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息子に「天才か!?」と褒められた話

褒められることの少ない人生ですが、
数年前、最高に褒められた話を聞いてもらえますか?
そうか、人はこんな時に褒めてくれるんだなって、
ちょっと、驚いたんです。

「聞いたことの無い話だよ、確かにそうだね?
でも、今までに誰も言ってない話だよ。天才か⁉

そんなに?
そんなに凄い話?

私は息子と塾をやっております。

小1から既卒まで、様々な個性の子がやってきます。
元気に挨拶してくれる生徒が多いのですが、
その中で、こちらが挨拶をしても
会釈だけで声を出さない子が時々います。

そういう子には、
そうですねえ、
1年位は通って、TVの話など雑談に笑顔が出るようになって、
私とすっかり信頼関係ができてからですが、
さて、どうアプローチしたら良いかを考えます。

仲良くなれたかなあって思っても、
やっぱり挨拶の声は出なかったりするんです。


「高校受験の時に面接があるのは知っている?
って聞いたら、
気持ちは「はい」と
声を出さずにうなづくわけです。

「面接の直前になって練習しても急には変われないでしょう?」
コックリ。

ちょっと、顔色を見ながら、
「今から少しずつ練習しておく?」
コックリ。

「じゃあさあ、面接官の部屋に入る時に挨拶をしなくちゃだから、
私が先に言っちゃ練習にならないよね~
だから、次回から、私が『こんばんは』って言う前に、
先に『こんばんは』って言う練習やってみる?」
コックリ。

笑顔を心がけながら、
「良いね~、じゃ、次回から『こんばんは』頑張ろうね」

そんな感じで、
次回来た時には蚊の鳴くような声での『こんばんは』
だったりはしますが、
挨拶ができたことを一緒に喜びます。

だいたい、そんな日が続きますが、
何かの拍子に少~し声が大きく出る日もあるんです。
「あら?だいぶ大きい声出たね、やるね~」
コックリ。

冗談めかして、笑いながら、
「あのさ、声の大きい子と、小さい子が目立っちゃうじゃない?
真ん中の声の子が全然目立たないよね~」
ニッコリ。

「なんかさあ、別に目立たないのが良いってわけじゃないんだけどさあ~」
ニッコリ。


息子は、この一連の行為を褒めてくれたわけなんですけれど、
中でも、
「小さい声の子は目立つ」という考えが新しいと褒めてくれたのです。

「恥ずかしがり屋の子が、声を出さないことで、かえって目立っているのは確かだよ。何で今まで気づかなかったんだろう?天才か?」

それほどでも~

だいぶ先の事だけど、
就活で困らないようにしてあげたいじゃないですか?
緊張せずに、自分を発揮できるようになってほしい。
その子には、こんな言葉だったら届くかな?
そんな直感から、出てきた言葉でした。


それにしても、褒められるのは良い気分です。
せっかく良い話を思い出したのだから、
これは生活を見直す良い機会です。


そうだ、
私も、もっともっと褒める人になるぞ!

明日は息子も生徒も友人も沢山褒めまくるぞ!
覚悟しておくように!


最後までお読みいただきありがとうございました。

2021/5/24にnoteを始めました。

NO.16 息子に「天才か!?」と褒められた話

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