大河ドラマ「光る君へ」第35話「中宮の涙」
・息子の頼通と共に御嶽詣に向かう、その行程は現在の整備された山道でもないし服装も登山ではないから本当に命懸けな印象を受けた、途中断崖絶壁のような場所を登っている場面がロングであったけれど多分、スタントマンを起用したんだろうなぁと思った。
・その絶壁で足を滑らせた俊賢を頼通が手を差し出し助ける場面があったが思わず「ファイトー!一発!」と一緒じゃないかとツッコんでしまった(苦笑)御嶽詣の厳しさを物語る場面だったけど明らかに構図とか一緒だったんでクスリときてしまった。
・その中で道長は明子が息子の出世ばかり口にする事を俊賢に対して言っていたが確かに兼家に対する復讐心から解放された後は道長を慕っていたが道長が権力を持つようになってからまた変わってしまったからな・・・倫子に対する対抗心もあったのだろうけど。
・やはり何かを企んでいただろう伊周は武者を連れて弓矢で待ち伏せしていて道長を暗殺しようとしていた。しかしこれは事前に察知していた隆家に未然に防がれる形に。
・邪魔をした隆家に対して花山院に矢を放った事で自分の今の現状に対する恨み言を言っていたが確かにそうなんだがもう憐れさしかないんだよなぁ伊周には。
・前回の息子に対する父親の顔とはまた違った狂気じみた、もう誰も止められない、戻ってこれないような雰囲気を纏っている。きっと最後まで道長を恨む事でしか生きられないのかも。
・まひろは物語の続きが出来た事を道長に報告、それを読んだ道長もこれまで自分の身に起きた事を物語に反映させていると語るまひろも、きっと自分の娘である賢子が道長の子供である事を生涯伝えないまま生きる覚悟のような印象を受けた。
・とうとう一条天皇の前で自分の思いを涙ながらに伝える彰子、もうその前のまひろとの会話から表情の動きというか、元々憂いを帯びたような静かさを纏っていた彰子の感情の揺れ、美人な顔が涙の感情で少しクシャリとした表情が逆に豊かな表情を感じさせ美しさを感じてしまった・・・、今回はこの場面だけで良いのかも(笑)
・その彰子の表情に対する一条天皇のハッとした・・・じゃないな、驚いたような、しかし彰子の思いを受け止めようとしている表情も良かった。そんな彰子を演じる見上愛さん、一条天皇を演じる塩野瑛久さんがお見事としか言えないです。
・彰子を見守ったり、一条天皇に物語の意図を話すまひろって二人を優しく見守る母親みたいな印象なんだよな、最近。勿論立場的には仕えている立ち場なんだけど市井の、人としての当たり前な複雑な感情を自分のこれまでの色々な経験を糧として物語として伝えているというか。
・なんて思っていたら一条天皇と彰子が結ばれるとなって一安心な道長とまひろの会話を隠れて聞いている女房の姿(?)また何か事件が起きるのかと心配になりそうな最後、そしてそれに乗じて何かをするのかもしれない伊周に不安が残る最後であった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?