラスミを売れないでしょうか。
それなら、ワイン好きへのアプローチを強めるのもよし、ペアリングなんかも紹介したらよい。
2000年以上の歴史を誇り、世界で愛されるカラスミを歴史と各国のでの楽しまれ方とともにお届けしたら、よりよいのではないでしょうか。
◎食べられるカラスミ展
アイディア①
カラスミで見る世界地図と歴史を掲載したLPを用意する、リーフレットを作る。
→ ぜひ作ってみたい。
アイディア②
"食べられるカラスミ展"と題して、カラスミの歴史や各国での食され方も知ることができて、美味しく楽しめるグルメイベントを企画するのはどうだろうか。
ワイン流通業者も巻き込めるし、イタリア料理の関係者も巻き込める。ビール、日本酒の流通業者も巻き込めるイベントなのではないか。
いや、これだ。これがあったらカラスミ好きとしては、通風孔覚悟で馳せ参じるはずだ。
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