#20 協力隊の周りの人々・続き
私は「地域おこし協力隊」本人と同等に重要なのは、周りにいる人達だと思っています。理由は#19にある通りです。
私は「地域おこし協力隊」は、地域振興というミッション遂行における
現場での最前線のプレーヤーだと思っています。
ですので、「地域おこし協力隊」が手足頭を動かして、ミッション遂行のために活動に取り組むのは当然かと思います。
ただ、地域振興という大きな目標に向かっていくには、
プレーヤーだけの全力投球では難しいのではないかと感じます。
時には、
マネージャーやコーチのような人、サポートをしてくれる人がいることで、プレーヤーが、健全に、プレーし続けられるのではないでしょうか。
私の場合、相談する相手(協力隊のOBOG)がいたので、本当に本当に助かりました。「地域おこし協力隊」となって初めて関わった地域振興という分野で、当初、違和感やもやもやを抱えていましたが、それがずっと言語化できませんでした。
しかし、ちゃんと分かる人に相談したことで、違和感やもやもやが言語化でき、自分の悩みを整理することができました。分かる人、というのは、#18でお伝えしたように、行政・地域・協力隊、この3点の視点を持っている人です。
この、自分の悩みが整理される、というのはとても大事だと思います。
ポイントは、悩みが解決される、のではなく、どこに悩むべきか、が分かるということです。
つまり、どこまでが自分の手に負える悩みなのか、
どこまでが自分の責任と捉えて悩むのか、が分かるという意味です。
私は、これが分かっただけでも、悩みに使うエネルギーが半減しました。
地域振興に関わる問題だからといって、
すべての問題を、すべての地域課題を、「地域おこし協力隊」が背負って、悩まなくてもいいんです。
そして、私が、相談相手の協力隊OBOGに言われた、
「運転しながら、交通整理するのは難しいでしょ。」という言葉。
協力隊は、運転手。おおまかな地図を持っているとはいえ、進行方向がズレていたり、道に迷ってしまうこともあると思います。この道違うんだけどな~と思いながらも進み、何とか元の道に戻ろうとがんばります。が、さらに迷うことも。他の車は車線変更バンバンしてくるし。一緒に行ってるあの人の車は突っ走ってるけど、あの道合ってんのかなぁ。
このように、ハンドルを握り続けて、アクセルを踏んだままの状態では、交通整理は難しいです。交通整理が必要だなと感じたら、まず、止まることです。止まって、自分の現在地を確認し、進行方向を確認します。自分一人で元の道に戻るのが難しそうだなと思ったら、ちゃんと道が分かる人に聞くことです。
ここでの大切なことは、止まる、ことです。
小さな「おや?」を見逃さない。
さらに、周りにちゃんと分かる人がいなくても、
とりあえず、担当者に「おや?」を伝えておくことをお勧めします。
#16でお伝えしたように、情報共有を行っておき、のちのち、
一人で抱え込まなくてもいい状況を作っておくようお勧めします。
と、いうことで、
協力隊の周りにいる人々(協力隊の相談相手もね)は重要です。ミッション次第で、協力隊の状況も様々ですが、このような考え方を持っておくだけでもいいのではないかと思います。
さて、前半部分で、
地域振興は協力隊だけの全力投球では難しいのでは、とお伝えしました。
ですが、
協力隊だけの全力投球でも地域振興は可能、だと思います。
ん?どゆこと?
これを語るには、そもそも、そもそも、「地域振興ってなに?」です。
地域振興、地域振興と連呼していますが、#1で「協力隊像」についてお伝えしたと同じように、10人いたら、10通りの「地域振興」があるのではないでしょうか。
次回から、「地域振興」について考えてみたいと思います。
私は、運転していて、「おや?おやおや?おんやーーー!?」の状態になって、協力隊OBOGへ相談駆け込み寺!って感じでした。危うく、正面衝突するとこでした。※個人の感想です。