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真鶴日記#18 ~採石と偏愛~

5月22日。今日は快晴。やっと洗濯物が干せた!

真鶴は石材業が盛んで、町の至る所に石材屋さんがある。今日は、ご縁があって、駅裏の山中にある採石場を見学させてもらった。凹凸の激しい路面を軽自動車で駆け登る現場までの道中は、車窓から見える景色も相まって、降下点を目指してぐんぐんと天まで登るジェットコースターに乗っている気分だった。

採石場では、山の断面に沿うように岩肌が露わになっていて、まさにその場所から石が切り出されているのだということが一目で分かった。山や海などの大自然を目の前にすると、ヒトが生活している場所は、地球上のほんの一部でしかないのだなぁ、といつも痛感する。

こっちに越してきてからずっと行きたかった〈遠藤貝類博物館〉に行ってみた。館内には、建物の名前になっている「遠藤さん」が収集した貝の標本が数万種の規模で展示されていた。アクリルビーズほどしかない小さな貝から、人の顔ほどある巨大な貝まで、それらが万単位で陳列された様子は中々の見応えだった。

遠藤さんは、幼い頃から大の貝好きだったそうで、北から南まで、世界中を飛び回って貝を集めたそうだ。ただ「貝が好きだ」という一心で、いつしか自分の名前付きの博物館を作ってしまえるくらいにのめり込めることがあるって素敵だな。

博物館の裏庭から見える相模湾。海底にはどんな景気が広がっているのだろう。

おわり

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