5/23 本屋B&Bのイベント前半
5/23は本屋B&Bの『阿部大樹×大塚紳一郎「ユングand/orサリヴァンを読む」』の配信イベントに参加した。
これはリアルで3月に予定されていた出版イベントだったと思うが、中止になったものだ。この時も行きたいな、と思いつつも、この世界の人ではないし、知識もあまりないので、自分が行っても良いものか、と申し込まなかったイベントだ。オンラインならば他の人とも顔を合わせないので気も楽なので、参加してみた。
このイベントはこの2冊の翻訳者による対談イベントで、前半はそれぞれの本の話と、後半は翻訳についてとても面白いお話が聞けた。素人の私でもわかり易く、もう一度本を読みたいと思った。ちなみに本ももちろん興味深かった。
面白かったお話を少し。走り書きのメモだったので、ちょっと不正確かもしれない。
「分析心理学セミナー」の大塚さんのお話から。
ヨーロッパ人の知識人、男性としてのユング。それ以外の属性、自分が生きてこなかった全てのこと=集合的無意識。
経験的な素材は患者から、問題の解決は、自分自身の中から。自分自身の無意識との戦いの中から見出す。経験的素材を得ることと、解決を自分で得ることの区別をつけること。
自分が生きてこなかった全てのこと、という言葉は印象的だった。
「精神病理学私記」の阿部さんのお話から。
参与観察という言葉人類学の言葉が出てくる。文化人類学者は、フラットな視点でないと知りたいことがしれない。現地の人と交わりながらでなければ情報を取らなければいけない、というスタンス。精神科医、心理学者は、違った。話せ、といえば話してくれるというスタンス。サリヴァンは文化人類学者的スタンス。関与していく。戒めとしてこの言葉を使った。
サリヴァンの真摯な姿が垣間見えたし、ルース・ベネディクトとの交流もあったそうだ。個人的には、哲学×文化人類学×心理学は関連性があって結構面白いと思っているので、印象に残った。
もっと長い時間聞いていたかった。
後半もお二人の翻訳の話もまた。