コッペパンと出汁と彼。
暑くて気持ち悪くなって起きた朝。
夏は起きたくなくても変な時間に暑さで目が覚めるからぐっすり眠れた感じがしないから嫌いだ。
ぬくぬく温まった布団にくるまって起きる冬の朝の方が好きに決まっている。
今日は8月10日。
毎月10日はパンの田島が100円でコッペパンを販売しているらしい。(対象商品は各自調べてほしい)
彼はそれをしっかり覚えていて朝イチでコッペパンを買いに出掛けて帰ってきた。
たくさん買ってくるっ!って意気込んでいたのに机の上に乗っているのは私の分だけ。
「買ったの食べちゃったの?」って聞いたら、「100円なはずだけど値札も看板も出ていないから怖くて2つしか買わなかった…。それでお会計したら200円でーすって言われて買おうと思ったけどめんどくさくなって結局2個しか買わなかったんだ。だから一個ずつね。」って。
いや、並んでもないなら追加で買えばいいのにと呆れたが私の分はちゃんと残しておいてくれたので許すことにした。
ちなみに私はきなこ味のコッペパンが好きだ。
給食の時にお代わりしたくても、他のおかずでお腹がいっぱいでお代わりできず悔しい思いをしたことが蘇る。
今はマックス2本なら食べれるようになった。
口の周りにつくきな粉も気にせずもぐもぐ食べた。
彼がパンの田島から帰ってきたのが8時すぎ、そのあと普段なら聞こえないのにキッチンからトントン音がする。
私はまだ眠いから布団の上に寝そべっていたけど良い匂いがしてきた。
彼は最近朝のうちに出汁をとることが日課になっている。
夕食に使うそうで今日も朝からトントンガタガタ忙しそうだった。
家にいる時間が長くなってから夕飯だけはしっかり作ってくれるようになった。
洗濯や掃除は私が言わないとやらないし、言ってもやらないこともある。
仕事から帰宅して夕飯の心配をしなくて良いのは助かる。
そんな私は出汁を取るなんてしたことがなく、いつも市販の白だしなんかを使っている。
実家でも出汁なんて母親がとっている姿は見たことがなかった。
彼は出汁を取るようになってからキッチンマウントをとってくるようになった。
今までは私がずっと家事をやってたのにちょっとやるようになったらこれだから困る。
私は出汁なんて取っている暇がなかったから市販のものを使っていたのに、あたかも丁寧じゃないと言いたげでマウントをとってくるのだ。
そりゃずっと家にいてすることがなければできるかもしれないけど、くたくたで帰ってきてキッチンに立つのも精一杯だった私にそれを言うのは良くないよねぇ〜って心の中で思いながら夕飯に出てきた味噌汁を啜った。
ごはんを作る人も、ごはんを作ってもらう人も気持ちよくごはんにありつけるようにいたいものだ。
はてさて、明日はお休みだ。
お盆ウィークでどこに行っても人がいて、暑さで体力も奪われそうだ。
家にいるか否か…行きたいところは一つあるのだが遠いし外だから却下されそう。
私の夏休みはどこへやら。