CDBと七紙草子
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売切れ続出、宮島礼史個展で買った『漫画家原画から作るアクリルスタンド』は、出版社と漫画家を救うキャラグッズの革命かもしれないという話
表参道で、『彼女、お借りします』『紫雲寺家の子供たち』などのヒット作で知られる宮島礼史先生の個展が9月4日まで開催されている。原画展示やコメント、ファンノートなどの企画も素晴らしかったのだが、ここで売られていた、原画から作ったアクリルスタンドがとてもインパクトがあった。これはもしかして、キャラクターグッズに革命を起こすのではないかと思ったほどだ。
アクリルスタンド、アクスタと呼ばれる絵のスタンド
フィクションの中の革命・映画『ラストマイル』についての複雑な感想
『ラストマイル』についてのネタバレを含みます。というかこういうことをいちいち断る必要は本来ないと思う。このタイトルでネタバレがないわけないだろう。
最初に書いておくと、映画『ラストマイル』は志の高いエンタメ作品として日本映画の中でかなり高い水準の位置にあるとは思う。『アンナチュラル』『MIU404』いずれも劇場映画にすれば確実に興収数十億円レベル、もしかすればそれ以上も狙える人気ドラマシリーズを『
『先生の白い嘘』と『違国日記』
映画『先生の白い嘘』については、公開初日の舞台挨拶で監督とプロデューサーが謝罪したことを報じるこの記事がわかりやすいかもしれない。
三木康一郎監督が公開前のインタビューで、主演女優・奈緒さんからインティマシーコーディネーターの希望があったが、話し合いの結果、今回は入れなかったと語り、それが激しい非難を浴びた。記事から謝罪の言葉を引用しよう。
三木監督「今回、私の不用意な発言により皆さまに多大な
本日発表されたあるニュースについての個人的感想
本日発表されたあるニュースについてのきわめて個人的な感想を月額マガジン向けにクローズドな形で書く。極私的な感想なので公開で書こうとは思わないし、ライターとして何か情報を持っているわけでもない。単なる短い、個人的な感想だ。だから何についてのニュースなのかタイトルで触れて購読者を増やそうとも思わない。単にクローズドな形で、あるニュースについて書きたいだけだ。
急病による月額マガジン更新遅れのお詫び
大変申し訳ありません。
実を言いますと、つい昼まで今日は6月30日だと思い込んでいました。
当然ながら本日は7月1日です。しかしながらこの月末、39℃を超える発熱で意識が朦朧とし、月末に投稿するはずだったnoteを書くことができませんでした。というか、そもそも何日なのかを把握できないほど朦朧としていました。
先週の火曜日、舞台を観に行った後に、徐々に体調が悪化するのを感じていました。(より詳しく
映画『マッドマックス:フュリオサ』 感想
日本でも『マッドマックス:フュリオサ』が公開されました。初日の朝から見てきましたので感想などを書きたいと思います。
そもそも前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は前々作『マッドマックス/サンダードーム』から30年もの時をこえて作られた作品でした。同時代のゲームに例えれば初代ファミコンで熱狂したゲームの続編がPS4のフル3Dで公開されたようなものです。主演の交代はもちろん、映像、ストーリー、砦
今年のゴールデンウィークも横浜に屋外映画館シーサイドシネマがやってきた
去年も紹介した、横浜市が後援する映画のゴールデンウィーク屋外上映会、シーサイドシネマがやってきた。
今年から加わった新会場はパシフィコ横浜大ホール。大スクリーンの屋内会場は定員制だが、屋外は設置されたモニタを自由に見られる。牛串屋やケバブ屋のキッチンカーも来ている。
去年の記事はこちらである
これ、涼しい風が吹く中で映画のスクリーンを見るのは本当に映画文化の概念を揺さぶられる体験だったので、
人生で初めて救急車で運ばれてしまった話
いきなりすまん。本当は西日本旅行や、映画のことを書こうと思っていたのだが、今月下旬の深夜に急激な体調の変化があり救急車を呼ばざるを得なくなってしまったのでそのことを書こうと思う。今は回復しています。
試写会で見た『オッペンハイマー』に日本の観客として感じたこと
映画『オッペンハイマー』の試写会に行ってきました。日本中の映画関係者が来ているのではないかと思うほどの大劇場満員の試写で、受付だけで大行列でした。
まずはこの映画の配給に手を挙げてくれたビターズ・エンド社にお礼を言いたい。アメリカで映画賞総なめ状態にも関わらずこの映画の公開はなかなか決まらなかった。『正欲』『熱のあとに』など優れた日本映画の配給を支える一方、こうした火中の栗を拾うような作品も配給し
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』伊藤健太郎の完全復活と、映画をめぐる論争について思うこと
伊藤健太郎の日本アカデミー賞優秀助演男優賞の受賞は嬉しい驚きだった。もともと僕は『冬薔薇』『静かなるドン』と伊藤健太郎の演技の良さについて書いてきて、去年の文春シネマのベスト10にも『静かなるドン』を入れた。映画を見ればわかるがあれは明らかにDVD媒体向けに作ったコンテンツを、伊藤健太郎の演技があまりにいいので劇場公開展開した映画だと思う。静かなるドンというのは漫画原作で、そんなに真面目にリアルな
もっとみる大晦日なので、今年の初詣で絵馬にお願いしたことを書こう
中居くんは、どうやら大丈夫らしい。普通にテレビに出て、ロケにも行っている。
すごく正直なことを言うと、去年の年末から今年の年初にかけて、僕は中居くんの健康状態が気になって仕方がなかった。不思議なことだ。別に僕はそこまで中居くんのファンではなかったはずだから。彼の司会番組もそんなに熱心に見ているわけではなかった。でもなんというか、去年の年末の、彼が復帰を強行しようとして、週刊誌に何かしらの体調不良を
見れば面白い『屋根裏のラジャー』、予告編はどこまでネタバレすべきなのか
スタジオポノックの新作アニメ映画『屋根裏のラジャー』を見た。「あんまり面白くなさそうだな…」という鑑賞前の印象に比べて、はるかに面白かった。
映画ライター、ヒナタカさんの記事に西村プロデューサーの貴重なインタビューがある。読んでみてほしい。
さて『屋根裏のラジャー』、面白いとは書いたが、ヒットしていない。それも少々の興行不振ではない。2016年の長編アニメ『メアリと魔女の花』の初動が32万40