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真鶴移住日記

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真鶴に移住して、感じたこと、見たこと、経験したことをそのまま綴る日記。
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記事一覧

真鶴日記 ~ひとやすみ号~

真鶴日記 ~ひとやすみ号~

先々週から一昨日までの約2週間、毎日毎号2つトピックをつくり、「真鶴」をテーマに散文を書き続けた。#30まで毎日更新したい!と意気込んでいたのだけれど、ここらで少しひと休みしようと思う。

ひたすら同じことを続けるのもいいけれど、たまには立ち止まってみる。少し期間を挟んで、タイトルも内容もリニューアルしたい。今は、階段の踊り場にいるような気分だ。

以下、毎日コンスタントに文章を書き続けて気づいた

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真鶴日記#20~サードプレイスと庭~

真鶴日記#20~サードプレイスと庭~

5月24日。昼前に真鶴を出て、電車で東京へと向かう。いつ見ても、車窓越しに覗く相模湾はやっぱりとてつもなく綺麗で、この景色に見向きもしなくなる日がいつか来るのだろうか、なんて思いながら、うっとりと外を眺めていた。



真鶴は、「居場所」を見つけやすい町だと感じる。心が落ち着く場所、何か特別なことをするわけでもないけれど長居できる場所、誰かに会いたくなったらいつでも駆け込める場所。そんなスポット

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真鶴日記#19 ~シェアと陽の光~

真鶴日記#19 ~シェアと陽の光~

5月23日。この日記、いつもは大体16時ごろ下書きをしているのだけど、今日は一発書き。今日は短めです。#30まで、続くかな〜。



家の目の前に、井戸がある。私有地の一角にあるのだけど、夏場は近所の人がスイカを冷やしていたり、生活用水として使うこともあるらしい。特に断りを入れる必要もなく、みんなそれぞれ使いたい時に使っているのだそう。昨今話題のシェアリングサービスだけれど、昔からシェアの概念は

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真鶴日記#18 ~採石と偏愛~

真鶴日記#18 ~採石と偏愛~

5月22日。今日は快晴。やっと洗濯物が干せた!



真鶴は石材業が盛んで、町の至る所に石材屋さんがある。今日は、ご縁があって、駅裏の山中にある採石場を見学させてもらった。凹凸の激しい路面を軽自動車で駆け登る現場までの道中は、車窓から見える景色も相まって、降下点を目指してぐんぐんと天まで登るジェットコースターに乗っている気分だった。

採石場では、山の断面に沿うように岩肌が露わになっていて、まさ

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真鶴日記#17 ~田舎と東洋~

真鶴日記#17 ~田舎と東洋~

5月21日。シェアメイトの紹介で、同世代の友だちができた。土地柄、普段は年上の方とお話しする機会が多いので、少し不思議な気分だった。



地方都市や田舎町の静けさ、落ち着きを言い表す時、「まぁ、何もないけどね」と言うことがある。家屋や田んぼ、その他にも小さなお店など、「何にもない」わけではないのに、「何もない」と言うのはどうしてだろう?と、ふと思った。「ある」というに値する「何か」って、なんだ

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真鶴日記#16 ~文化と禁止事項~

真鶴日記#16 ~文化と禁止事項~

5月20日。2日ぶりの真鶴。駅に着いて、「あぁ、やっぱこれよ〜」と居心地の良さに浸りながら、お家に帰った。



真鶴には、カラフルな屋根のお家がたくさんある。特に、赤茶色や青色の屋根が多い。漁師町ということで、漁船を装飾するためのペンキが使われている、と聞いたことがある。その土地の文化がぽつぽつと目に見えるのは、なんとも面白い。



標識が少ないのも、真鶴の特徴かもしれない。交通標識に限ら

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真鶴日記#15 ~朝と自動化~

真鶴日記#15 ~朝と自動化~

5月19日。今日は出社日だったので都内に宿泊。遠く離れた深夜の新宿から、真鶴を語ります。



一日の中で、朝はいちばん特別な時間帯だと思う。通勤ラッシュや通学時間のおかげで、いつもは人気が無く、時間が止まってしまったのではないかと思えるほど静かな町も、朝方はその趣きが一変する。午前8時ごろ駅前に到着すると、ちょっとしたコンサートの開始間際くらいには人だかりができていて、また、ちょっとした秘密を

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真鶴日記#14 ~職住近接と中心~

真鶴日記#14 ~職住近接と中心~

5月14日。今日はとびきり天気が良い。こんな日は、無駄に外に出て散歩したくなる。



1階がお店で、2階が住居の建物が好きだ。下で商いをし、上で私生活を送る。上の階から生活感の溢れる声が聞こえてきたりすると、和やかな気持ちになる。



真鶴町には、「中心」がない。大抵、電車の駅を中心にして、そこから同心円状に住居や繁華街が広がるけれど、真鶴は少し違う。駅を降りると、「さぁ、どうぞお好きな場

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真鶴日記#13 ~まちの匂いと大盛り~

真鶴日記#13 ~まちの匂いと大盛り~

5月17日。またもや雨。夜の真鶴は本当に静けさに満ち溢れているから、雨が降った日はより一層しんみりとした空気が漂っている。



まちにはそれぞれ独特の匂いがあると思う。夕方、図書館を出ると、少しじめっとした雨上がりの町に、「夕飯の支度」を告げる仄かなが香りが立ち込めていた。そんな時はいつだって、子どもの頃友だちと公園で遊んだ後の帰り道を思い出す。所縁のないまちに、穏やかさや心地よさを感じる瞬間

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真鶴日記#12 ~人口減少とサザエ~

真鶴日記#12 ~人口減少とサザエ~

2022年5月16日。今日の天気の様子を書こうと思ったけれど、あまり外に出ていないことに気づいて、がっかりしている。



自宅から1分ほど歩いた場所に、クリーム色の外壁をした、〈真鶴町民センター〉という建物がある。真鶴に限らず、小規模な町には「〜センター」という名の、一見何をしているかよく分からない施設がやたらと点在している。「センター」と言っているのだから、どうせなら一つにまとめたらいいのに

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真鶴日記#11 ~境界線とわき道~

真鶴日記#11 ~境界線とわき道~

5月15日。境界線が曖昧だという話と、わき道が大好きだという話。


お隣さん家に生えている木が、うちのベランダまで伸びていた。そんなこともあってか、今朝方、伐採作業が行われていた。夏がはじまり、虫なども増えてくる季節になるだろうから、確かに、そのままだと迷惑だったのかもしれない。

まちのあちこちに蜜柑の木が生えている。時には、民家の庭に生えている木から、枝が伸び、公道に蜜柑の実が落ちているこ

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真鶴日記#10 ~pizzaと移住~

真鶴日記#10 ~pizzaと移住~

5月14日。久しぶりに、空に晴れ間が見えた。外の空気が美味しい。



お腹が空くと、大体近所のピザ食堂にいく。そのお店は、木曜日と金曜日が定休日。土曜日にお店に行くときは、なんだか久しぶりにきた気持ちになる。



偶然か、福島県のとある町で地域おこし協力隊として活動する、同い年くらいの男の子に出会った。「移住」したことについて、いくつか質問を受けた。「移住」と言われると、なんだか大層だなと

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真鶴日記#9 ~本と家族~

真鶴日記#9 ~本と家族~

5月13日。一日中雨が降っている。今週は、お天気良くないウィークです。



2週間ほど前に、近所の珈琲屋さんで本を借りた。「まちなかライブラリー」という、ご近所さん同士で本を貸し借りできる棚があり、気になった本を借りた。裏表紙には、小学校の頃図書館で本を借りる時に使っていたような貸し借りカードが貼り付けられていて、懐かしい気持ちになった。

ちょうど、本を返しに珈琲屋さんに行こうと思っていたけ

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真鶴日記#8 ~曇天と駅前~

真鶴日記#8 ~曇天と駅前~

5月12日。昨夜は家を空けていた。一日半ぶりに真鶴に帰ってきた。



今日は東京でも昼ごろから雨がポツポツと降り始めた。こっちに帰ってくる頃には、曇天が立ち込め、雨も本降りになっていた。時間の経過も影響しているのかもしれないけれど、東京より、少し空が黒みがかって見えた。

同じ電車から下車した人が、思いの外多かった。普段は、プラットフォームに10人ほどしかいない。仕事終わりであろう大人、学校帰

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