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田芋が大人気。旧盆。

お久しぶりです。

もう9月も終わりますね…。8月の激務を忘れる前に残しておきます。

沖縄の盆は、旧暦で行います。➡︎『旧盆

旧盆が近くなると、沖縄のスーパーなどの店内のBGMが民謡になります。

東京でいうクリスマスにクリスマスソングばかり流れる現象と全く同じ。

それで、沖縄の旧盆は全くないち(本土)と違います。

まず、仏壇に飾るもの。

青バナナ、青パイン、スイカ、サトウキビとか。

いや南国〜。洒落てる。

特にサトウキビなんかは、長い棒のまま飾る。

杖になるサトウキビ ¥200/本

サトウキビを杖にして、ご先祖様が帰れるようにだとか。

特有すぎる!!!!!茄子に乗せるのではないのか…!

スーパーの並び

茄子に乗せる話ししたら、
『この話って本当なのー?!』って
嘘だと思われててびっくり。

私たちはなんの違和感もなく茄子に足作ってたが…。

こういう行事の時に特に面白いなあって思うのが

『食』。

サトウキビのかざりものだったりバナナだったり、お供物としていまだに重宝されているものは『昔から大事にされている』ことを指していると思う。

言い方変えれば、昔の沖縄県民の食を支えていたものなんだと思う。

地域の行事の『』に着目することで、この地域の人間を昔から支えてきたストーリーがみえる。

旧盆では重箱を食べるのだけれど、その重箱の中に『田芋』が入っている…。

ずっと昔から『田芋』が食を支えてきたことから、行事食として未だに重宝されている。

田芋は、非常食として栽培されてきたり、親芋の周りに子芋をつけることから『子孫繁栄』の縁起物という意味も持つ、ことも理由にあげられるだろう。

親の周りに子芋がつく様子

田芋は旧盆だけでなく『正月』にも食べるほど沖縄県民にとっては欠かせない野菜。

私は農家になって初めての旧盆。

旧盆になると田芋が売れるよ〜。とは聞いていた。

だけれど想像以上だった…。

3週間前から、普段の倍ぐらいの売り上げ。

嬉しい〜!ってもんじゃなかった。

1週間前には、炊いて出荷して帰ってきたら全部売り切れ、また炊いて出荷したらまた売り切れ。

考えられない。

自分たちも、この量の芋は絶対売れんよ〜とかいいながらパック詰めしてたのに、まじで1日で完売。

この量本当に2.3日もたない

想像以上。

1週間ぐらいはずっっっっっっっと出荷作業。

丸2日寝れなかった。鬼。舐めてた。

普段は直売所だけだと1ヶ月に200キロとかそんなもんしか出ない。

旧盆は…『1.4トン』。まさかのトン。

つまり7倍。死ぬ。

終わらない選別

普段逆になんでこんなに売れない!?

沖縄の行事への力の入れようが半端じゃない。

沖縄は文化や伝統を本当に大事にする。

沖縄だから未だに、こうして行事食が残っているのだろう。

田芋』が沖縄にとって欠かせない野菜だということを身をもって体感した。

これから高齢化して、産地も金武町のみになっていく。

大好きなターム

生産量が減る見込みしかないけど、伝統を絶やさないためにも農家として『田芋』を残していきたい!!!!!!!

沖縄のために、田芋のために、頑張ります。
キツイですけど。
来世は田芋に命でも救ってもらいます。

読んでくれてありがとうございました🙇‍♀️

insta➡︎@taro_warauimo

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