大好きな先生

こんにちは!のんです🐻

今日は、私の大好きな先生について書こうと思います。

理由はありません。笑

突然、ふと、あの先生について書こうかなと思っただけです。

めちゃくちゃ長くなると思います。


私の大好きな先生は、小学校3年生の時の担任の先生で、男性、その時30代半ばぐらいでした。

その先生は、私たちの担任をしてくれた1年しか私たちの学校にいなかったのですが、ほかのどの先生よりも、濃くて、深くて、心に響くことを教えてくださりました。

幼稚園、小学校、中学校、高校、専門学校、その他様々な習い事など、、、20年生きてきてたくさんの“先生”に出会い、たくさんの“良い先生”や“好きな先生”に出会いましたが、今から書く先生は、断トツで1番素敵で、良い先生で、大好きです。


私は、先生にたくさんのことを教えていただきました。

先生はいつも生徒に伝えたいことを、口だけでなく、行動で示して伝えてくれました。


私たちの学校はクラス対抗で長縄大会がありまして、

私たち3ー2は優勝を目指していたので、普通の放課や昼放課にたくさん練習をしていました。

いつもみんなでワガママ言って先生も一緒に練習してくれていました。

小3だったので先生の忙しさが理解出来ませんでしたが、今となっては理解できます。

仕事を後回しにして生徒のために一緒に練習してくれていた先生には感謝しかありません、、

このようにみんなで練習を頑張っていたのですが、全体練習ではいつも3-1がトップでした。

、、、

それが悔しくて、もっともっとみんなで練習して、、

本番。

なんと、優勝!

嬉しかったのですが、いつも練習では3-1が1位だったので、3-1の子やほかのクラスの子に「3ー2はずるしたんじゃないか」とか「ちゃんと数えてないんじゃないか」という感じのことをすごく言われて、悔しかったのを覚えています。

ただ、先生はそんな子どもたちの様子を見て、3ー2のクラス全体にこう言いました。

「今まで頑張ったから優勝できたんだよ。みんなはずるもしてないし、何も悪いことはしてない。だから、色々言ってくる子達に構わなくていいし、言い返さなくていいし、堂々としていなさい。」

この先生の言葉を聞いて、3ー2のみんなが堂々と過ごし、反抗や言い合いをしなくなり、周りも落ち着いていきました。

幼いながらに、先生すごいなって思っていました。

ただただ「言い返しちゃダメ」とか「言い返さなくていいよ」って言うだけじゃなくて、「なんで言い返す必要がないのか」根拠をつけて、さらにみんなの頑張りを称える言葉もちゃんと入ってるところがすごいなぁと、今思い返しても思います。


あと、ある日の朝会でクラスの子が1人嘔吐してしまった時の話。

小3という年齢なので、クラス中が「○○が吐いた」という話題でいっぱいになりました。

先生はそんなみんなに、

「今日○○が吐いちゃったことで、先生は○○のいい所を1つ見つけたんだけど、誰かわかる?」と問いかけました。

みんなは静かになって考えました。

私も真剣に考えましたが、わかりませんでした。

先生の答えは、

「○○は今日ちゃんと朝ごはんを食べてきたってことがわかった」

でした。

その頃学校全体で、朝ごはんをしっかり食べよう!ということがよく言われていたこともあり、

私は、なるほど。たしかに。と素直に思ったし、先生すごいなって思った記憶があります。

今改めて考えると本当に先生はすごいなって思います。

「話題にするのはやめなさい」「そうやって吐いた子のことで騒ぐのはよくないよ」って注意するだけならどの先生も出来ると思います。

でもそれだと響かないんですよね。

考え方をプラスにもっていって、かつみんなに響くように伝えてくれた先生は、本当にすごいと思います。


それと、、

私、クラスの結構やんちゃな男の子と1回喧嘩したことがあって。

きっかけとか全く覚えてないんですけど、その男の子VS私ともう1人の女の子の3人の喧嘩でした。

先生の見てないところで喧嘩して。

上履きとか筆箱とかを投げつけられた記憶があります。笑

先生が間に入ってくれて、3人と先生で色々話して、男の子ともう1人の女の子は納得して、解決って感じになったんですけど、私はどうしてもモヤモヤがなくならなくて、ムスッとしていました。

そしたら先生がそれを見て、もう一度私の話を聞いてくれて、納得するまで向き合ってくれました。

一度解決のようになって終わったはずなのに、私だけのためにきちんと納得するまで向き合ってくれたのがものすごく嬉しかったです。

1人ひとりに向き合ってくれる先生。


あとあと、私の心に1番響いたエピソード。

国語の授業で「わすれられないおくりもの」という、ある動物が亡くなってしまうお話をやった時、先生は物語を読みながら、泣きました。

クラス中が驚いていましたし、私もビックリしました。

なんで泣いてるのかもわからないし、まず、

「男の人って泣くんだ」

「先生って泣くんだ」

って思った記憶があります。

先生は、母親が亡くなった時のことを思い出して泣いたことを説明し、その後、

「先生は、泣きたい時は泣いていいと思う。自分の気持ちを素直に表現することは大切。」

とみんなに話してくれました。

言葉で言うだけではなくて、先生が本当に素直に涙を流した上で言ってくれた言葉だったので、すっと入ってきて、まだまだ幼かった私の心に響きました。

今改めてこの言葉について考えると、「自分の気持ちを、自分で素直に認めてあげることが大事」という意味だったのではないかなと思います。

実際に生きていくには、泣いてはいけない場面の方が多いし、感情を素直に表現できる事の方が少ないと思います。

でも、だからといって、自分の感情を殺してはダメだよ。自分の中で、自分で受け止めて、認めてあげようね。って先生は言ってるんじゃないかな、、、

20歳になった私は、そう解釈しています。


他にも、

覚えにくい小学校の歴史を、その時音楽の授業でやっていた歌に合わせてみんなで覚えれるように工夫してくれたり、

ものすごく寒い日の体育の準備体操を、おしくらまんじゅうにしてくれたり。

トイレの使い方が悪かった時に、「トイレの神様より」って書いた張り紙をして、本当に神様が言ってたんだ的な感じで、盛り上げて話題にしてみんなの意識を向けたり。

みんなに「たくさん食べなさい」って言いながら、毎日誰よりも山盛りのご飯を時間ギリギリまでかけて食べていたり。

1年の最後、お別れの時にみんなからのプレゼントをもらって、皆の前でポロポロ泣いていたり。


先生は、いつも行動で見せて教えてくださる方でした。

先生は、小学校3年生の気持ちがわかる方でした。

先生は、いつも生徒1人ひとりに目を向けて、きちんと向き合ってくれる方でした。


私は、そんな先生が大好きでした。

クラスのみんなも先生のことが大好きでした。


私は今でも先生と文通をしています。

お手紙を通してでも伝わる先生の温かさにいつも支えられています。



先生は、1年の最後に、みんなに、

「サヨナラは、また逢う日までの遠い約束」

と言いました。

先生、覚えていますか?


私は、この約束を果たすために、生きています。

いつかのお手紙に、「約束守ってくださいっていつでも言ってくださいね」と書いてくださったこともあります。

どれだけ時間がかかるかわからないけれど、先生に堂々と見せられる姿に成長できたら、約束守ってくださいって言います。


私は先生が、大好きです。

先生のクラスの生徒になれたことが誇りです。

先生が担任の先生だったということが誇りです。

先生ほど素敵な先生を他に知りません。



こんな私が言えることじゃないのかもしれないけれど、

この先生のように、1人ひとりに向き合ってくれる、行動で示してくれる、みんなの心に響く教え方をしてくれるような先生が増えたらいいなと。思います。



ここまでこう書いてると、この先生がものすごくスーパーマン的な感じに見えるかもしれないんですけど、(いや、見えないかも?)

先生はものすごく不器用な方でした。

生徒のことを考えて優先してくれるあまり、自分のことを後回しにして、自分が大変なことになっていたと思います。

でも、そんな不器用さがあったからこそ、親近感みたいなものがあって、先生の一生懸命さも伝わって、

8歳くらいの子どもたちも先生のことが大好きになれて、先生の周りに集まりたくなったんじゃないかなと、勝手に思っています。


小学生の記憶なんて全然ないのに、小学校3年生の時の記憶はものすごくたくさん残っています。

それほど特別な1年でした。









最後までお読み頂きありがとうございました。

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