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真鶴に移住して、感じたこと、見たこと、経験したことをそのまま綴る日記。
久しぶりにnoteを開きました。名前とプロフィールを更新!
先々週から一昨日までの約2週間、毎日毎号2つトピックをつくり、「真鶴」をテーマに散文を書き続けた。#30まで毎日更新したい!と意気込んでいたのだけれど、ここらで少しひと休みしようと思う。 ひたすら同じことを続けるのもいいけれど、たまには立ち止まってみる。少し期間を挟んで、タイトルも内容もリニューアルしたい。今は、階段の踊り場にいるような気分だ。 以下、毎日コンスタントに文章を書き続けて気づいたこと、心に浮かんだアイデアなどをいくつか書き残しておく。 * ●感じたことを
5月24日。昼前に真鶴を出て、電車で東京へと向かう。いつ見ても、車窓越しに覗く相模湾はやっぱりとてつもなく綺麗で、この景色に見向きもしなくなる日がいつか来るのだろうか、なんて思いながら、うっとりと外を眺めていた。 * 真鶴は、「居場所」を見つけやすい町だと感じる。心が落ち着く場所、何か特別なことをするわけでもないけれど長居できる場所、誰かに会いたくなったらいつでも駆け込める場所。そんなスポットが、幾つもある。 「スポット」と表現したけれど、町そのものが、そんな雰囲気を纏
5月23日。この日記、いつもは大体16時ごろ下書きをしているのだけど、今日は一発書き。今日は短めです。#30まで、続くかな〜。 * 家の目の前に、井戸がある。私有地の一角にあるのだけど、夏場は近所の人がスイカを冷やしていたり、生活用水として使うこともあるらしい。特に断りを入れる必要もなく、みんなそれぞれ使いたい時に使っているのだそう。昨今話題のシェアリングサービスだけれど、昔からシェアの概念は浸透していたのだなぁ、と思った。 * 普段この日記を書くときは、Google
5月22日。今日は快晴。やっと洗濯物が干せた! * 真鶴は石材業が盛んで、町の至る所に石材屋さんがある。今日は、ご縁があって、駅裏の山中にある採石場を見学させてもらった。凹凸の激しい路面を軽自動車で駆け登る現場までの道中は、車窓から見える景色も相まって、降下点を目指してぐんぐんと天まで登るジェットコースターに乗っている気分だった。 採石場では、山の断面に沿うように岩肌が露わになっていて、まさにその場所から石が切り出されているのだということが一目で分かった。山や海などの大
5月21日。シェアメイトの紹介で、同世代の友だちができた。土地柄、普段は年上の方とお話しする機会が多いので、少し不思議な気分だった。 * 地方都市や田舎町の静けさ、落ち着きを言い表す時、「まぁ、何もないけどね」と言うことがある。家屋や田んぼ、その他にも小さなお店など、「何にもない」わけではないのに、「何もない」と言うのはどうしてだろう?と、ふと思った。「ある」というに値する「何か」って、なんだろう。 真鶴も、まさにそう表現される町の一つだと思う。ずっとこの町に住んでいる
5月20日。2日ぶりの真鶴。駅に着いて、「あぁ、やっぱこれよ〜」と居心地の良さに浸りながら、お家に帰った。 * 真鶴には、カラフルな屋根のお家がたくさんある。特に、赤茶色や青色の屋根が多い。漁師町ということで、漁船を装飾するためのペンキが使われている、と聞いたことがある。その土地の文化がぽつぽつと目に見えるのは、なんとも面白い。 * 標識が少ないのも、真鶴の特徴かもしれない。交通標識に限らず、あれやこれやを禁止するような、「〜禁止」「〜ダメ」などの張り紙も少ないように
5月19日。今日は出社日だったので都内に宿泊。遠く離れた深夜の新宿から、真鶴を語ります。 * 一日の中で、朝はいちばん特別な時間帯だと思う。通勤ラッシュや通学時間のおかげで、いつもは人気が無く、時間が止まってしまったのではないかと思えるほど静かな町も、朝方はその趣きが一変する。午前8時ごろ駅前に到着すると、ちょっとしたコンサートの開始間際くらいには人だかりができていて、また、ちょっとした秘密を見つけた気分になる。 新宿へと向かう電車で本を読んでいると、偶然、こんな一節を
5月14日。今日はとびきり天気が良い。こんな日は、無駄に外に出て散歩したくなる。 * 1階がお店で、2階が住居の建物が好きだ。下で商いをし、上で私生活を送る。上の階から生活感の溢れる声が聞こえてきたりすると、和やかな気持ちになる。 * 真鶴町には、「中心」がない。大抵、電車の駅を中心にして、そこから同心円状に住居や繁華街が広がるけれど、真鶴は少し違う。駅を降りると、「さぁ、どうぞお好きな場所へご自由にお行きください」と言わんばかりの雰囲気が漂っている。 地元の人や観
5月17日。またもや雨。夜の真鶴は本当に静けさに満ち溢れているから、雨が降った日はより一層しんみりとした空気が漂っている。 * まちにはそれぞれ独特の匂いがあると思う。夕方、図書館を出ると、少しじめっとした雨上がりの町に、「夕飯の支度」を告げる仄かなが香りが立ち込めていた。そんな時はいつだって、子どもの頃友だちと公園で遊んだ後の帰り道を思い出す。所縁のないまちに、穏やかさや心地よさを感じる瞬間は、いつも過去の記憶と結びついているように思う。 * 近所の珈琲屋(本を借り
2022年5月16日。今日の天気の様子を書こうと思ったけれど、あまり外に出ていないことに気づいて、がっかりしている。 * 自宅から1分ほど歩いた場所に、クリーム色の外壁をした、〈真鶴町民センター〉という建物がある。真鶴に限らず、小規模な町には「〜センター」という名の、一見何をしているかよく分からない施設がやたらと点在している。「センター」と言っているのだから、どうせなら一つにまとめたらいいのに、と思う。 先日、真鶴町は人口減少に歯止めが効かない故に、20年後には他自治体
5月15日。境界線が曖昧だという話と、わき道が大好きだという話。 * お隣さん家に生えている木が、うちのベランダまで伸びていた。そんなこともあってか、今朝方、伐採作業が行われていた。夏がはじまり、虫なども増えてくる季節になるだろうから、確かに、そのままだと迷惑だったのかもしれない。 まちのあちこちに蜜柑の木が生えている。時には、民家の庭に生えている木から、枝が伸び、公道に蜜柑の実が落ちていることさえある。パブリックスペースと私的空間の境界線が、ところどころ曖昧になってるな
5月14日。久しぶりに、空に晴れ間が見えた。外の空気が美味しい。 * お腹が空くと、大体近所のピザ食堂にいく。そのお店は、木曜日と金曜日が定休日。土曜日にお店に行くときは、なんだか久しぶりにきた気持ちになる。 * 偶然か、福島県のとある町で地域おこし協力隊として活動する、同い年くらいの男の子に出会った。「移住」したことについて、いくつか質問を受けた。「移住」と言われると、なんだか大層だなと感じてしまうけれど、そう思えるほどに、この町にはそこはかとない親しみやすさがある
5月13日。一日中雨が降っている。今週は、お天気良くないウィークです。 * 2週間ほど前に、近所の珈琲屋さんで本を借りた。「まちなかライブラリー」という、ご近所さん同士で本を貸し借りできる棚があり、気になった本を借りた。裏表紙には、小学校の頃図書館で本を借りる時に使っていたような貸し借りカードが貼り付けられていて、懐かしい気持ちになった。 ちょうど、本を返しに珈琲屋さんに行こうと思っていたけれど、雨に阻まれた。歩いて5分ほどのところにあるそのお店は、金曜日と週末だけ空い
5月12日。昨夜は家を空けていた。一日半ぶりに真鶴に帰ってきた。 * 今日は東京でも昼ごろから雨がポツポツと降り始めた。こっちに帰ってくる頃には、曇天が立ち込め、雨も本降りになっていた。時間の経過も影響しているのかもしれないけれど、東京より、少し空が黒みがかって見えた。 同じ電車から下車した人が、思いの外多かった。普段は、プラットフォームに10人ほどしかいない。仕事終わりであろう大人、学校帰りの学生、いろいろな人がいた。 * 駅前は、意外と車通りが多い。高級そうな車
5月11日。昨日までの、もやっとした天気が消え去った。東京に向かう電車の車窓から見える、海の景色がとても好きだ。 * 朝、小学生や高校生が駅前を歩いているのを見かけた。明け方の瑞々しい空気にぴったりだった。時間帯によって、まちの雰囲気も移ろいゆくのが面白い。 真鶴町は、神奈川県で唯一の「人口過疎地域」だ。歩いて2時間ほどで行き来できる半島に、約6,000人が暮らしている。数字だけ見ても、多いのか少ないのか、いまいちよく分からないな、といつも思う。 おわり