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ストーリー・セラー/有川浩
2022.03.16
なんだかちょっと、キュンとしたかったので久しぶりに読了。改めて好きだなぁとなった。
勢いのある描写が、映像ではなくてイラストや文字で描かれているのがすごく好きなんだよな。
例えばside:Aの彼が彼女に恋に落ちた瞬間とか。
彼の、彼女の心情が、どちらも心臓がキュウと痛くなるくらい掴まれる。
例えば見開きいっぱいに並べられた文字とか。ひとつずつ、ひとつずつ、彼女や彼がわ
ボクたちはみんな大人になれなかった / 燃え殻
2022年になりましたね。(もう1ヶ月経つけど)
2021年の末に「来年は今年よりたくさん読むぞ」って言ってから、これが1冊目です。(2月4日)
BLACK LAGOONとかxxxHOLiCとか他にも色々、まあ漫画は"読んで"たから正確には1冊目ではないんやけど。
✂︎
わたしはこのタイトルを書店で何度も見た。多分文庫が発売されてから余計に多く目に付くようになったんだけど。んー、映像化された
例えば想いが届いたとして、
あなたに訊きたい77のこと
金井政人
例えば自分が綴った文字が誰かに届いたとして。
それがきちんとわたしの想いごと伝わることはどのくらいあるのだろう。
ふわりと包み込むような言葉だったり、キラリと光るナイフの先のような言葉だったり。あなたから紡がれる言葉がわたしを翻弄する。
𓂃𓋪◌
毎週月曜日の朝9時、なんだかあなたと待ち合わせをしているみたいで嬉しかった。
たくさんの質問に答えてき
だいだい色の海/林真理子
わたしはこんな世界は知らないけれど、どこかえぐくてでも青春で、ああこんな世界もあるんだなって思った。
前にも書いたかもだけど、わたしには大学生活というものがない。2年間の専門学生生活、毎日実習実習実習座学実習実習休み実習〜、、、今より自由な時間ってなかったかも(まあアイドルの現場に行くのに仮病使って休んだりはしてたけど)。
そういうのじゃなくって、連休に友達と遊びに行ったりとかそういうのはなか
星影のステラ/林真理子
「私のことをステラって呼んでね」
突然自分の目の前に現れた周囲の目を引くステラ。そんなステラにフミコが抱く恋にも似た昂りや痛み、自分と正反対で"個性的"なステラへの憧れや嫉妬心。
フミコがステラに抱くその気持ちはわからなくはない。憧れ、恍惚とした視線を向け、ステラに気に入られようとステラが興味を持つような人間を演じてしまう、でもその奥に隠れた優劣をつけるようなそんな感覚。わたしは明確に優劣をつ
シュガータイム/小川洋子
まず初めに。これ読み始めたのいつやったっけ、、去年、の、春、、いや遅いわ。しかも去年の11月にここで「今年中に読み切る」って言ってる。いや遅すぎるわ。
三週間ほど前から、わたしは奇妙な日記をつけ始めた。
過食症、とはまた違って「食べ物を口に運ぶこと」に取り憑かれている女子大生のお話。もうこの時点で、食というか食べるという行為に対して関心が薄いわたしにとってはあまりにも惹かれない内容でね。好きな
薬指の標本/小川洋子
透明感があって官能的。とても艶やかなお話だった。
読んでいる途中で、すごく深いところまで行ってしまいそうになったり、現実世界に戻ってこれなくなりそうになったり。そんな不思議な感覚。
その静謐で澄んだ世界がなんだか少し怖くて、息をするのも忘れてしまいそうだった。
難病『恋の病』 わたしはいつどこでどのように落ちるのだろうか。いや、もう既にどこかで落ちているのかもしれない。誰にも気付かれないような場所で、わたしはここよ、と貴方を惹こうとしているかもしれない。暗闇の中でも目を惹く、小さく、でもひときわ明るく光る星のように。
一分間だけ/原田マハ
読み始めて少し後悔しましたね。なんてものを手に取ってしまったんだろう、わたしにこれを読み切ることができるのだろうか。そんな風に思いました。案の定、少し読んでは止め、また少し読んでは止め、を繰り返して約2ヶ月。いやかかりすぎやろて。やっと読了。
正直めっちゃ辛かったですこのお話。色んな感情が錯乱しました。怒り、悲しみ、愛おしさ、楽しさ、心苦しさ、気持ち悪さ、喜び。ずっと、本当にずっと胸の奥が痛かった