ボクたちはみんな大人になれなかった / 燃え殻
2022年になりましたね。(もう1ヶ月経つけど)
2021年の末に「来年は今年よりたくさん読むぞ」って言ってから、これが1冊目です。(2月4日)
BLACK LAGOONとかxxxHOLiCとか他にも色々、まあ漫画は"読んで"たから正確には1冊目ではないんやけど。
✂︎
わたしはこのタイトルを書店で何度も見た。多分文庫が発売されてから余計に多く目に付くようになったんだけど。んー、映像化された時かな、忘れたけど。
何故目に付いたかなんて、言わなくてもわかるでしょう。
当時のわたしはやっと今を楽しいと思い始めていて、何をするにも初めてのことも多かったし、何をするにもほんの少しキラキラしていた。
そんな中でこのタイトルを見つけて、きっと今読んでしまうと、今のほんの少しキラキラしたわたしが崩れてしまうような気がしたのを覚えてる。
その後すぐに、好きだった女の子にはもう中々(というか全く)会えなくなったし、急な転職や異動、新しい出会いが本当にたくさんあって、キラキラしていたものがなんだか光が乱反射するように目の前がチカチカした。
実は2022年の1作目はこれにしようって、年が変わる少し前には決めてたのよね。
なんというか、少女と呼ぶにはあまりにも湿度が高くて、オトナと呼ぶには全てを信じすぎていたから。だから、どこか避けていたこの本を、この年齢になった今読みたくなっちゃったのかもしれない。
あらすじも何も読んでなかったし、タイトルだけで苦手意識を持ってた。もちろん実写も観てない。
実際読んでみると、生きたことのない時間の物語なのになんだか懐かしく感じた。
物語の進み方も個人的には良かったなぁ、それも懐かしさを感じた理由の1つなのかもしれない。
あとわたしはスーがすごく好き。なんだろう、かおりとはまた違う、普通のわたしから切り離された子っていうのかな。「星影のステラ」のステラのときも同じような感じになったんだけど、自由にも生きていたいけど誰かに捕われるのも悪くない、そんな感じ。羨ましいなって思ったのかもしれない。
「どこに行くかじゃなくて、誰と行くかなんだよ」
これは普段からずっと思ってる。引きこもりがちなわたしだけど、好きな人たちとはどこへだって行けるし、みんなが望むならわたしは苦手なウサギの島だって楽しい思い出にできるよ。多分。
やっぱりわたしは誰かの(あなたの)特別になりたいや。