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メギド72に関する「なにこれ?!」な考察を投稿しています

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『メギド72』の物語を一歩踏み込んで読むために

『メギド72』はストーリーが高く評価されているソーシャルゲームで、2019年の日本ゲーム大賞で優秀賞を受賞しました こうした背景もあってかメギド界隈では、表現に対するライターの意図や、次の展開を予想して、それを共有し、楽しむコミュニケーションが活発におこなわれています しかし、テキストを読む際に意識すべき重要な前提が共有されていないために、9割近くのプレイヤーが『メギド72』のテキストの本当の面白さを見落としているように僕は感じています 今回のnoteでは、『メギド72

    • メギド72に隠された3の工夫

      『メギド72』は、地形を感情表現にリンクさせたり、キャラクターを名前でグループ化したりと、様々な工夫が凝らされていて、キャラクターの関係性や心理描写、ライターの意図を考察するための手がかりが豊富です 本noteではこうした工夫の中でも特に「3という数字」に注目し、それが物語に与える影響を探ります 普段意識しにくい「3という数字」に注目することで、作品をより深く楽しむヒントが得られるはずです 以降、メインストーリー12章・125話までについてのネタバレを含みます ご了承くだ

      • メギド72ユーザー必見!ストーリーの謎を解くカギは『フランケンシュタイン』の怪物!!

        『メギド72』の物語は、構造面においていくつかの作品を前提として再構築されていると考えられます たとえば、過去のnoteや動画などで紹介してきた、ミルトンの『失楽園』と『メギド72』の関係などがその1つです これまでのnoteなどで紹介してきたように、外部テキストとの比較は『メギド72』の物語をより深く読み解こうと思った場合に非常に重要な役割を果たしています 元ネタとなる作品と加工された物語を比較することで、それら作品間にある差から、なんらかの演出意図を探ることが出来る

        • 初心者の方にこそ知ってほしい『メギド72』の感情をより深く理解するために重要な表現

          今回のnoteでは『メギド72』に見られる周辺環境を利用した心理的な表現に注目することによって、『メギド72』の物語がどのように私たちに感動を与えようとしているのかについて、考えてみたいと思います。 このことを意識することで、『メギド72』が表現したいことがより明確になると同時に、その工夫を意識することで、キャラクターの心理により深く寄り添うことが出来るようになると考えています。 各イベントで行われている工夫について紹介しているので、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです

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        『メギド72』の物語を一歩踏み込んで読むために

          『ルックバック』をもう1度見て欲しい

          2024年6月28日に全国で公開された映画『ルックバック』は、2021年7月19日に『ジャンプ+』にて公開された143ページからなる藤本タツキ氏の長編読み切り漫画『ルックバック』を題材としたアニメ映画です。 この読み切り漫画の公開時、漫画家をはじめとしたさまざまな分野で活躍されている創作家の方々や、漫画を愛して止まない人々から絶賛の嵐が巻き起こり、各種SNSではトレンド上位を席巻しました。 その影響か、様々な考察が飛び交い、この作品の面白さの厚みに圧倒された人も多いかと思

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          Twitter(現X)上で、「メギドの考察を話すスペース」を始めました

          先日、メギド72の考察を話すスペースを始動させました!(事後報告) 定期開催のスペースを始動した理由は、話し手と聞き手の距離感が近く、またリアルタイムに交流できる最強のサービスだと思ったからです。 毎月5日・15日・25日の21時に開催し、メギドの考察をテーマに、交流していけたらと考えています。 このスペースは、考察を通じて、メギド72に対する愛をみんなで共有し、メギドの面白さを再発見できる場を提供していく予定です!!! ゆくゆくは72人がリアルタイムに参加するスペー

          Twitter(現X)上で、「メギドの考察を話すスペース」を始めました

          メギドのストーリーを追う上で把握しておきたい表現についての考察

          スマホ向けRPG『メギド72』のストーリーは、音楽・子弟関係・家族・拷問・種族間の紛争など実に幅広い題材を扱いながら、ある一定の統一感を持った物語が展開されています。 しかし、この統一感は一体どんな理由で生じていて、そもそもどんな事を狙って与えられているのでしょうか? 僕は、この統一感について繰り返し登場している表現があることによって生じていると考えており、またその目的について、対比構造によって「ある問題」が本質的には無意味な対立である事を示そうとしているのではないか、と

          メギドのストーリーを追う上で把握しておきたい表現についての考察

          メギドの攻略情報をどう扱うべきなのか

          2024年4月14日前後の話今回は一連の流れについて、一当事者?として振り返ってみたいと思います。(あんまりしっかり書くと読み直すとき大変なので、ざっと流れだけ。) まず、キッカケは次の僕のポストである、と認識しています。 (これら自体はそこまでのインプレッション数ではないので、個々に別々のポストから反応してくださっているのだとは思いますが……。) そもそもの話として、僕はX(旧Twitter)上で、メギドについての情報を日々探しています。 これは動画投稿や、noteの

          メギドの攻略情報をどう扱うべきなのか

          『ミュウツーの逆襲』の石化と『失楽園』の関係をより明確に読み解く

          本noteは『ミュウツーの逆襲』とミルトンの『失楽園』の関係から、サトシの石化と涙の関係を探った前回のnoteの続きにあたります。 本noteでは、サトシが石化に至るまでの間に出てくるセリフを確認することで、サトシがなぜ石化したのかをより丁寧に読み解くことを目的としています。 以降、『ミュウツーの逆襲』のネタバレがあります。ご了承ください。 前回の復習前回のnoteでは『ミュウツーの逆襲』がミルトンの『失楽園』を利用して作品が作られている事を扱いました。 今回の内容を

          『ミュウツーの逆襲』の石化と『失楽園』の関係をより明確に読み解く

          【メギド72】「東方編」は「桃太郎」であり『西遊記』でもある【考察】

          本noteは、メギド72「東方編」をミルトンの『失楽園』との類似から読み解く考察を扱った前noteの続きとなります。 本noteでは、メギド72「東方編」が前回指摘したミルトンの『失楽園』だけではなく、「桃太郎」や『西遊記』といった物語も題材にしていることを指摘します。 前noteで扱わなかった理由は単純で、一度で扱うには情報量が多すぎると考えたからです。ただ、メギド72「東方編」全体をよりディープに考察するヒントになるだろうし、とても面白い内容なのでぜひ読んでもらえれば

          【メギド72】「東方編」は「桃太郎」であり『西遊記』でもある【考察】

          勇気爆発バーンブレイバーンED「双炎の肖像」についての考察

          オリジナルTVアニメ『勇気爆発バーンブレイバーン』はその独特の展開や、過去のロボットアニメなどをオマージュした表現などから、たくさんの人から注目されており、さらにED曲である「双炎の肖像」はアニメ本編の展開とのギャップから、視聴者に対して猛烈なインパクトを与えていると思います。 本noteでは、そんな『勇気爆発バーンブレイバーン』に関して、いくつかのアニメ作品と比較することで、その物語の前提としてミルトンの『失楽園』の存在がある事を示し、また、ミルトンの『失楽園』が『勇気爆

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          モモワロウと『失楽園』の関係性から『ポケモンSV』メイン・ストーリーに隠された秘密を紐解く!

          2024年1月11日に配信された『ポケモンSV ゼロの秘宝』・番外編に関連して、公式YouTubeチャンネルにて2024年1月15日に知られざる「モモワロウ物語」という動画が公開されました。 本noteでは、この動画を前提に、モモワロウが『桃太郎』だけではなく、ミルトンの『失楽園』を題材としてデザインされたポケモンであるということを指摘し、そこからさらに『ポケモンSV』全体にちりばめられた『失楽園』、『復楽園』のモチーフとその役割について考察します。 以降、『ポケモンSV

          モモワロウと『失楽園』の関係性から『ポケモンSV』メイン・ストーリーに隠された秘密を紐解く!

          メギド72「東方編」の感動を『失楽園』で解き明かす(2024年4月4日更新版)

          『メギド72』アプリ内にて開催されているイベントシリーズ「東方編」では、エルプシャフト文化圏のはるか東に位置するカクリヨの地で活躍するメギドの力を継承した12人の反逆者、東方12傑に関連した物語が描かれています 本noteでは、「東方編」で描かれている愛・自由・忠義などのテーマについて、より深くテキストを楽しむために、ミルトンの『失楽園』を前提とした表現について考察していきたいと思います 本noteは「東方編」捌『帰らばや、我が故郷へ』が公開される前に、この情報を前提に全

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          『リトル・マーメイド』は、なぜ「ハッピー・エンド」なのか

          映画『リトル・マーメイド』(1989)はアンデルセンの『人魚姫』を原作としながらも「ハッピーエンド」で終わります。それは一体何故なのでしょうか? 本noteでは劇中歌「アンダー・ザ・シー」や「パート・オブ・ユア・ワールド」などにみられるミルトンの『失楽園』のモチーフから、『リトル・マーメイド』は、なぜ「ハッピーエンド」になったのか考察しました 0.あいさつどうも、こんばんは 72これラジオのあずきです 僕はふだん「72これラジオ」として、スマートフォン向けRPG『メギド

          『リトル・マーメイド』は、なぜ「ハッピー・エンド」なのか

          「母と子と、おかーさんと」イベントにおけるメルヴィルの『白鯨』の利用と「楽園回復」

          0.あいさつどうも、こんばんは 72これラジオというyoutubeチャンネルで活動している、あずきです。 今回はメギド72の72ヵ月(6周年)を記念して開催されていた 期間限定イベント「母と子と、おかーさんと」について 物語の骨組みとして利用されたメルヴィルの『白鯨』が、 主人公ソロモン王および、おかーさん”リヴァイアサン”の あるべき姿を浮き彫りにする役割を持っていた事を、解説してみたいと思っています。 あくまで、僕なりの考察なので、そのまま鵜呑みにするのではなく そう

          「母と子と、おかーさんと」イベントにおけるメルヴィルの『白鯨』の利用と「楽園回復」

          『険しく長き筋肉の道!』イベントに関する考察

          メギド72の期間限定イベント『険しく長き筋肉の道!』は、マルチネとハックの間にある師弟愛を、筋肉を鍛えるということは一体どういうことなのか、という側面から真剣に扱った物語です。 筋肉が絡むため、初見だとふざけた内容のイベントに思われるかもしれませんが、このイベントで扱われている内容こそが、メギド72の物語を理解する上でとても重要になると私は考えています。 そこで、今回のnoteでは『険しく長き筋肉の道!』イベントで扱われているミルトンの『失楽園』のモチーフについて解説する

          『険しく長き筋肉の道!』イベントに関する考察